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  • 最終話:服ろわぬ者(五)への応援コメント

    完結おめでとうございます!
    あああああ終わってしまった……
    これまでの紆余曲折から考えるとかなりあっさりめのラストでしたが、却って酒呑童子戦までの濃さが強調され、松尾が残る人生をどう生きていくのか深い余韻を残しているように感じました。
    ささが見つからなかったこと、だけど確実にこの場に眠っていることが、今は生きる意味のようになっているのかもしれませんね。
    そこへ乙姫様が寄り添ってくれていることに、胸が温まりました。

    それにしても。
    本当に、ものすごい傑作を読ませていただきました。こんなに的確にしんどさを湧き起こしてくださるとは(何か変な言い回しですが)
    序盤からの伏線の張り方など、もう鳥肌ものでしたね。

    何度もコメントに書きましたが、金太郎が本当に好きです。頼光さんと四天王のキャラのバランスとかも、すごく良かったですよね。
    あとやっぱり外道丸とささですよね。『異説』としてすごく説得力のある存在感でした。

    もう語り始めたら止まらなくなりますね。
    本当に素晴らしかったです。すごく濃い読書でした。
    あああ、面白かった。しんどかった。最高でした。
    連載お疲れさまでした。ありがとうございました(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。いつもながら即日に読み続けての完走に大感謝です。

    自作についてあまり解説めいたことを言うのもどうかと思いましたが、今作はちょっと言いたくなってしまいました。
    最終話があっさりしたのは、本作において『鬼』とはなんぞや、というところにあります。
    松尾にとって、外道丸やささにとって、松尾の父にとって、金太郎にとって、乙姫にとって、帝にとって、都に住む人達にとって、荒二郎にとって、渡辺源次にとって、そして文殊丸にとって──鬼とはそれぞれ異なるものだったに違いないのです。
    そのいちいちまでは、それこそ作者が語れば興をそがれると思いますので省きますが。一つだけ例として言うなら、最後にさらっと登場した乙という尼。はい、お察しの通りの人物で尼さんです。
    年に一度、誰のものかの碑を拝みに戻る山伏を健気に待っているに違いありませんが、尼さんなのです。
    (どうかこの辺りが伝わってほしいと、我儘にも願ってしまいます)

    >ものすごい傑作を読ませていただきました。こんなに的確にしんどさを湧き起こしてくださるとは
    ああぁぁぁ、もったいないお言葉です。カクヨムなどのWEB小説はハッピーエンドが約束されているようなところがあって、もちろんそういうお話を私も好きなのですが、たまには違うものを書きたいし読みたいと思います。
    で、書くとなったらかなり徹底させていただいたのですが、世にある全滅エンドの物語のほうが、まだ救いのある結末となりました。

    >序盤からの伏線
    かなり序盤で外道丸とささの未来を言い当てられて、やっぱり見え見えだったなあと思いながら「正解だったけど、ここまで追い込むのか」みたいな感想を得られれば伏線として成立するだろう、と鬼畜な考えのもとに走りました。
    どうやら私の想定した以上に受け止めていただけたようで感無量です。

    >金太郎
    松尾をダークサイドに堕とす以上、たまには引っ張り上げてくれる誰かが必要でした。昔話では桃太郎や牛若丸なんかのほうがカッコイイような風評被害? に遭っている金太郎にその役目を担ってもらいました。
    書いていくうち、私もすずめさんの仰るのと同じに「なんだカッコイイぞ」とハマっていったのは内緒です。

    >頼光と四天王
    バランスをかなり考えた人達なので、褒めていただけて嬉しいです。お気づきと思いますが本作でのラスボスは、渡辺源次さんです。酒呑童子とは、外道丸に戻ってもらうための対話ということで。
    源次さんを倒したことで、松尾は非公式ながら日本一の強者となりました。
    でも金太郎も荒二郎さんも誰彼かまわず言いふらす人でないので、松尾は無名のままです。
    この辺りのことが分かりにくいだろうというのと、荒二郎さんを掘り下げられなかったのが悔やまれます。

    >『異説』としてすごく説得力のある存在感
    まさに仰るとおり、外道丸とささを受け入れてもらえないと本作は根底から覆ります。
    もしかすると本当の酒呑童子伝説はこうだったのか、それとも並行世界で起きたことなのか。くらいに感じていただけるのを目指して招いた二人です。
    例によって裏話的に白状しますと、外道丸よりささのほうが悲惨な状況にあって。松尾などはそれを察し、外道丸に寂しいんだろと言ったりしています。
    これは読んでくださる方にももっとはっきり示したほうが良かったのかな、どうかなと今も悩んでいます。

    >あああ、面白かった。しんどかった。最高でした。
    すずめさんが本当に楽しんでくださったと思えるお言葉、ありがとうございます。
    いつもながら、それそのものが作品のようなレビューもありがとうございます。
    私が作者でなければ、いえ作者であることを忘れて、このお話を読んでみたいと思わせてくれる文章を感謝致します。

    毎度、私の作品にお付き合いくださることがこの上なく、途轍もない勇気を私に与えてくれます。
    最上級の感謝と共に、また性懲りもなく次作を公開の折には読んでいただけるといいなと願って。
    ありがとうございました。

  • 第95話:服ろわぬ者(四)への応援コメント

    もう涙で画面が見えないです(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
    ちゃんと『外道丸』としての自我で、松尾と言葉を交わしてくれた。
    ずっと裏切ってしまったと思っていた相手が、自分を心配してくれていた……優しくて、切ないです……
    最後に、生まれた時の真名を教えられるというのが、また胸にきますね。彼という存在を覚えておかなくてはなりません。
    ささ、いやローザとも、言葉を交わせるでしょうか。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    酒呑童子の最期は荒々しい鬼としてではありませんでした。仰るように松尾を案じて、いつしか鬼に染まりきって──
    今日という日を、松尾は決して忘れないでしょう。
    残るは茨木童子。ローザの心を取り戻してあげられるのか。
    次回、最終話です。

  • 第92話:服ろわぬ者(一)への応援コメント

    テーマの選び方が抜群です!お互い、執筆がんばりましょうね🐰また来ます。

    作者からの返信

    谷 亜里砂さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    毎度お褒めくださって、とても嬉しいです。無理のないよう頑張ってくださいませ。

  • 第94話:服ろわぬ者(三)への応援コメント

    ローザとシュタイン、鬼としての名に繋がる名前なのですよね。

    >「外道丸でもねえ。俺は酒呑童子だ」
    きっと思い出したんですね。思い出した上で、『酒呑童子』として松尾と対峙することに決めたんですね。

    ここからが真の対面なのでしょう。
    どのように決着するのか、どうすることが一番いいのか。苦しいですが、きちんと見届けたいです。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    >鬼としての名に繋がる名前
    そうとしか思えませんよね。でも茨木とか酒吞とか、この兄妹が知っていたんでしょうか。
    >『酒呑童子』として松尾と対峙する
    ここのところの彼の心持ちを私が語るのは不粋だろうと思います。どうであれ、あの時に外道丸は死に、それから鬼と化した。その事実だけは覆りませんから。

    親友との対話、ですね。もうあらかたのことは伝わったかもしれませんが。あと、なにを語るべきか。なにを言い、聞くべきか。
    物語の結末はもうすぐです。

  • 第93話:服ろわぬ者(二)への応援コメント

    外道丸、松尾のことを思い出しかけているんですね。
    >「しっかりしろ。私はお前を見捨てた裏切り者だ」
    ここからの流れで、涙腺決壊しました……(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
    許してほしいんじゃないんですね。むしろ許さないでほしいんですね。彼らにとっての服ろわぬ者である自分を。
    涙を流して謝罪の言葉を口にしながら、破れた拳で外道丸を殴り続ける心境、張り裂けそうなほど苦しいです……

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    >松尾のことを
    どうやらその様子。松尾を殺せなくなった鬼を、松尾は殴ります。
    >お前を見捨てた裏切り者だ
    きっとそんなことを外道丸は言いません。でも、です。
    >むしろ許さないでほしい
    ええ。だからでしょう、松尾に憎むことができるのは文殊丸にだけで、でもそれさえも……

    松尾はどうしたいのか、どうすれば”楽”になれるのか。呆然としているようで、たくさんのことが去来する中、苦しい時間はもう少し続きます。
    共感してくださって、ありがとうございます。

  • 第92話:服ろわぬ者(一)への応援コメント

    文殊丸に対する気持ちも、一応は整理できたようですね。
    後は外道丸とささ、二人が過去を思い出してくれるといいのですが、どうなることでしょう。
    覚悟を決めた松尾。金太郎がいてくれることが心強いです。
    いよいよの対峙ですね。続きを待ちます。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    文殊丸について一応の整理と仰る言葉がそのとおりと思います。さっぱりすっきりしたところなど一つもないはずですが、突き詰めてもきりがないですし。
    当人が言っているように、それよりです。外道丸とささ、殺すとも言ってますが。
    正真正銘。これが酒呑童子との最後の対峙に間違いありません。
    互いにどんな結果を望み、どんな対話となるか。ご期待に沿えるか不安でいっぱいです。

  • 第91話:莫逆の友(十三)への応援コメント

    頼光さんと源次さん、正気には戻っても身体が変わってしまったのですね。
    終わりの見えない生というのも、辛さを伴うものだろうと推察します。
    二人一緒で良かったかもしれませんね。何だかんだで、彼らも良いコンビで好きです。

    さて、決意の固い乙姫さま。松尾には受け入れ難いものもありますが、信じて待ってくれる彼女の存在が現世との繋がりになるのではないかなと思えます。
    最後の決戦、金太郎も一緒に臨んでくれるんですね。ただただ一読者として、二人の活躍がまた見たいです。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    敗れたものの怪我などはなく、暴れる状態から脱した頼光さん&源次さんの主従。
    彼らが今後どうするのかも気になるところですが、物語は松尾の行くほうへ進みます。(後で語られるはずです!)

    乙姫さま、かなりの覚悟みたいですね。
    >現世との繋がり
    おおっと。ここからを読まれているのかなという驚愕と、彼女や松尾の心情をきっちり理解いただけていることに感謝です。

    最後は金太郎との二人で。瀕死と言っていい彼と、あらためての酒呑童子と対面はどんなものになるか。
    すずめさんのご期待に沿えるものになっていれば良いのですが、泣いても笑っても物語の終焉はもうすぐです。

  • 第90話:莫逆の友(十二)への応援コメント

    なるほど、通れる道を限定してしまえば、動きの読めない相手も誘導できるわけですね。
    また荒二郎さんがいいところで入ってくる!
    ウルトラCじゃない、リアリティある戦いの運びで説得力があり、力が入ります。
    負傷してしまった金太郎が心配ですが、今は少しでも気を緩めたら命取りでしょうね。
    まだ大将が控えています。みんな頑張って……!

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    金太郎の怪力と荒二郎さんのアドバイス? とが加わって三人での撃破となりました!

    >リアリティある戦い
    鬼の出てくる時点でファンタジーではあるんですが、重厚感のある物語にしようとしております。(その分、くどくなっているのではと案じてもいますが)

    金太郎、とうとう倒れ込むほどの怪我を負ってしまいました。それまでも流血が多かったみたいなので心配ですね。
    命をかけての戦いの場で、誰も傷つかずに目的を果たすのは無理というもの。
    金太郎は戦線離脱で酒呑童子との決戦、ということになるでしょうか??

  • 第89話:莫逆の友(十一)への応援コメント

    話の組み方が見事ですね。今日もお互い、執筆頑張っていきましょう🐰!

