第31話 努力家⭐︎自転車編
くーちゃんの努力家エピソードに、自転車を漕げるようになった思い出がある。
私たちが住んでいる地域には電車とバスを使って行ける交通公園がある。
そこには道路と信号があって、自転車や三輪車などを無料で借りて遊びながら交通ルールを学べるようになっている。
くーちゃんはここで、補助輪なしに挑戦してもらった。最初は補助輪ありで好きなだけ走って、その後無しの自転車にまたがり、足で地面をけって歩く練習をするのが毎回のルーティンだ。
本来なら私が後ろから押してあげればよかったのだが、まだ当時2才のるーちゃんが暴走するので目を離せない(笑)
るーちゃんが乗れる車もあるのだ。
『ままは、るーちゃんを追いかけるから、くーちゃんは1人で頑張ってね』
とお願いをして、自転車に挑戦するくーちゃんに手をふりながら、るーちゃんが他の子にぶつからないように後を追った。
行くまでがもう遠足なので、毎週末は約40分かけて2人と公園へ行き、帰りは主人が用事がない日だけ迎えに来てもらったし、最初から主人の車で往復したこともあった。
私自身も大変といえば大変なこともあったが、通うのは楽しかった。
夏の暑い日は帽子をかぶらせて30分だけ自転車をして、すぐコンビニに駆け込んでアイスを食べながら主人を待ったのも良い思い出だ。
寒い冬はダウンを着込んで走って体をあたためた。
そしてついに…!
くーちゃんは、できるまでやる努力家なので、私の助け無しに、自分の努力だけで5才で補助輪なしに乗れることができた!
思わず涙が出た。
私ができたのは小学生になってからだったし、母親に押してもらってできるようになったのに、くーちゃんは自力で出来たのだ…
運動が大の苦手なのに、一生懸命努力して出来るようになるなんて感無量だ。
毎週通ったもんね…頑張ったもんね!!
なんとも誇らしい思い出の一つでした。
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