第4話2人目の心理士さん
心理士さんと会えるのは平日のみなので、今回も幼稚園には遅刻すると伝えて、午前中にくーちゃんと会いに行った。
前回と同じテストをすることはなく、どんなおもちゃで遊ぶのか、どういった言葉を使って会話をするのかを見て下さった。
『赤ちゃんが遊ぶようなおもちゃが好きみたいですね』
と、すぐに見抜いてくれたのだが、自分では分かっていなかったのでびっくりした。
くーちゃんは俗に言う″小鉄″なので、ずーっと電車遊びをしていたし、始発から終点へ乗るだけの小さな旅もよく一緒にしていた。
そもそも、家の目の前が線路なのでうるさいくらいに毎日家の中にいても生の電車の音を感じられるので環境が鉄ヲタにしていたのかなとも思っていたが、幼いおもちゃが好きだとは気付かなかった。電車以外のおもちゃが家になかったわけではない。本人が電車にしか熱中しないと思っていた。
『前回のテストを見ても思いますが…知能が高いですね。本人がこの先、小学校でみんなと一緒に授業を受けていくためにもこう行ったレッスンが受けられるところがいいのではないでしょうか?』
と、塾のような施設を教えてくださった。
習い事かな?と感じるような説明だった。
『インターネットにも載っているので、またみといてください。』
とのことだったので、後ほどそうすることにした。
その日は就学相談をしにいくには、予約をしてからこの会場にいって…予約の方法は電話で…など、小学校に向けてどうしていくかをアドバイスしてくれた。
45分間の対面が終わり、くーちゃんと手を繋いで心理士さんに挨拶をして部屋を出た。
くーちゃんを自転車の後部座席にのせて、幼稚園へ送る前に先ほど教えてもらった施設をインターネットでチラッと見た。
そこには
″発達のゆっくりな子のための教室″
″児童発達支援″
なとが書いてあった。
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