    作者からの返信

    谷 亜里砂さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    お褒めの言葉もありがたいです。毎日更新されてるんですね、頑張ってください。

  • 第89話:莫逆の友(十一)への応援コメント

    これまた厄介な敵が立ちはだかりましたね。
    動きの意図が読めない、というより、存在しないという方が正しいのかも……? 予備動作すらなく移動するのは、生身の人間には無理でしょう。
    しかし幻と言えど、傷はつけられているわけで。
    二人は何と戦っているのでしょうか。そして打つ手はあるのでしょうか(><)

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    曲がりなりにも頼光さんを倒し、本来は戦う理由のない源次さんが強いです。動きの意図が存在しないとは、おそらくその通りに違いありませんね。
    そんなことが人間にできるんでしょうか。
    これが幻なら、すぐにも醒めてほしいものですが。見極めた松尾に、いい案もあることを願うしかないですね。

  • 第88話:莫逆の友(十)への応援コメント

    展開が良いですね!お互い、創作がんばりましょう✨

    作者からの返信

    谷 亜里砂さん、こんばんは。コメントくださってありがとうございます。
    良い作品ができることを、お祈り致します。

  • 第88話:莫逆の友(十)への応援コメント

    松尾と金太郎、本当にこの二人のバディが好きです。
    >「いざ、尋常に」
    >「勝負だ」
    カッコいいー!(n回目)
    もうここでテンションめちゃくちゃ上がりますもんね!

    頼光さんに「文殊丸」と呼びかけた一瞬、時間が止まったかのように錯覚しました。
    彼をどうしようと、最も重く松尾の心に巣食っているのはやはり外道丸とささのことですよね。決着の時は近いでしょうか。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    私の物語にバディーって、実は少ない気がします。そんな中でもいいコンビになってくれましたね。

    尋常に勝負。
    汚い相手に道理を尽くして勝つから正義はカッコイイんだ、と言ったのは誰だったか。松尾は正義の味方ではないですけれど、尋常にという言葉の似合う人になったと思います。
    ベタかもしれませんが、テンション爆上がりですね!

    >時間が止まったかのように
    あの一瞬、松尾の中にどれだけのものが駆け巡ったか。時間が止まったにも等しい、圧縮された一瞬でした。
    彼をどうしようと、と言っていただいたとおり。とどめをさしたところで、外道丸とささには何の関わりもないですね。
    早く、二人をどうにかしないと。その時はきっともうすぐです。

  • 第87話:莫逆の友(九)への応援コメント

    いやーこのチームプレイ! 緊迫続きでしたが、荒二郎さんと金太郎のやりとり(?)が絶妙に良い味でした。
    この三人の組み合わせ、一緒に任務に当たったりしていたこともあり、同期みたいな空気感ありますよね。

    >「母ちゃんの悪口ぃ言ったのは、どこのどいつだあ!」
    かっこいい。母親を大事にする男。

    そしてなるほど、これも幻の可能性はありますね。
    何度言ったか分かりませんが、金太郎が常にかっこいいです。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    荒二郎さんの采配? が見事に当たりましたね。(いえ悪い人じゃないと思うんですよ)
    >同期みたいな空気感
    たしかにそうですね。ウマが合って息がピッタリというわけじゃない、でもなんだか落ち着くところに落ち着いてしまう。そういう間柄ってありますね。

    金太郎は何にも頓着するほうでないですが、お母さんは第一ですね。世の中に母と子が、互いにしか頼る相手がない中で育まれた親子愛。伊達ではないですね。

    意識を失っていたからこそ、すぐに違和感を得た金太郎。即座に答えを導き出した松尾。これもチームプレイですね。
    もちろん正解かどうか、やってみなければ分かりません。
    ぶちのめして捩じ込むって──か、簡単なんでしょうか?

  • 第86話:莫逆の友(八)への応援コメント

    この二人、正気の時でもすごかったですが、蘇ってからも動きは衰えないんですね。
    味方であれば心強い腕ですが、これを相手に一対二とは分が悪すぎます。
    しかし、角がないとは。鬼ではないのでしょうか。
    だとしたら、あの酒の効果がまだ続いているとか……?

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    今まで見てきた鬼とは様子の違う、蘇りし頼光さんと源次さん。仰るように角がないとなると、鬼ではないと考えるのが当然でしょうね。

    でもそれならなぜ動いて、松尾達を襲おうとするのか。
    ──そろそろ酒呑童子について、語られる頃合いかもしれませんね。
    物語はいよいよ大詰めです。

  • 第85話:莫逆の友(七)への応援コメント

    荒二郎さんも、実はいろいろ抱えてるのかもしれませんね。ナイスタイミングの助太刀に、おおっ!と思いました。

    外道丸へと語りかける松尾の心中、想像すると苦しいです。
    >「まだ怨む相手が残っているなら、それは僕だ。一緒に逃げようって言ったのに、見捨てて一人で」
    一人称が昔の『僕』になっていること、泣きそうになりました。ずっとずっと後悔してるんですよね……

    そしてまさか立ち上がった頼光さんと源次さんは、まともな状態なんでしょうか?

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    乙姫様のお供に戻ったらしい荒二郎さん、人を食ったような態度にも理由があるみたいです。
    怖いと言いながらやはりそれなりの腕はあって、本当にいいタイミングでした!

    今日のお話で重要な部分を尽く挙げていただけて嬉しいです。
    「それは僕だ」
    私が松尾の立場なら、潔く言えただろうかと思います。ここまでの悔悟なんて抱えたことがないので、薄い想像になりますが。

    頼光&源次さん。無事だったようで良かった良かった……
    なんてことがありますやら。

  • 第84話:莫逆の友(六)への応援コメント

    酒呑童子の強さ、圧倒的ですね……ぜんぜん勝てる気がしません……文字通り鬼気迫る描写で、ちょっと茫然としてしまいますね。
    乙姫様が庇ってくれましたが、これもさほどの時間稼ぎにはならなさそう。
    せめて金太郎だけでも起きてくれたらいいんですが……(><)

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    服ろわぬ者の総大将、酒呑童子。噂に違わぬ化け物っぷりです。本当にどうしていいか見当もつきませんが、乙姫様もろともに松尾の終わりも近づいています。
    この危機を脱する方法は──救いの手は──なにかあると、松尾を信じたいですね。

  • 第83話:莫逆の友(五)への応援コメント

    松尾の隣に金太郎がいるように、頼光さんの隣にはずっと源次さんがいたんでしょうね。それだけで、頼光さんが変な偏執ではなく彼なりの道理のある正義を掲げて進んできたのだと理解できます。良い仲間を持っている人は、ちゃんと人の情のある人だろうと。
    そもそも普段の様子を思い返せば、素直に尊敬したいと思えるくらいに真っ当な人でしたよね、頼光さん。

    例の酒を飲んだことにより、体力が無限に湧き出てくる……そんなことあるんでしょうか。酔いのせいで疲労が分からなくなっているだけの可能性もありますよね。
    いずれにしても金太郎を起こして、戦いに備えるべきですね。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

    >変な偏執ではなく彼なりの道理のある正義を掲げて
    難しいところですよね。強い意志とか信念とかいうものは、変な偏執と紙一重にあるものです。頼光さん言うところの「服ろわぬ」とは、帝を頂点とした主流であるというだけのことで。


    >良い仲間を持っている人は、ちゃんと人の情のある人
    道理と道理がぶつかった時、必ずどちらかが間違いとは限りませんね。源次さんも納得いかない主君に仕える性格とは思えません。
    あくまで 頼光さんの掲げる正義の最も濃いところが松尾に実質的な害を与えて共有できない という単純かつ難しい関係ですね。

    >そんなことあるんでしょうか
    既に酒呑童子のまやかしの一部を破った神便鬼毒酒ですが、無尽蔵の体力なんて都合のいいものはにわかに信じ難いですね。
    鬼の居る世の中、不思議な力はあるのでしょうけれど、なんの対価も必要とせず、ただの人間が恩恵を受けられる。そんな代物なら、本当に神の力と言えそうです。

    それで金太郎は大丈夫なんでしょうか。もしもの場合、松尾にこれから先の展望はあるんでしょうか。

  • 第82話:莫逆の友(四)への応援コメント

    酒呑童子の呼びかけで蘇る茨木童子。
    外道丸がささを死なせたくない、とも取れるんですよね……

    ここで頼光さんの奥の手の神便鬼毒酒。これで何が起きるのでしょうか。
    続きが気になります!

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    松尾が斬り、酒呑童子が蘇らせる。酷いループですが、生きて動いていることこそ外道丸の願い──ということですよね。
    このコメントには今日の時点ではなんとも答えられない、のが正直な回答になってしまいます。
    さすが松尾だけでなく外道丸やささの気持ちまで読み取ってくださっていますね。

    それで神便鬼毒酒の再登場です。鬼が飲めば力を失い、人が飲めば……
    危なそうとすずめさんも仰っていましたが、大丈夫なんでしょうか??

  • 第81話:莫逆の友(三)への応援コメント

    生きるか死ぬかの紙一重の場において、金太郎のような相手が隣にいることがどれほど心強いか、何度でも実感しますね。
    その金太郎が……えっ……生きてます……?
    首を落としても死なない茨木童子。酒呑童子も同じなのでしょうか。彼らの命を絶つ、あるいは無力化する手立てはあるのか。
    どうにか躱してー!!

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    なんでも独力でできることが優れた人の絶対条件みたいな風潮があるように感じます。
    でも誰かと組んでこそ真価を発揮する、誰かを補助することにこそ力を持つ、という人も評価されるべきですね。お仕事のような場面でも、日常でも、です。

    そんな金太郎が、決定的な一撃を受けてしまいました。生きているかとの心配は、私にもなんとも言えませんが……。

    これまでに出遭った鬼は首を落とせば活動を停止しました。それを死んだと言えるのは、すずめさんが松尾と同じ方向へ立ってくださっているからですね。
    茨木童子だけが特別なのか、酒呑童子も同じなのか。
    最後の対決と言いつつ、なかなか終わりが見えませんね。
    金太郎の倒れた今、松尾に打つ手があるのか。さらに言うなら心理的ダメージはいかばかりか。

    うーん、頑張ってほしいです!

  • 第80話:莫逆の友(二)への応援コメント

    >「戻れるなら戻ってくれ。傷つけるのも傷つけられるのも、もうたくさんだ」
    これが紛れもない本心なんですよね。もはや傷つけ合う以外に選択肢のないのが哀しいです。
    ついに茨木童子への致命傷となったのでしょうか。何か少しでも救いが見出せると良いのですが。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    この場面、戻ってくれと言っても、ささも(そのつもりがあったとして)どうしようもなく。どうしようもないと松尾も分かっているんですよね。
    相応しい言葉を探すと徒労感で、そんな言葉の当て嵌まってしまうのが悲しい。苦しくて仕方がない松尾ですね。

    羅城門では四人がかりでなんとかでしたが、今回は金太郎とのコンビで、どう見ても致命傷を与えましたね。
    運命の神様みたいな存在が居るのなら、もう勘弁してあげてほしいですが。
    ですが──?

  • 第79話:莫逆の友(一)への応援コメント

    今日も息するのを忘れて読みました。
    まだ見えていない、というのは、松尾の心にまだ視界を霞ませる何かがあるのかも?

    >「私はみんなを見捨て、今また殺そうとしている」
    変わり果てたささの姿に向き合う心境。なんて苦しい戦いなんでしょうね。でも正面から受けないと、何も終わらせられないんですよね。

    真に「見える」瞬間は訪れるでしょうか。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    >今日も息するのを忘れて読みました。
    そんな風に言ってもらえて嬉しいです。また次の文章を書く力になります。

    源次さんも松尾の師匠というわけではないので、達人とはいえ短い付き合いの中で分かることなんでしょうね。
    仰るような視界を霞ませる何かというのは、大いにありそうです。

    失敗やトラブル(松尾のせいではないですが)って、真正面から受け止めてからでないと対処のしようがないことは多いですね。
    終わらせることと放棄とは違って、次を始めるのに必要です。

    見えるとはなんぞや、ですね。そこになくて見えない。あるけど見えない。見ているけど見ていない。などなど、見えるの反対にも色々とあります。
    まずは、ささ。次に外道丸。対するうちに見えるのか、見えないままでは終われないのか。
    まだまだ続きます。

  • 第78話:鬼退治(十四)への応援コメント

    あああ……辛い選択でしたね……憎き仇敵ががこの場にいたら尚更。
    お父さんの首を落とした刃の躊躇いのなさに、いろんな想いが籠もっていたように感じます。
    「外道丸」とかつての名で呼んだ、その覚悟が凄絶すぎて、とても苦しいです。正面から向き合って、彼を斬ったとして、その後のことは今は考えられませんね……
    この勝負を見届けたいです。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    「お前のせいだ」からの、お父さんとの別れ。これでとうとう松尾も、”なにもかも”終わらせるふんぎりがついたようですね。首を落とした刃にどれだけの想い、記憶、感情が篭もっていたかは想像するのも恐ろしいです。

    凄絶な覚悟で臨む、酒呑童子との対決。斬れるぞと言っても、茨木童子にだって相当の苦戦をしたのですが、どうなりますやら。
    仰るように斬ったとして、松尾はどこを向いて行けばいいのかも分かりませんね。
    いよいよ最終決戦。尋常に勝負と参りましょう。

  • 第77話:鬼退治(十三)への応援コメント

    頼光さんとは、根本から信じるものが違うんですよね。どれだけ言葉を交わしたところで、相入れることはないでしょう。彼には彼の、そして松尾には松尾の譲れない正義があります。
    「付き合う」と簡単な言葉で隣に並んでくれた金太郎かっこよすぎですね。彼はずっとかっこいいです。
    そして酒呑童子。いよいよ役者が揃いましたね……!

