第22話 運動会

くーちゃんの小学校は5月に運動会があるので、入学してすぐだった。

幼稚園の時もきちんとみんなと同じタイミングで出来ていたし、1人だけ走り出すとか叫ぶといったこともなかったので、きっと大丈夫だと思っていた。

家でもたくさん踊りの練習をしていたので、本人も楽しみなんだろうなと思っていた。

幼稚園と違うところは運動場に体操座りではなく、自分の椅子に腰かけていたところだ。

くーちゃんの背後から様子をのぞいてみたが、ずっとポカリをコップに入れて飲んでいた(笑)

朝から15時まであったため、午前中はるーちゃんを義両親にみてもらい、夫婦だけで参加したおかげで、集中してくーちゃんの勇姿を拝められた。

たくさんスマホにも納められた!

笑顔で踊ったり…走ったり。

『くーは、どうがんばっても6位(ビリ)なんだよね』

と聞いていた通り本当にそうだったが、ちゃんと本気を出したか?と思うくらい笑顔でジョギングしているようにしか見えなかった。

まあ、本人が楽しいのなら親は嬉しいものだから、これはこれでよかった(笑)

午後からは、るーも連れて参加したので、なかなか大変だったが、くーちゃんがすごく喜んでいたのでよかった。

途中でバテたのか、椅子に座り込んだまま地面に頭を預けて寝ているように見えた。

なかなか暑かったし、日陰といっても辛かったんだとは思うが、くーちゃん以外全員きちんと座ってみんなの応援をしていたので、私の中では少し不安になった。

これからの集団生活、大丈夫だろうか…?


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