第二章 次男編

第24話 るーちゃん一歳半健診

るーちゃんは最初育てやすかったと思う。

夜泣きもないし生後3ヶ月が経つ頃には、8時間ストレートに寝てくれてて、私を寝かせてくれた。

なぜか1ヶ月で寝返りをしたので、そういう意味では神経を使って怪我をしないように見張ることはあったが、くーちゃんと同じでよく笑い、めったに泣かない子だった。

それが一歳半検診に行った時初めて、壁が立ちはだかっていることを伝えられた。

まだこの時点で私は気付かない、見えない壁だったが。

『一歳半にしては言葉が遅い』

ということをオブラートに包んで伝えられたのだ。

「あ、そうですか。」

と特に何も気にすることなく返事をした。

(まだ1才なんだからそりゃそうでしょ)

と思っていた。

しかし、保健師さんは気にしてくれて心理士に会うことを提案してくれたが、全く焦っていなかった私は断った。

『2歳になったころ、言葉が増えたかどうか聞くために電話してもいいですか?』

と聞いてくれたので、お願いをして帰った。

親切でありがたいと思った。

くーちゃんが話すのが早かっただけで、るーちゃんは別に話せなくても普通だろうし、何も考えずに帰った。

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