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    言葉は通じるのに、意見とか価値観が交わる兆しのない者同士ってありますね。お互い関係を持たずにいられれば不幸はないと思いますが、松尾と文殊丸は再び巡り合ってしまったようです。

    金太郎は関係ないと言えば関係ない立場にありますけれど、知らぬふりはできないですね。彼には彼の生き方があります。かっこいいと褒めていただけて良かったです。

    酒呑童子。神便鬼毒酒に気づいたんでしょうか。どうも穏便な様子ではなく、対決は間近ですね。
    三竦みとなるのか、それとも。

  • 第76話:鬼退治(十二)への応援コメント

    酒を飲んだせいでごちそう鍋が恐ろしいものに見えていたのは、何だか皮肉ですね。鬼ならばかくあるべきと思う状態に見えてしまったのでしょうか。自分たちとは相入れないものだと。

    やはり文殊丸は、彼でしたね。
    そして松尾のことも、ちゃんと認識していた。一体どういうつもりで家来に迎えたのか。どこからが策だったのか。
    いよいよ佳境で、本当に続きが待ち遠しいです。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

    酒呑童子の能力で鍋を人肉料理に見せられていたけれど、その酒呑童子が鬼毒酒を飲んだために幻が消えて本来の猪鍋として見えるようになった
    というお話でした。うーん、伝わりづらいようなら訂正すべきですね。すみません。

    はい。文殊丸についてもうお気づきだったようですが、ずっとそこに居たその人が文殊丸です。
    幼い頃に会った松尾を認識していたのもそのとおりで
    >一体どういうつもりで
    と、あらゆるところを問いただしたいですよね。
    まさに佳境、最後までお楽しみいただけることを願っております。

  • 第75話:鬼退治(十一)への応援コメント

    >己の立ち位置を見失った者
    この時代の社会では、自分に選択の余地は少なく、生きづらい思いを抱える人も多かったでしょうね。
    ある意味での「服ろわぬ者」と言えるかもしれません。そういう人々をこの村は受け入れていたんですね。というか、元々そういう場所だった……

    鬼になっても、みんな幸せに暮らしていたんでしょう。それを、松尾たちが踏み込んだことで荒らしてしまった。
    メタな感想になるんですが、ものすごく綺麗な悲劇の構造だなと思います。因果が苦しい。
    誰が悪いわけでもないんでしょう。それぞれに正しいと思うことがあるだけで。かつてのお父さんの言葉が思い出されますね。お父さんんん……(´༎ຶོρ༎ຶོ`)

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

    >ある意味での「服ろわぬ者」
    感じ取っていただけたのかなと思います。今作に於いて服ろわぬ者とは、幾つもの種類があります。
    最初に定義されたのが文殊丸言うところによってですが、それ以外にということです。今日すずめさんの言ってくださったのが、その一つですね。

    盃浦の人々は自身が服ろわぬ者であって、同じような仲間を受け入れ、鬼となってもまた──
    文殊丸のような人達からすれば極悪人ですが、救われる人も間違いなく居ます。
    >綺麗な悲劇の構造
    と褒めていただいて、我ながら酷い運命を紡いだものだなと戦慄しております。
    タダマア,コノインガハマダ,シュウタンニタドリツイテイナイノデスケレド

    >誰が悪いわけでもないんでしょう。それぞれに正しいと思うことがあるだけで。
    松尾の父ちゃん、たしかにそんなことを言っていましたね。
    そうなんです。だから立ち位置が違うと衝突してしまう。
    松尾の慟哭も、ただこのまま霧散させるしかないのでしょうか。

  • 第74話:鬼退治(十)への応援コメント

    目に浮かぶような、臨場感と疾走感たっぷりの殺陣のシーンの連続で、息を忘れました。

    >「待たせた、松尾丸」
    かっこよすぎか!!(*´Д`*)

    もしや知り合いがいるかもと恐れていましたが、お頭……松尾のことを初めて大人みたいに扱ってくれたのがこの人でしたよね。過去のことを思い出すと本当に辛いです……
    どこかにお父さんもいるのかもしれませんね……(><)

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

    >臨場感と疾走感たっぷり
    はい、そういう風に描けたらと思って書きました! そう受け取ってもらえたなら幸せでございます。
    慣れたことでも続けざまにやったり、急がなければいけなかったりすると難易度が上がりますよね。
    ましてその相手が鬼となると、という緊張のシーンでした。

    昨日のコメントでも>良き友を〜と言っていただきましたが。松尾にとって金太郎が、金太郎にとって松尾が、かけがえのない友として見えれば良いなと思っています。
    まあ本作で松尾は悩む立場なので、金太郎のほうにアシストする比重がかかってしまうんですけれども。

    >松尾のことを初めて大人みたいに
    松尾の人生において、「父ちゃん」と「村の仲間」以外のステータスを初めて持った人でもあります。
    お頭が居たとなると、他にも居るのかもしれません。
    その結果如何で、この鬼の村がなんなのかも分かるような気がします。

  • 第73話:鬼退治(九)への応援コメント

    >割り込む金太郎が、向こうとこちらを隔てる山に見えた。盃浦を囲んだ、あの丘のごとく。
    ここで泣きそうになりました。良き友を持ちましたね……(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

    外道丸が鬼になり、人に戻る手段があれば良いのですが、もう討つしかないでしょうね。過去にけりをつける。自分の人生にも。松尾自身の後戻りできない覚悟を感じました。
    さて、ここからは戦いですね。緊迫感がすごいです。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    人間、誰かや何かに守られる時間は必要ですよね。いつも常にとなると、たいていの人は慣れて倦んでしまうらしいですが。
    この数行に託した感覚が、伝わったようで嬉しいです。

    外道丸が酒呑童子。これはもう間違いないようです。
    鬼が死の果てにあるのか、違うのか。元に戻れるとしたらそこでしょう。
    仰るとおり、松尾は覚悟を決めた様子。戻れないのなら、鬼でなくしてやることが外道丸のため──なんでしょうか。
    図らずも乙姫も見つかり、どうにも危うい様子の鬼も大勢。
    さあ、なにをどうするべきか。最終戦の幕開けです。

  • 第72話:鬼退治(八)への応援コメント

    あの酒の作り手はもういなくなってしまったんですもんね……
    それを考えると、「酒呑童子」という名称にもなんとなく繋がるところがあるように思えますね。

    荒二郎さんに刃を突き付けられ、過去のあれこれを打ち明けるしかないのでしょうか。今この場で。
    松尾がどういう立場をとるのか、そろそろ腹を括らねばなりませんね……

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    あの酒の作り手。もう生きて会うことはありませんね。実際の味も良かったみたいですが、限られた誰かにしか作れない物・できないことって、失うと余計に輝いて思えますね。
    酒呑童子、茨木童子という名に関係あるのか、もう少しあとのお話で分かるかなと思います。

    荒二郎さんが不審がるのも無理はないですよね。悩み続けの松尾ですが、どういう結果が出るにせよ全て吐露するのも一つの手ではあります。
    いやでも荒二郎さんや頼光さんが、どう受け止めるかというと不安もありますでしょうか。
    腹を括る……うーん、どうしたものやら。

  • 第71話:鬼退治(七)への応援コメント

    盃も鍋も、想像しただけで胃から何か迫り上がってくるような心地がしました……耳の下辺りがイーーッてなる感じ……五感の全てがリアルです……

    実はずっと文殊丸はどこにいるんだろうって思ってたんですよ。
    でも、なんか、もしかすると、そういうことですか? 今ここにいる……?
    どんどん繋がってくる伏線で、胸の奥が締まります……(´༎ຶོρ༎ຶོ`)

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    イーーッ ですね……。どこでリアルさを出しているんだって感もありますが、今回のこの物語で、ここを曖昧にはできないと思いました。
    すずめさんが判じて下さったように、鬼と人間の明確な境にある行為だから。

    文殊丸、どこに居るんでしょう。盃浦で以来、松尾の記憶にしか登場しなかった名前ですね。
    まあ、ここまで来て妙に捻れたことはないはずです。作者として、メタな回答はこれだけに留めておきますが。
    松尾の鬼退治がどんな終局を迎えるか、まだもう少し物語は続きます。

  • 第70話:鬼退治(六)への応援コメント

    ああ、彼はもう完全にあちら側の存在になってしまったんですね……何か超絶イケメンで脳内再生されてるんですが……
    まともな会話ができるのでこのまま友好関係を築くこともできるのではと思わなくもなかったんですが、振る舞われたものを見てしまったら。
    その鍋の中身、どなたなんでしょう。。拐われた誰か……?

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    >超絶イケメンで脳内再生
    解釈!一致!です!

    振る舞われた鍋の中身。まともな会話のできることが、逆につらくなるようにも思えますね。
    鬼と人は、越えがたい一線のあちらとこちらということなんでしょうか。
    もはや松尾は、鬼退治の太刀を向けるしかないんでしょうか。
    悲しいことですが、”現実”を見届けねばなりませんね。

  • 第69話:鬼退治(五)への応援コメント

    鬼たちが平和に暮らす様子、切なくなってきます。松尾にとって見覚えがある焚き火などはもちろん、ただ穏やかに幸せに暮らしているということが。何の脅威にもならなさそうなのに。
    この鬼たちはどんな素性なのでしょう?もともといた人たちなのか、『お頭』がどこかからか連れてきた可能性もありますね。
    そして『お頭』……その風貌は、間違いないでしょうね。生きていた? 生き伸びて、この村を作った……?
    彼と言葉を交わせるでしょうか。続きが待ちきれません。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    生きた人間と変わらぬ様子で日常を過ごす鬼たち。
    足柄山や都で見てきたのはなんだったんでしょう。
    鬼の素性とお頭。あれ、羅城門で見た恐ろしい赤鬼や取り巻きはここではないんでしょうか?
    門番の鬼は流暢に話しましたが、お頭もきっとそうですね。
    十分な意思疎通ができますかどうか……

  • 第68話:鬼退治(四)への応援コメント

    幼いころ当たり前のように繰り返した「どぶろく様」へのお祈りを、こうした形で唱えるのが、どうしようもなく辛いです。
    かつて3人で祈った場所に、鬼と化した者がいる。そのこと自体、あれこれ考えると胸を掻きむしりたくなりますね……(><)

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    やはり見つけたものは、どぶろく様に間違いなかったようです。
    洞窟にあったはずが、離れた山中に。味噌と酒の室を守っていたはすが、鬼の城? を。

    どぶろく様のこと、三人で祈ったこと、たくさんの意味でたくさんのことを考えられますよね。
    とにもかくにも酒呑童子の領域に踏み込んだ様子。この先きっと、まだまだ分かることがあるはずです。

