第25話 2才になっても

寝返りやハイハイ、歩くなど、全て出来るのが速かったるーちゃん。言葉が遅くても

″運動神経の子だなあ!″

と思うだけだった。

くーちゃんは知能で、るーちゃんは運動で活躍していくんだろうなあと思っていた。

だが、周りは違っていて、義母さんや主人は言葉が遅いんじゃないか?と心配をしていた。

周りのままさんたちに、一応聞いてみたが

『いやいや、うちも3才になってからやっとたくさん話したくらいだし、それぞれのペースがあるんだから大丈夫大丈夫。

きっと今脳内でインプットされてて、いきなりアウトプットしだすよ!溜めてるんだよぉ』

と笑顔で教えてくれた。

やっぱそうだよね?焦る必要ないよね?なんて思っていた。

保健師はそうではなかった。

約束通り2才を迎えてすぐに電話をくれた。

『心理士と面談しましょうよ』

とおススメしてくれた。

『あとは、言語聴覚士さんがいる療育施設もあって…』

と教えてくれたのだが、私自身が全く焦っていなかったため断っていた。

『療育施設にいくのが嫌なんですか?』

と言われた時は、言い方に対して少し嫌な気持ちになってしまった。

(私は行かせたくないの?)

と自問自答もした。

結局何度か電話をくれて、かなり心配してくれていたので、気持ちはありがたかったし心理士と会うことにした。

そこでも療育の話になったため

「保健師さんが心配してくれたから心理士さんと会うことを予約しましたが、私は焦ってないんです。焦らないといけないくらい、深刻な状況なんですか?」

と正直な思いを話してみた。

心理士さんは

『全然そんなことないですよ。お母さんが気になるなら、行ってみるのもどうかなと思っただけです』

といった感じで、温和に優しく、私の思いを受け入れた上で、言葉を増やしていくための様々なアドバイスをくれた。

その結果、療育施設はまた先に考えることにして、心理士と保育士が一緒に遊んでくれる会に月に1回参加することになった。




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