  • 第67話:鬼退治(三)への応援コメント

    昨日の回を拝読してから、これまでのお話のことを思い出していたんです。
    私自身もコメントの中で、異邦人を鬼と呼んだ説とか、死者が鬼になるならあの兄妹と出会うかもとか、茨木童子の銀の髪にドキッとするとか、書いてた覚えがあるんですよね。
    だから可能性として大いにあり得るってちゃんと分かってたはずなのに、心のどこかでそんなはずはない、そんなことあってほしくないと、目を逸らそうとしていたように思います。

    でも、きっとそうなんですね。伏線の張り方が素晴らしいです。
    頼光さんはどこまで分かっていたんでしょうか。松尾がいれば目的の鬼が見つかると確信していたかのように感じます。

    >なにか見つけねば。
     なにも見つからないといい。

    本当にしんどくて苦しくて、涙が出てきました……
    最後に見つけたものは……(><)

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    異邦人を鬼と〜というコメントを、かなり序盤で言っていただいて私もドキッとしました。他のコメントについても、まあバレててもそれはそれでと白々しくしておりました。

    >そんなことあってほしくない
    読み手にそう感じていただくことは、(文章的に合う合わないもありますが)ミスリードとしてかなり良い評価だと受け止めています。
    松尾の苦悩、あの二人のあれから。強く感じ取っていただいている中、場違いな返信かもしれませんが、ありがとうございます。

    >頼光さんはどこまで分かっていたんでしょうか。
    そうですね。”なにを、いつから、どこまで” 分かっているんでしょう。
    頼光さんも神仏ではないですから、なにもかも見通しているわけではありません。

    >>なにか見つけねば。
      なにも見つからないといい。
    義務、願い、務め、望み──同じ自分が発するものなのに、相反することってありますね。
    それも否応なく結果の出ることなら、耐えるだけでいいですが。そうでない時、人はどうするんでしょう。どうするのが正解なんでしょう。

    今回の最後に見つけたもの。それこそ神や仏に縋るしかないのかもしれません。
    果たして松尾がどうするのか、どうなるのか。粛々と謹んで、引き続きこの先をご案内致します。

  • 第66話:鬼退治(二)への応援コメント

    この場所に……因縁の場所に引き寄せられた腕。
    しかも女性の。
    あの、なんか、ものすごく最悪の予感がするんですが……
    そしてその古傷って。もうここまで来たら絶対そういうことなのでは……:(;゙゚'ω゚'):
    うわぁぁぁぁ続きが気になるううう

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    酒呑童子の居所に、どんどん近づいています。鬼が死んだ人間の成れの果てというなら、その正体にも。
    いつか。どこかで。この古傷を見たことがあったでしょうか。もしもそうなら、きっと松尾は忘れてはいません。
    源頼光と四天王による鬼退治。いよいよ突入です。

  • 第65話:鬼退治(一)への応援コメント

    迷いを抱えたままの松尾にとって、聞いた話を全て打ち明けた上で迷いなく進んでいく金太郎は頼もしいですね。彼がそばにいるといないとでは心強さが違うと思います。
    嵐の前の静かさのような穏やかな回でしたが、その酒を呑んだらもう後には引き返せないような予感がします。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    松尾の迷い、晴れませんね。そういう時、自分だけで闇雲に足掻くよりも、目的地は知らなくても視界の開けた誰かに伴走してもらえるのは、助かるなんてものじゃないですよね。なかなかそこまでの間柄になれるのも珍しいとは思いますが。

    >嵐の前の静かさ
    異説酒呑童子というタイトルに相応しい場面が近いのは間違いありません。怪し──神秘的なお酒の助力を得て、なにやら策もあるんでしょうか。
    あとは敵の城に突入するのみです。

  • 第64話:四天王(八)への応援コメント

    頼光さんは頼光さんで、今の貴族の在り方に対して腹に溜めたものがあったわけですね。中納言のこと、ざまあみろとすら思っていそうです。
    普段飄々とした人の闇の部分、めちゃ良いですね……!

    しかし松尾としては、乙姫様が拐われたとあっては冷静ではいられないでしょう。その不安定さで不安が残りますが、いよいよ酒呑童子との対決になるのでしょうか。先の展開がますます楽しみです!

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    頼光さん、どうやらスイッチが入った感じですね。若くしてやり手の武家頭領としては、目的もはっきりしているようです。
    >普段飄々とした人の闇の部分、めちゃ良いですね……!
    なのです!

    松尾も理屈として理解はしても、はいそうですかとはいかないですね。乙姫様が心配だし、貴族をも抑えつけるという武闘派な意思を見せられては。
    とはいえ酒呑童子のところへ行かないわけにもいかないと思いますが、松尾はどうするんでしょう。
    物語もいよいよ佳境が近づいてきました!

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    第1話:服ろわぬ者(一)への応援コメント

    大変勉強になります。まつろわぬ者は服ろわぬ、何ですね。この「服」の部分はルビが必要だと思います。だって僕ですら今分かったことですから。あ、因みに僕も瓜子姫シリーズといって鬼が事実上の物語を書いてます。
    あ、あと紫陽花とちゃんとあじさいとルビを振るべきと思います!

    作者からの返信

    らんたさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    ルビについてもありがとうございました。


  • 編集済

    第63話:四天王(七)への応援コメント

    >「松尾太郎は死にに行きたいんが」
    荒二郎さんのこのセリフ、意外と的を射ているような気がします。
    松尾自身は自覚していない部分で、いつか自分も故郷の人々のいるところへ、という気持ちがどこかにある? いつ死んでも別に構わない、というか。
    鬼のことは、きっかけに過ぎないかもしれませんね。だって本当の仇は、今の自分の立場と同じ人たちだったわけですもんね。その辺りのことが、まだ松尾の中で整理がついていないような気がしました。

    しかしそうは言っても、目の前ではまた不穏なことが。
    何が起きたのか、続きが気になります。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

    >いつ死んでも別に構わない
    松尾に投げやりな気持ちはないですが、死ぬことを厭う気持ちがあるかというと、それほど強く持っていると思えませんね。
    彼の中に、きっと仰っていただいたような思いはあるでしょう。
    整理をつけるために、必要なものが揃っていないのかもしれません。

    金太郎と荒二郎と、口論でもないやり取りも不穏でしたね。茨木童子の次は酒呑童子とトントン拍子かと思われましたが。
    池田中納言からの使者が、また風向きを変える知らせを持ってきました。

  • 第62話:四天王(六)への応援コメント

    頼光さんの言う松尾の危うさ。
    彼の実直さは、いいところではあるんですよね。乙姫様が惹かれたのもそういうところだと思います。
    だけど命の取り合いの場となると、真っ直ぐすぎて視界に入らない危険があるかも。。

    酒呑童子の退治は四天王で臨むつもりということですね。今は行けない理由に、松尾の危うさも関係しているでしょうか。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    頼光さん。飄々とした雰囲気とは違い、たくさんのことを考えている様子ですね。
    松尾の危うさ、実直さ。乙姫様のことも含め、丁寧に読み解いていただいていてありがたいかぎりです。

    >命の取り合いの場となると〜
    ミクロとマクロという言い方が一般的か分からないのですが。地図アプリを見る時の詳細表示と広域表示と言ってもいいです。
    真っ直ぐすぎて視界に入らない危険というのが、適切な表示に切り替えることですよね。さらに言うなら、範囲の問題だけでなく3D表示でないととか。

    頼光さんの考える『鬼退治』とは。どういう条件があれば出発できるのか。
    松尾の危うさも、”逆の意味で”関係するかもしれませんね。
    と、意味深にお答えしてみたりします。

  • 第61話:四天王(五)への応援コメント

    乙姫様、自分でもどうにもできない思いを抱えていたんですね。罪悪感と、儘ならなさと、もしかしたら自分自身の存在意義などにまで考えが及んだかも。
    約束しちゃいましたね。松尾はこれから何があっても戻らなければなりません。
    そして乙姫様の最後のセリフ……!ぐっときました(●´ω`●)

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    以前、「この時代、自分の意思はあってないようなもの」とすずめさんが仰いましたが、まさにそのとおりを乙姫様は悩んでいた様子。
    >罪悪感と、儘ならなさと、もしかしたら自分自身の存在意義
    挙げていただいたような乙姫を縛るあれこれが、また相乗して苦しめられる。御簾や扇越しにしか喋ることもできない立場では、本当にどうしようもありませんね。

    そんな乙姫と、松尾は約束してしまいました(どうも確信的ですが(笑))
    >松尾はこれから何があっても戻らなければなりません。
    そのとおりです。戦う者にとって、とんでもなく厳しい枷となりますが。
    だから乙姫様も心動かされたのかもしれないですね。
    ぐっと、きてもらえて良かったです(号泣)

  • 第60話:四天王(四)への応援コメント

    金太郎は、見た目の割にと言っては失礼ですが、空気が読めるというか周りをよく見ているというか、人間関係の機微にも敏感ですよね。
    それだけ松尾の不器用な実直さが浮き彫りになる。いや彼はそういうところが良いんですけどね。

    さて、乙姫様に呼び出されちゃいましたね。もしや身分違いの恋が始まっちゃう——?!

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

    人間関係で言うと、金太郎と松尾にさほどの経験差はないはずです。ずっと母と二人暮らしだった金太郎のほうが、むしろ少ないくらいで。
    ただ、未経験のこともマニュアルなど読んで、すぐそれなりにこなせる人というのがいらっしゃいますが。金太郎もそのタイプかなと思います。
    頭と勘がいいんですね。松尾が悪いわけではなく、天才肌と秀才肌ということで。
    >彼はそういうところが良いんですけどね
    まさに然り! なのです。

    なにやら策を弄してのお呼び出し。許されざる恋をしていたら──という、すずめさんの予想どおりになるんでしょうか。
    誰かを愛するというのは松尾にとって良いことではあると思いますが。婚約者のある人となると、うーん……

  • 第59話:四天王(三)への応援コメント

    許されざる恋をしていると、鬼に拐かされる? いったいどういうことなのか、現段階では分かりませんが。
    松尾が刀を振るう理由は、前向きなことの方がいいですよね。
    生死も分からない乙姫様の姉。生きているなら再会させてあげられるし、死んでいたとしてもきちんと弔いができる。彼女の不安な心を少しでも軽くしてあげられればいいですね。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    貴族の子女が行方知れずになる。たびたびそういう話はありましたが、やっと具体的な情報が。
    でも仰るように具体的なのは結果だけで、なぜそうなるのかはさっぱりですね。

    ともあれ一つ、鬼と対峙する目的はできました。果ての知れない道程も、分かりやすい目的地があれば歩みやすいですよね。前向きであればなおさら。

    とは言えどこに居るんでしょう。酒呑童子のところでしょうか。でも酒呑童子がどこに居るかも分かりません。
    さて困りましたが、乙姫様を元気づけるために考えなければいけませんね。

  • 第58話:四天王(二)への応援コメント

    四天王という名声。すぐさま持ちかけられる浮いた話。そんなものも、松尾にとっては虚しいだけですね。
    身分の高い人の話はどこまでもよく届きますが、声も上げられないまま死んでいった人たちだって数えきれないほどいて。松尾も、そちら側から這い出してきたんですもんね。
    彼の生きる意味、何か見えると良いのですが……

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    名声にも種類がありますが、辺りから湧き出るように高まったものって、また特別だなと思います。
    だからと言って松尾の考えているようなことの答えには、まったくなりませんが。

    身分の高い人、低い人。力を持った人、持たない人。ある意味で松尾も、持つ側に足を踏み入れています。
    もちろんそれは松尾の成し遂げたことで恥じる必要など一切ありませんが、同じようにしたくともスタート地点にさえ立てない人々を思い、悩んでしまうのが彼ですね。
    ちょっと穿った言い方になりますが、だから今回「救ってない」と思えたのは松尾にとって幸運かもしれません。
    最後にどうなるか、まだまだ見えませんが。

  • 第57話:四天王(一)への応援コメント

    落僧さんにとっては、死こそ救いだったように思います。
    でも松尾はそうではないですよね。戦うにしても、生きるために、生かすためにすべきでしょう。
    タイトルにある四天王。この前のメンバーでしょうね。新章の展開も楽しみです。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    落僧さんが死ぬ以外に救いを得る。ありえないとは言いませんが、叶うことではないでしょうね。
    それにボロボロになった落僧さんに実行する力もなかったでしょう。

    そんな落僧さんと自分は違う、と分からない松尾ではないと思います。が、どうしても比較はしてしまうでしょうし、どうしてこうなったと考えもしますよね。
    >生きるために、生かすために
    その通りと思います。武士という、戦うことを仕事とした松尾にはとても難しく、絶対に考えなければいけないことですね。

    四天王。羅城門で茨木童子と対峙したメンバーから落僧さんを除くと……たしかに四人ですね!(わざとらしく)
    第三幕は、いよいよ決戦が訪れます。波乱万丈の松尾の運命はいかに。

  • 第56話:酒呑童子(十四)への応援コメント

    ここでお頭の話と繋がってくるんですね。なんという因果……
    落僧さん、ずっと悔いて生きてきたんでしょうね。
    >「浄穏寺で眠る者達に、腹いっぱいの飯を」
    この言葉、考えれば考えるほど苦しくなってきます。
    回り回って、今も松尾は生きている。世の道理はもちろん、己の人生の意味みたいなことまで、いろいろ考えてしまいそうです。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    覚えていただけていたようで良かったです。お頭が語ったのは、あくまで松尾と思いを通じるための内緒話でしたが。
    共に居ただろう落僧さんと、源次さんも多少の縁を持っていたようです。

    >回り回って、今も松尾は生きている
    そうなんです。落僧さんもお頭も騙されただけで、悪いことをしたわけではない。
    でも二人ともずっと引き摺っていて、松尾はそれを知っている。
    この因果がどういう影響をもたらすか、感じ取ってくださっているようで嬉しいです。

    腹いっぱいの飯。いわゆるゲリラ戦をやっていたらしい人々は、なにもなければ食べることに不都合なかったはず。
    この日、言葉も発せなくなった松尾はどんな結論を出すんでしょうね。

    これにて第二幕の終わりです。

  • 第55話:酒呑童子(十三)への応援コメント

    ついにお目見えしましたね、酒呑童子。傷ついた茨木童子を抱いて連れ帰ったのは、鬼には鬼なりの情があるんでしょうね。
    しかし、羅城門が異界に繋がっているとは。まともに戦って勝てる相手なのか。門ごと封じるような手立てはあるのか。
    四人とも無事で良かったですが、酒呑童子の去った後の空気が、どうにもできない恐ろしいものと対面した後のそれですね……

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    ついに、とうとう、出遭ってしまいました。
    >鬼には鬼なりの情
    どうもそう見えますね。言葉を喋るし、仲間を連れ帰るし、怨みに蘇った死体とは思えません。

    >羅城門
    垣間見えたのが鬼の本拠地でしょうね。異界なら、ずっと探しても見つからないはずです。でもそうなると、討伐もかなり難しいような。
    門ごと封じるのは効果があるかもしれません。方法があればですが。

    >どうにもできない恐ろしいもの
    源次さんでさえ、すぐにはなにも言えなかった。手出しの難しい場所に居る、勝負になるかも怪しい鬼。
    さてみんな、どうしたものか。
    次回、第二幕の終わりです。

  • 第54話:酒呑童子(十二)への応援コメント

    絶体絶命の窮地、聞こえた金太郎の声の頼もしいこと!
    そして4人、見事な連携プレーです。荒二郎さん、なかなかやる人じゃんよー!
    このメンバーだからこそのチームワークという感じがしますね。
    茨木童子、これで倒せたでしょうか?

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    覚醒したかに思えた松尾ですが、茨木童子はそれ以上に強い力を持っていたようです。
    でも救われました。誰かが助けてくれるって、それもかなり凄い能力(と言うと最初から当てにしているようでなんですが)だと思います。

    荒二郎さん含め、それぞれに得意なことを持った四人ですね。中でも抜けた源次さん、電光石火の決め手となったでしょうか。
    ここは羅城門、鬼の本拠地ではありません。そろそろ首魁の姿が見えてくるかもしれませんね。

  • 第53話:酒呑童子(十一)への応援コメント

    落僧殿は、恐らくこれまでに人を殺めてしまったんでしょうね。それも、なんとなく一人や二人ばかりではない感じがします。己の信念に反して、そうせざるを得なかったのかも……
    彼の死に際の呟きが、松尾の中の覚悟を呼び起こしたのですね。
    息もつけない展開、続きが気になります……!

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    落僧さん、真っ当な生き方ではなかったようですね。
    >一人や二人ばかりではない感じ
    並々ならぬ様子から、たしかにそういう印象があります。なぜそんなことをしてしまったのか。すずめさんの仰るように、望んでのことでない可能性は高そうです。

    もう虫の息の落僧さんを傷つけまいと、松尾の覚醒でしょうか。しんだ? と、愉快そうにする茨木童子が気に食わなかったのかもしれません。
    松尾得意の形から、決着はいかに!?


  • 編集済

    第52話:酒呑童子(十)への応援コメント

    松尾視点でははっきりした状況が飲み込みきれないのに、胸を抉るような他者の情動を肌で感じる回でした。
    既に多くの人がここに引き込まれて、殺されてしまったんですね。
    落僧さんの覚悟や抱えるものの重さも、垣間見た気がします。

    そして最後の、茨木童子の言葉。
    この風貌の存在が、人の言葉を喋った。それだけで、哀しいような恐ろしいような気持ちになりました。
    鬼はやはり、人だったものなのか。なぜそんなことになってしまったのか……

    いやー、めちゃくちゃ面白いですね。
    ゆきはさんのお話は現ドラもファンタジーも好きですが、こうした歴史活劇のような物語は新境地というか、素晴らしいです。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

    >松尾視点でははっきりした状況が飲み込みきれないのに、胸を抉るような他者の情動を肌で感じる回
    たとえば遭難しかけた豪華船の客員。怪獣映画の逃げ惑う民衆。
    そういった中の一人の視点を採用した映像が稀にありますけれど。今の松尾を、作者たる私はそういう意識で描きました。
    自分一人では抗いきれない、否応なく呑み込まれていく不安、怖れ、現実となる眼の前の災厄。
    松尾は戦える人間で、例に挙げたような呑み込まれるままの人では思いやられるのですが。ではこの先どうなるのだろう、と。
    たぶんそういう辺りを汲み取っていただけたのだろうな、と感じ入っております。

    精鋭を集めたはずが、もう半分近くも返り討ち。落僧さんもなにやら思うところがある様子。
    そして人としての言葉を話すなら、人としての正気もあり得るのか。もしそうなら、茨木童子は正気とは思えませんね。
    手始めの掃除だったはずが、いきなりの重大事態です。

    >哀しいような恐ろしいような気持ち
    この物語においての鬼は、単なる恐怖の発生装置ではありません。その一端が伝わったようで嬉しいです。
    鬼とは。なぜ人を襲うのか。近ごろ増えたという子女の行方知れずとは。
    なにもかもここで話してしまいたいのを、必死で抑えて沈黙です。

    お褒めの言葉、ありがたいです!
    単純な人間なので、褒められれば木に登ります。
    最も最初に書きたいと思った(そして書いた)物語がヒロイックファンタジーなので、活劇的なお話はそもそも好きなのだと思います。
    今回は以前にもやった和のテイストでお送りしたのですが、新境地とまで言っていただけて良かったです。
    最後まで、いましばらく。楽しく読んでいただけることを願っております。

  • 第51話:酒呑童子(九)への応援コメント

    これまたすごい緊迫感の回でした……!
    子供の遺体に気を取られてから、知らない間に踏み入れてしまった不可思議な場。奇しくも『門』と名の付く場所から、何か境目のようなところに迷い込んでしまったみたいですね。
    太刀を構えた瞬間から、更に神経の張るのが分かりました。
    足音が二種類。両方とも鬼なのでしょうか。
    白銀の髪。その色はちょっとドキッとしてしまいます。うおお、続きも楽しみです!!

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    これまでは町に徘徊する鬼を探すばかりでしたが、今回は鬼の居そうな拠点? めいたところへ攻め込む形になりましたね。
    いきなりのお出迎えは幼い子供たちの亡骸。そこから、仰るように不可思議な場所。

    ここが『門』であるのは、きっと偶然ではありません。もちろん松尾は、そんなことを知りませんが。
    頼れる金太郎ともはぐれ、自分にできることを為した結果──見事に鬼へ一太刀浴びせました。

    すずめさんのコメントから、松尾の緊張や覚悟が伝わったんだなと分かって、ホッとしております。
    でもまだ重要なシーンが続くので、より臨場感と緊迫感を持ってもらえたらいいなあと思っております。

    白銀の髪の鬼。もう一方は誰でしょう。それに金太郎や源次、ほかの武士達は。
    ドキドキのまま、次回に続く!

  • 第50話:酒呑童子(八)への応援コメント

    帝からの勅命ということになれば、誰も不満を言う者はいないでしょうね。松尾の提案がこういう形になるとは、やはり頼光さんの手腕でしょうね。

    実戦での腕試し。我流とはいえ、これまで金太郎と共に多くの場数を踏んできた松尾は、それなりの強者だと思うのですが。
    他者の中での己の位置を知ることで、今後の振る舞いや覚悟も変わってくるかもしれませんね。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    いつの間にか勅命という大事になっていました。お察しのとおり、頼光さんがちょっかいをかけた結果だろうと思います。
    おかげで誰にも不満なく、頼光さん自身も出しゃばったなどと言われることはないでしょう。

    最強とか言い出せば引っ掛かるのは当然でしょうけれど、松尾は決して弱いほうではないですね。
    現実に先日の鉄棍の男と連れも、ある程度の強さがあって呼ばれたはずです。
    しかし多くの中での順位がおよそでも知れれば、実感するには分かりやすいでしょうね。
    たしかに今後の振る舞い、覚悟にも深く関わると思います。
    建物の中、狭い場所で思わぬ怪我を拾わぬようにはしてほしいですが。

  • 第49話:酒呑童子(七)への応援コメント

    身分違いな上に、相手は嫁ぎ先も決まっている人なので、例え惚れたとしてもどうにもなりませんね。下手に手出ししたら命もなくなりそうです。しかし金太郎は目ざといですね。

    源次さんのところにいた男性、何者なんでしょう。
    関わるなと言われた理由が気になります。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    殿上人の娘と、成り立ての武士。貴族が絶対の時代に、大きすぎる身分差ですね。
    金太郎も色恋に敏いほうではないはずですが、それでも気づくほど見つめていたようです。
    松尾の感情がなんなのか、まだ誰にも分かりませんね。

    新たに誘い入れられた、松尾にとっては後輩に当たる男。まあ現代の学生ではないので、先輩も後輩もそれ自体にはあまり意味がないですけれども。
    源次さんも、主がどうしてもと言ったからとのことですが。さて、なにごとも起きねば良いですね。

  • 第48話:酒呑童子(六)への応援コメント

    「身の回りに若い女性がいないこと」から「ささが生きていたら」と思い当たる流れ、自分だけが生き延びて大人になってしまったことをはっきり突きつけられたようで、とても苦しい気持ちになりました。
    実は物語冒頭から、海辺の村の雰囲気や名称から勝手に『浦島太郎』の要素をうっすら感じていたんですが、今回『乙姫』が登場したことでそれが濃くなりました。
    この乙姫さまの憂いは、嫁入り前の不安でしょうか。この時代、自分の意思はあってないようなものだったでしょうね。

    作者からの返信

    すずめさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
    取り残されるって怖いですよね。今はまた別の人たちが傍に居て、外道丸やささに比して言うなら歩み進んでいる立場でも。
    そういうことではなく、と松尾には感じられると思います。
    きっとその辺りが伝わったのなら、今回のお話の意味がありました。

    浦島太郎。おっと、テーマやモチーフというわけではないんですが、たしかにあちこちへ意識したものを置いています。
    乙姫で気づいてもらえれば、くらいのことだったんですが、さすがすずめさん。
    なんだか悲しそうな? 沈んだような?
    乙姫さま。俗に言うマリッジブルーでしょうか。
    >この時代、自分の意思はあってないようなもの
    まさに、です。
    一人ぼっちになる物語。それぞれの意思や価値観。そして松尾と酒呑童子。
    そろそろこの、異説 酒呑童子『鬼は幻、人は…』が見えてきたでしょうか?

  • 第47話:酒呑童子(五)への応援コメント

    中納言、嫌味な人ですが、羅城門と聞いただけで態度が一変しましたね。穢れがそれほど恐ろしいということでしょうか。
    発案の当事者である松尾だけでなく、金太郎をも帯同したのは、箔をつけるためですね。こういう時の見た目の迫力って大事です。もちろん彼には実力もありますが。
    頼光さんはきっと中納言の首を縦に振らせる自信があったのでしょうね。手腕の見事さが伺えます。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    中納言にとって穢れの塊のような羅城門は恐ろしいものに間違いないですね。それに偉い人ですから、自分の住む町にそんな場所があるのも、見て見ぬふりをしていることになるわけで。

    >金太郎をも帯同したのは、箔をつけるため
    おおー、そうなんです。いつも二人でセットみたいになっていますが、かなり偉い人のところへ行くのに関係ない金太郎が同行するのは本来おかしいんですよね。
    でも解釈していただいたとおり、中納言と話す上での説得力として頼光さんは連れていきましたね。

    >手腕の見事さ
    自信はかなりあったと思います。物の催促ばかりの中納言ですが、頼光さんも断る素振りがありません。普段からの根回しがあるようで、もちろんそれも手腕の内ですね。

  • 第46話:酒呑童子(四)への応援コメント

    どうしても反りの合わない相手っていますよね。松尾は真面目だから、荒二郎さんの放言を軽く流せないんでしょうね。

    羅城門は、芥川の『羅生門』にも描かれる通り、悪いものが溜まっているイメージがあります。
    それを掃除したいという申し出を、きちんと受け止めて筋道を立ててくれる頼光さん、良い上司ですね。この人が主で良かったと思います。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    不特定の人間関係に於いて、性格とか価値観とか諸々を踏まえて、合うという人と出会うのは奇跡に近いような気がします。互いにある程度の我慢や妥協をしたとしても。
    松尾と荒二郎さんは、ある程度の我慢や妥協ができない関係と言えるでしょうね(片やそもそもする気がないですし)。
    放言とひと言で表していただいたのが、正にです。

    はい、芥川の羅生門はこの平安京の羅城門のことですね。松尾と金太郎がやってきた時に見たとおり、首都の玄関とは言えない荒れようをしています。
    そんな有り様ですから、先回のコメントでも言っていただいたように悪い気も溜まっているでしょう。
    この町を清浄にしたいなら、まずどうにかすべき場所ですね。

    新参の独りよがり、我儘、と言われれば間違いありません。でもそういうものこそ、頭ごなしに潰してもいいことはない気がします。
    ただ頼光の手勢だけでは難しい仕事で、松尾の考えたように武家の中で強い立場というわけでもありません。
    実際、どう進めるつもりなんでしょうか。

  • 第45話:酒呑童子(三)への応援コメント

    >穢れるんでしょう? だから人が近づかなくなる。だから鬼も賊も棲処が増える

    環境が乱れると、治安も悪化しますよね。荒れている場所は荒れたものが集う。悪い気が溜まるような感じで。
    「鬼の穢れ」というのが人々の思い込みに過ぎないなら、その悪感情が悪いものを増長させているとも考えられます。

    亡くなった人と生きる人の領域をちゃんと分けるだけでも、何か変わるかもしれませんね。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    現実的に破れ窓理論というのがありますし、精神的にも良くないものを抱えた人同士は自然と集まる気がします。
    掃除をしないと悪い気が集まるみたいなこともありますね。

    さて実はこの時代の平安京には十万人くらいの人口があったようで、なかなか大変な作業を松尾は始めました。
    でもそれによって穢れと呼ばれてスラム化しつつある地域をなんとかできるなら、やる価値はあるかもしれません。

    >亡くなった人と生きる人の領域をちゃんと分ける
    ですね。さすがに松尾個人ではどうもできませんが、なんらかできればいいですね。

  • 第44話:酒呑童子(二)への応援コメント

    ちょっと信用できない感じの仲間ができましたね。命に関わる危険のある場では、そういう味方の存在こそ命取りになりかねません。
    ところでやはり、酒呑童子がいるなら茨木童子も出てきますよね。
    その茨木童子と出会って、連れを見捨てて一人生き延びた荒二郎さん。腕の程はどのくらいなんでしょう。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    荒二郎さん。我が身可愛さは分かりますが、松尾や金太郎としては歓迎したくない相手ですね。
    >そういう味方の存在こそ命取り
    そんなことにならないのを切に願います。

    それでご期待どおり、茨木童子も登場します。酒呑童子ともども、まだ名前だけですが。
    普通の人間ではたちうちできない鬼の総大将と、その片腕。仲間を生贄のようにしたのなら褒められたものではないですが、生き延びたことそのものは凄いのかもしれません。
    荒二郎さんの手並み、今日の会話のように出し惜しみしなければいいですね(焦

  • 第43話:酒呑童子(一)への応援コメント

    >人の名とは、枡のようなものだ。誰の持ち物だろうと、そこにあれば中身が正しいと信じられる
    すごく良い言葉ですね。
    我が子の名前を考える時も、願望を込めてつけるものです。頼光さんは、松尾に良い名前を考えてくれましたね。

    酒呑童子!おおお!有名どころの名が出てきましたね!
    新たに名と役目を与えられた二人の、今後の動きに注目したいです。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

    人の名前と桝。褒めてくださってありがとうございます!
    頼光はどんな人間で、ここで何を言いたいんだろうとかなり悩んで書いた部分でした。

    >我が子の名前を考える時も、願望を込めてつけるもの
    そうですね。引き合いに出しては悪いですが、俗に言うキラキラネームが当人の人間性と関係ないと分かっていても不評を買うのは、この桝の規格がぞんざいに扱われていると感じられるからかもしれません
    松尾の名前。多くの意味が篭められています。どういう未来に繋がるかは、松尾自身にかかっていますね。

    >酒呑童子
    はいっ! 日本の三大妖怪の一角、酒呑童子さんです! ”異説 酒呑童子”なのに、ようやくでいいのかっていう……。
    新たな役目と共にこの名が出されたということは──
    物語の終盤、本当の鬼退治が始まります。

    編集済
  • 第42話:源頼光(九)への応援コメント

    人の死をどう捉えるのか……とりわけ『この社会の秩序の中で』というのが、松尾が折り合いを見つけるべきことなのかもしれませんね。何かを変えられるならいいのですが。

    >人も獣も土に還るんだ。鬼も同じでなにが悪い
    死者が鬼になる可能性がある分、金太郎のこの言葉は救いにも感じました。

    頼光さん、何をくれるのでしょう。楽しみです。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

    >この社会の秩序の中
    そうですね。五十歳が近づけばもう年寄りと呼ばれ、あちこちで戦やそれに近い争いが起き、医療など無いに等しい時代。
    死者の扱いも基本的には鳥葬で、現代人からするとかなり身近な距離に死があります。
    でも、だからと言って軽いものではなく。
    幸か不幸か、親しい人の死に接する機会の乏しかった松尾が戸惑うのも当然かもしれません。

    >人も獣も〜
    金太郎はその辺り、彼なりの納得が既にあるんでしょうね。父や仲間に守られた松尾と、母を守り続けた金太郎と。

    頼光さんは朝からお仕事です。やはり街の人達と楽しく過ごすだけではないんですね。
    良い物ってなんでしょう。私は新しいスマホが(関係ない)

  • 第41話:源頼光(八)への応援コメント

    >鬼の御用により御免仕る!
    おおお源次さんカッコいい……!(*´◒`*)
    普段冷静な彼の鬼気迫る様子、大変良いですね!!

    鉄棍の男を斬り捨てた判断、この秩序の中では正しいんでしょうけど、すぐに受け入れるのは難しいですよね。金太郎はなかなかドライだな……

    そういえば、死者が鬼になるという噂がありましたね。
    これから松尾は子供の鬼を見るたびに、外道丸やささの面影を探すんでしょうか……そう考えると堪らなくしんどいです(褒め言葉)

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    源次さん。斜に構えていたりするわけでなく、感情の起伏が少ない人なんですよね。それが度を超える時というのもあって、今夜がそうだったみたいです。
    こういう時のセリフって、やはりキマっているかなと心配になりますが。カッコいいと言っていただけて良かったです!

    源次は頼光の忠臣で、鉄棍の男は貴族の家に忍び込んで何やらやっていた。金太郎の言うように、バレればかなりの問題となっていましたね。
    もちろん、理屈ではそうというのを受け入れられるかは別問題です。松尾はかなりの抵抗感を示しましたが、今日のお話では消化できたとは言い難そうです。

    >死者が鬼になるという噂
    そうです。松尾はそのことを覚えていて、子供の鬼に面影を探してしまいました。
    また子供の鬼ということ自体にもショックを受けてもいます。
    >堪らなくしんどいです(褒め言葉)
    ありがとうございます、この場面で最高の褒め言葉です!

    ──さてそろそろ、本格的に鬼に関わっていくこととなります。お覚悟はよろしいでしょうか。

  • 第40話:源頼光(七)への応援コメント

    金太郎は見た目こそ粗野な大男でしょうが、見るところは見ているし、挑発にならない冷静さもありますね。それだけ己の力を知っているということでしょう。
    そしてさっそく松尾も役に立った予感。しかしこんなにすぐに鬼と出くわすとは、都も恐ろしいですね……

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    そうなんです。金太郎は自制的とは言えませんが、無意味な忖度のようなことをしないだけで、決して直情型とかではないんです。理解してもらえて嬉しいです。
    己の力を知っているからというのも当たっていると思います。極端なことを言えば、蟻に咬まれたからといちいち怒ることはしない、みたいな。

    松尾もなにやら鬼への特殊な感覚があるみたいですね。見回れと言われたその日にすぐ、しかも松尾が見たのは幼い子供なようだ、と。
    夜の京は、魔都の名にふさわしい様相です。

  • 第39話:源頼光(六)への応援コメント

    頼光さんは街の人たちから慕われているんですね。
    職人たちの腕と技術を尊重して、頼りにしている。身分が低いからといって軽んじることもなく。
    これから仕えるのに良い主なんじゃないかなと感じます。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    頼光は単なるお調子者ではないようです。日々あれこれとやっていなければ、ここまで声のかかることはないですよね。
    こんな光景を見れば、松尾も安心するでしょうか。お仕事の本番もやってみないとですね。

  • 第38話:源頼光(五)への応援コメント

    飄々とした雰囲気の頼光さんに、いかにも堅物といった源次さん。良いコンビっぽいですが、松尾と金太郎からは腹も読めず、さぞかし尻の座りが悪いことでしょうね。
    元服し損ねていた松尾、ここで大人の階段を登るとなると、もう彼の下につくということになりますね。それが良いことなのか否か、もう少し判断材料がほしい気がしますね。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    頼光さんはあまり偉い人っぽい感じではなかったですね。実は源次さんが実権を握っているとかでしょうか。
    仰るように何を考えているかも読めないですね。

    たくさんの意味を含んで、どんな場所なのか。時間とともに知れていくのか、それともなお謎が深まるのか。
    松尾自身の観察眼を成長させないといけないのかもですね。

  • 第37話:源頼光(四)への応援コメント

    初めての都会。
    現代であればどんな田舎に住んでいてもメディアを通じて大都会の様子を知り得ますが、昔はそうもいきませんもんね。二人とも、さぞ圧倒されたことと思います。
    整備された道。行き交う大勢の人々。これから二人はこの秩序の中に生きることになるんですね。
    主、どんな方でしょうか。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    噂でしか知らない大都会、まさに仰るとおりですね。二人それぞれどんな期待感を持っていたかにもよりますが、賑やかさと一緒に混沌とした魔都っぽさも体感しました。
    本編で正確な年代など出ることはないので言ってしまいますが、平安時代でも末期に差し掛かる頃です。
    主、源頼光はどんな人物で、どんな仕事を与えるでしょうか。

  • 第36話:源頼光(三)への応援コメント

    すごく見応えのあるシーンでした。
    文字で読んでいるので『読み応え』のはずなんですが、目の前でこの2対1の手合わせを見ているように感じました。すごい。
    源次さんには、二人にはまだ見えていない領域のものが見えるんでしょうね。若者二人、修行を積めばその領域に手が届くのでしょうか。
    松尾には腑に落ちないこともあるでしょうけど、世の中の道理に対して自分の立ち位置を定める時が来たのかもしれませんね。
    いやー面白い。わくわくします。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    見応えと読み応え、そう感じていただけたことに感激しています。カクヨムで最初に公開した物語を”絵のない絵巻物”と自称しているのですが、こんな風に受け取ってもらえる文章を目指していたからです。
    どんなストーリーにも争いの場面があるものですが、実際にチャンバラをやるシーンはいつも悩みます。どれだけ見せるのがいいか、そもそも見たいものなのか。
    もちろんケースバイケースとしか言えないのでしょうけれど、今回ちょっとだけ自信を持てた気がします。

    何事にも目のつけどころやコツというものはありますね。達人の言う「ちょっとしたこと」は、得てしてそれが神業だったりしますけれども。
    松尾も金太郎もこれまで自主トレだけで強くなりました。これから世間で良しとされている技術を学べば、きっと向上すること間違いありません。
    どこまで伸びるか、一つずつ先の領域へ触れていけば、それもきっと分かるでしょう。

    >腑に落ちないこともあるでしょうけど、世の中の道理に対して自分の立ち位置を定める時が来た
    うわーー、綺麗に纏めて言っていただきました。
    松尾の人生は不条理に押し流されています。が、その原因にいったん目を瞑ると、世間の道理にきちんと触れないまま生きてきた人間ということになります。
    武士や見廻仕に憎しと言えど、その前に自分自身はどうなんだ、と。顧みることができれば、精神的に大きな成長ができるはずですね。
    まあ、そういう環境が得られるかは別問題ですが。

  • 第35話:源頼光(二)への応援コメント

    前回の様子を見るに松尾も金太郎もかなり強く思えたのですが、この源次さん、相当の手練ですね。本物の使い手という感じがします。
    よりによって見廻仕。断固拒否したいところですが、二人がかりでも勝てるのかどうか……?

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    普通の人間では手も足も出ない鬼。その鬼を狩れるまでになった松尾と金太郎。
    仰るとおり、源次はその金太郎をいいように翻弄できる手練に間違いないですね。

    松尾の過去を知ってのことではないようですが、到底受け入れられるものではないですね。
    どうも、二人がかりでも余裕と源次は考えているようですが。断るために勝つしかなさそうです。
    それに負けた場合、金太郎のお母さんはどうするのかという問題もあります。
    二人ともガンバレ!

  • 第34話:源頼光(一)への応援コメント

    おお、あれから7年の時が……!
    松尾、立派で強い若者に成長しましたね。金太郎とは相棒のような関係でしょうか。恐ろしい鬼を狩るとは、あの時のあの子が……!と親戚のおばちゃんみたいな心境です。

    そして、突然の訪問者。二人に用とは、何事でしょう?
    新章の展開も楽しみです。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    松尾も一気に十七歳です。金太郎と共に暮らし、かなりの強者になったみたいです。
    この子、頑張ったんですよぉぉと涙ちょちょぎれます。

    で、渡辺綱さん。通称、源次さんの来訪です。金太郎のお母さんの言によれば、ここも隠れ村だったはず。
    なぜ二人が居ると知れているんでしょうか……?

  • 第33話:金太郎(五)への応援コメント

    今回、松尾のターニングポイントとなる大事なシーンだと感じました。
    命を刈り取られるかもしれない恐怖って、なかなか経験できることじゃないですよね。
    村から逃げる時、そして今。
    前者は気が動転して何もできませんでしたが、今は違いましたね。
    生き延びる覚悟。一瞬の判断で決まる命運。それを見極める「肝っ玉」。
    一応、合格をもらえたでしょうか?

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    ターニングポイント、ですね。今までの松尾と、これからの松尾のどちらがいいのか。どちらが正しいと言えるものではないと思いますが。
    先回のコメントで言っていただいたとおり、今の松尾には前に進む理由と力が必要だったと思います。

    普通に生きていると、誰かに命を奪われるかもという場面には出会わないですね。
    もちろん松尾もですが、この短い期間に二度も。
    覚悟、判断、肝っ玉。そのとおりですね、金太郎の試しは終わったようなので、最低限の持ち合わせはあったのでしょう。

    次回、新展開です。

  • 第32話:金太郎(四)への応援コメント

    もっと強かったら。
    松尾にはどうしようもなかったことですが、金太郎の言うことは正しいんですよね。強ければ助けられた。誰も死なせなかった。

    >「どうしたら強くなれる?」
    ここで松尾の目に光が灯ったように感じました。
    悔しいよね。今は理不尽に対する怒りの感情でいいから、顔を上げてほしいです。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    >金太郎の言うことは正しい
    こちらの意思を歯牙にもかけない相手の場合、弱いことが悪という状況は避けられませんね。
    悲しいことですが。

    松尾の中でスイッチが切り替わったのかもしれませんね。今をはかなみ悲しむだけでは、松尾の進む道はありません。
    仰るように怒りでもなんでも糧にして立ち上がらなければ、金太郎の言うようにただ死あるのみです。
    金太郎の”試し”。なにをするのやら──

  • 第31話:金太郎(三)への応援コメント

    海賊たちがやってきた時に、村の誰かが「俺たちも似たようなもんだ」って言ってましたよね。あれはそういうことだったんだと、今になって全部腑に落ちました。
    松尾、不安でたまらないでしょう。おばちゃんは良い人だけど、ここで暮らすという想像もまだできませんよね。
    加えて、納得してなさそうな金太郎。
    松尾としては……もう生きようが死のうがどうでもいい、という心境のような気がして、苦しいです。

    作者からの返信

    すずめさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
    >あれはそういうこと
    なのです! さらっと言ったセリフでしたが、実はそうなのでした。
    おばちゃんの言うように罪から逃れてきた人が居れば、やむにやまれずという人も居ました。
    だからと言って問答無用で殺戮とは、いかがなものかというところもあります。

    無我夢中でというか、自分の心をシャットダウンした状態でここまで来た松尾。おばちゃんに言われなければ、満腹になって小屋を出て、やっとそれから現実に気づいたと思います。
    でも仰るように、すぐには思考が追いつきませんよね。
    突きつけられた鉞にもリアクションが薄く、これからどうするんでしょうか。

  • 第30話:金太郎(二)への応援コメント

    ううう、私もおばちゃんと同じ心境のおばちゃんです(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`) 辛い目に遭って、よくぞ無事で……(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

    ヒグマを食べてる。金太郎が倒したんですかね。よもや、まさかり一つで。

    おばちゃん、盃浦にいたような人たちの素性について、心当たりがあるんですね。松尾を拾い子と言い当てた。
    「服ろわぬ者」と呼ばれて攻め込まれた理由も見えてきそうです。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    手足を傷だらけにして、金太郎が見つけなければどうだったか分からない松尾。まずは暖かい場所に迎え入れてもらって、一安心です。
    私が金太郎のお母さんだったら、松尾になにをしてあげられるでしょうね。とりあえず、どうしようどうしようと慌てふためく気がします。

    くまにまたがりおうまのけいこ♪
    ではないみたいですね(汗
    近所にジビエの食材店でもあるんでしょうか、ありませんね。誰かがどうにかして狩ったのでしょうけど、果たして?

    さて新幕でさっそくの事実。あれだけ信頼し合っていた松尾親子は、血が繋がっていないようです。
    でも、だからといって盃浦がどうこうという話にはならない気もしますが。
    彼らは本当に服ろわぬ者なんでしょうか。次回、おばちゃんが教えてくれそうです。

  • 第29話:金太郎(一)への応援コメント

    みんなの安否が分からないままですが、ひとまず松尾は助かったんですね。自分を責めてしまう気持ちが苦しいです。
    そして新たな出会い。金太郎だ!
    地名を告げても知らないと言われるほど遠くまで逃げてきたのか、それとも今までの村はよその人には知られていない場所だったのか。
    ここからの展開も気になります。新章も楽しみです。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    第二幕。さっそく、足柄山の金太郎の登場です!
    満身創痍な感じですが、松尾は無事ですね。村のこと、村のみんなのこと。一員だった松尾には分からなかったあれこれが、これから知れるかもしれません。
    さらに楽しんでいただけることを祈っております!

    編集済
  • 第28話:文殊丸(十四)への応援コメント

    あああ……なんてこと。
    お頭も、外道丸も、冷静でしたね。
    松尾はささという守る者がいれば、きっと道を間違えずに行けるはずと……
    だけど、最後のこれは。
    どうか助かっていてほしいです。ちょっと息ができません……(><)

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    >ささという守る者がいれば、きっと道を間違えずに行けるはず
    間違いなく。お頭と外道丸と、それぞれに松尾へ思いをかけていました。詳しくどんなものかは、私が語るのも野暮というものですね。

    最後、金色と銀色が──。松尾もどうなったでしょうか。お頭は、お父さんは。
    惨憺たる有り様の中、第一幕はこれにて終了です。

  • 第27話:文殊丸(十三)への応援コメント

    うわぁぁ……お父さん、こうなることが分かって、松尾を行かせたんですね。
    あの文殊丸が……どこか親近感を抱いてすらいた彼が、もしかしたら仇敵になってしまう、ということなのか。
    お父さんが気になるのは山々ですが、今は頼まれたことを確実にやり遂げなければなりませんね。松尾、走って……!(><)

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    >どこか親近感を抱いてすらいた彼
    あの文殊丸が、です。生涯、互いを視界に入れることさえなくても不思議のない者同士。
    でも出会って、松尾は泣いて震えるしかなかった鬼に対峙する。
    松尾の性格的に憧れとは違うと思いますが、思うところは多くあったことでしょう。
    歳近い武士の子。親近感のようなものも、間違いなくあったでしょうね。

    お父さんや村長、村の仲間たち。どれが誰の悲鳴か分かりませんが、戻りたくて堪らないでしょう。
    でも。そうです、お父さんに頼まれたんです。
    外道丸とささだけでも、惨劇から遠ざけてあげないと。

    文殊丸と松尾。先行きどうなるか、すべて分かるのはしばらくの後になるかもしれません。

  • 第26話:文殊丸(十二)への応援コメント

    外道丸の負けん気の強い感じ、これが恐らく素の性格なのでしょうね。彼の風貌で、この言葉遣いに性格……良いですね、このままいい男に育ってほしいです(*´◒`*)

    せっかく旱をどうにか乗り切ったところですが、ラスト。何が起きたのか、ものすごく気になります。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    外道丸の素に近いのは、きっとそうだと思います。一部、松尾へのツンが入っている感もあったりしつつ(笑)
    ゲルマン系の金髪白面。当時の女性の美的感覚は定かでないですが、このまま行けばモテまくりかもしれませんね。

    海賊のもたらした物資によって、重大な損害を出さないままに旱を乗り越えられました。が、なにやら不穏な空気からの……
    間もなく『第一幕 松尾丸』の終了です。

  • 第25話:文殊丸(十一)への応援コメント

    旱で体力的に弱っているところに鬼の話題なんて、縁起でもないですね。これで心までぐらついてきたら、何かあった時にヤバそうです。
    死んだ者が鬼になる……という噂は少し気になりますね。
    松尾とささのやりとりに、わずかな明るさを感じました。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    田畑の作物のほとんどが枯れてしまい、水汲みの毎日に移行してしまったようです。海賊たちのおかげで食料は足りているものの、暑さは心身を弱らせますよね。
    仰るとおり、そんな折に得体の知れない(しかも何度となく実際の惨劇を見ている)化け物が増えているなんて。
    聞いておくべきニュースではありますが、聞きたくなかったのがみんなの本音に違いありません。

    死者が鬼になる。鬼退治の専門家として、見廻仕を名乗る武士がたくさん居て、あちこち巡っている。
    報道機関など無いに等しい時代、なにがどこまで正しい情報か分かりませんが、気になることばかりです。
    松尾とささ、より仲良くなっていってます。

  • 第24話:文殊丸(十)への応援コメント

    ささにとって、松尾は憧れの人なのかもしれませんね。幼い心に芽生えたものが微笑ましいです(*´꒳`*)

    年貢の話が出てきましたが……
    もしやこの集落、納めていない?
    何にしても旱が続くといろいろ厳しくなってきそうですね。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

    未知の土地で親切にしてくれる年上の男の子。信頼する兄の頼み事に答えてくれて、途中のピンチには自分の命を救ってくれた。
    ──私が言うのもなんですが、なにがしかの気持ちが生まれるのも無理はないんじゃないかなーと。
    ささ自身も松尾も、明確に認識してはないみたいですが。

    >もしやこの集落、納めていない?
    いやいやそんなバカなことは──
    小規模ながらも市を抱えた町よりも食料や衣料が事足りているとか、きっと何かの巡り合わせとかに違いありません(オドオド)

    この時代(現代も)旱は比喩でもなんでもなく、命取りですね。無事にこの年を乗り切れることを祈ります。

  • 第23話:文殊丸(九)への応援コメント

    ささの初めて発した日本語が「ありがとう」だったことに、胸がいっぱいになりました。
    「ささ」は、松尾がそう聞き取ったんじゃなかったでしたっけ。松尾がつけてくれたような感じですよね。それが良いんですよね(*´꒳`*)
    三人が以前より打ち解けたようで、嬉しいです!

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

    >ささの初めて発した日本語が「ありがとう」
    本当ですね! 感謝の言葉ってとても大切で尊いものと思います。
    いつも兄の陰に隠れるようにしているささの言葉、これからもっとたくさん聞けるんでしょうか。
    過去にたくさん聞いた、あるいは言ったかもしれない悲しい言葉は、なるべく言わずにすめばいいなあと思います。

    『ささ』という名前はご記憶のとおり、松尾が誤ってというか聞き取ったままを言ったのが最初ですね。
    盃浦ではもうそれで通ってますし、ささ自身も気に入ったのかもしれませんね。
    >それが良い のに間違いありません。

    これまでより、三人は深く認識し合いましたね。単に仲良くなったというだけでなく、多くの意味で意識し合っていると思います。
    ささの危機、怪我という良くない要素もありましたが、それぞれ負い目にせず、より深く付き合っていければいいですね。

  • 第22話:文殊丸(八)への応援コメント

    お頭、名前を教えてくれましたね。
    自分よりずっと強い大人でも「怖い」と口にする。それは弱さではないんですよね。
    ちゃんと誰かを信用して頼ることができる強さ。それを得てこそ、できることも拡がって行くんでしょうね。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    追われる身の様子のお頭なので、名前は内緒みたいですね。

    >ちゃんと誰かを信用して頼ることができる強さ
    一人でできること、知り得ることはどうしたって限界がありますよね。外道丸の頑なさは彼の事情を思うと仕方のないところですが、呑み込めるところを呑み込めれば、きっと妹と一緒に生きていくのが楽になります。

    それは妥協や迎合でなく新たな強さで、すずめさんの仰るようにできることを拡げるためには必要なこと。目の前に、松尾や大人たちというパワーアップアイテムがたくさんあることをお頭は教えたかったのかもしれませんね。

  • 第21話:文殊丸(七)への応援コメント

    お頭、松尾を一人前として扱ってくれているんですね。いささか乱暴ではありますが、大人と同じ酒を注いで、真正面で話をしてくれる。
    お父さんとはできないような話ができそうです。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    お頭の人付き合いは、誰にでも理解されるものではないでしょうね。未成年者の飲酒に関する法などない時代でも。
    仰るとおり、子供だからと頭ごなしの態度でないのは間違いないですね。

    脈絡なく故郷の話が始まりましたが。さてお頭は、なにを言わんとしているのやら。もちろん酒の上の戯言という可能性もありますが。

  • 第20話:文殊丸(六)への応援コメント

    ああ、良かった……。゚(゚´ω`゚)゚。
    お父さんに「飯抜きだ」と言われても外道丸に仁義を切った松尾、もう立派な男ですね。
    子供から少年へと成長していく過程のような父親への反発が、情のあることから生まれているのが良いなと思います。
    ここで第二のメンターと言えそうなお頭が現れましたが。懲らしめてやるとは?!

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    松尾は無事に森を抜け、ささも手当てを受けられました!
    ここまでお父さんの言う通りの良い子だった松尾が、少しずつ自分なりの判断をしていく場面。読み取ってもらえて良かったです。
    反発のための反発ではなく、外道丸のために。こうなったこと自体は偶々かもしれませんが、歪んだ反抗期みたいなものにはならなさそうですね。

    休息場所を得ても忙しそうなお頭。なりゆきは聞いてきたようですが、懲らしめるとはお門違いです。
    なにか勘違いでしょうか。そうは言っても海賊、荒くれ者です。

  • 第19話:文殊丸(五)への応援コメント

    こちらまで息の苦しくなるような回でした。
    ささの本当の名前は、ローザというんですね。
    ひとまず海の藻屑となることは避けられましたが、その深傷は……想像しただけでゾッとします。出血はもちろん、感染症の危険もありますし、大人の手を借りたいところですが……あああ、どうか助かって(><)

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    実は泳ぎも達者な松尾ですが、それどころではなかったですね。どうにか溺れたままそれきり、は避けられました。

    はいっ、ささはローザです。ドイツ語でバラでございます。
    真っ赤な──のとは関係なく、大怪我です。
    私自身、幼い頃に海で怪我をしたことがあるんですが、海中で切った傷ってなかなか血が止まらないですね。脛だったんですが、傷から下が真っ赤に染まったのをいまだに覚えてます。

    もう内緒にしていられる状況ではなくなりました。すぐに戻りたいところですが、灯りが……
    どうしましょう!?

  • 第18話:文殊丸(四)への応援コメント

    ああ……両親に売られた、ということなんですね、きっと。それは他の誰に裏切られるよりショックですし、誰のことも信用できなくなるでしょうね……
    松尾の言葉は誠実で、本当に二人を支えたいという気持ちが伝わってきました。いつか外道丸の心がほぐれるといいですね。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

    >両親に売られた
    どうやら、それ以外の理解は難しそうです。目の前の松尾という人間がどうこうの前に、誰かを信用するという概念そのものが壊れてしまったがゆえの前回のセリフ「ない」だったようです。

    この場にはささが居て、外道丸にも寄る辺がなくて。自身もまだ子供の松尾の言葉は絆されたと言いますか、勢い任せみたいな部分もあるだろうと思います。
    が、少なくとも騙したり担いだりの後ろ向きな気持ちはないですね。
    当人の性格的に、言った以上はそのとおりであろうとするはずですし。
    報われて、外道丸とささに幸せな未来が訪れれば良いんですが。

  • 第17話:文殊丸(三)への応援コメント

    大人の目を忍んでの隠密行動。こちらまでドキドキしました。
    今のエピソードのタイトルが「文殊丸」なんですよね。彼と再会するのでしょうか。

    それにしても、「信用してくれたのが」という言葉に返された「ない」。ひゅっと胸が冷えました。
    まだ外道丸には細かなニュアンスまで言葉で伝えられないという可能性もあると思いますが……そのまま信用してくれていないという意味だと、ちょっと哀しいですね。。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    同じ隠密でも大人のそれとは違って見えますよね。ドキドキしてもらえて良かったです。

    今回、章立てとは別にエピソードタイトルを使って小グループを作る形にしております。
    で。そこに冠された名前が本編に関係ないわけはなく、文殊丸の再登場は間違いなくありますね。
    またどこか出かけた先か、それとも? どんな再会になるか、もう少しだけ時間を頂戴します。

    信用してくれた に対しての否定。凍えそうに寒いですね。
    外道丸がどこまで会話を理解しているか、松尾にも実際のところは分かりませんね。
    厳しいという言葉では足らないくらいの目に遭ってきた彼だけに、なかなか難しいところはあるのかもしれません。

  • 第16話:文殊丸(二)への応援コメント

    恐らく、この兄妹は人買いのような大人に攫われてきたんでしょうね。だから今の状況も、その続きだという意識があるのかも。
    明日になったら。ささも連れてでしょうか。子供だけで? どう考えても危ないんですが、ここの人々が安全だと信じてもらうにはまだ難しいでしょうね……(><)

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    >人買いのような大人
    さすがにもう、それしか考えられませんね。遥か遠くから連れてこられた二人は皮肉にも船が難破したおかげで自由の身となりました。
    とは言え遠すぎる場所で、言葉も何も分からないでは
    >今の状況も、その続き
    と認識してもおかしくないですね。

    明日、どうするんでしょう。
    出ていくための道を知りたいだけとは言っていますが、危険なことに違いはないですよね。
    そんなことを考えなくても大丈夫、と納得させることができればいいんですが……。

  • 第15話:文殊丸(一)への応援コメント

    外道丸は、女性に触れられるのも抵抗があるんですね。大人が怖いのかしら。
    言葉のコミュニケーションは少し取れるようになりましたが、まだ踏み込んだことまでは訊けませんね。
    そんな折に、村を出たいとは。理由を尋ねたら教えてくれるでしょうか?

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    外道丸(おそらく、ささも)の心にある畏れはなんなのでしょうね。かなり根深いもののようですが、判明するにはまだもう少しの時間が必要かもしれません。

    ちょっと話せるようになりましたが、たしかに感情的な部分を含めて突っ込んだ会話は難しそうです。
    まあでも、ややこしいのは事情であって、外道丸の思考はそれほど難しくないのかもしれませんが。

    とか言いながら村を出たい発言。どこか行きたいところでもあるんでしょうか。土地勘などないはずです。


  • 編集済

    第14話:外道丸(九)への応援コメント

    どぶろく様の案内をするってことは、仲間だよって感じなのかな。

    私なんかが言えた話ではないのですが、それに主観です。お気を悪くしないでください。もう少しだけスピードを出す所があると、その他の丁寧な筆致が引き立つと思いました。スピードとは、端折れと言うのではなく、表現方法の問題だと思います。どこかと言えば、バトルシーンとか、冷や冷やする所です。ドタバタして欲しいのではなく、アングルを変えたりとかです。誰がなにをどうしたと言うのは伝わっております。作者様の努力の末に発表されているので、大きく変えたりはなさらないでください。口を挟みまして申し訳ございません。

    追記:こんばんは。お目汚しと言う訳ではなかったのですが。私の過ちでした。棄権すると言うのは、拝読、コメントをさしているのでしょうか。申し訳ございませんでした。

    作者からの返信

    こゆきさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    どぶろく様の案内は村の案内の最初という以上の意味を松尾は持っていないだろうと思います。
    なぜ最初にしたかといえば、本編にあるとおりですが。

    ご指摘、ありがとうございます。物語の流れを見たときにメリハリがないということですね。なんのタイトルだったか、以前にも言っていただきました。
    どうも私には世間で言うところの山場というのが理解できないようです。
    もちろん改めて考えようと思いますが、今作の公開ペースを変えずにというのは不可能です。
    もしお目汚しに感じるようでしたら、遠慮なく棄権なさってくださいませ。

  • 第14話:外道丸(九)への応援コメント

    二人と仲良くなりたい松尾が健気で可愛らしくてニコニコしてしまいますね(*´꒳`*)
    妹を背に隠す外道丸。大人の男の人が怖いのでしょうか?
    そしてドイツ語ですね。これは遠いところから。
    祈りの意味は分からなくとも、松尾が大切にしていることを二人が真似てくれることに、胸が温まりました。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    異国の二人を、松尾はものすごく気にしてますね。>健気で可愛らしくて と好意的に捉えていただけて良かったです。

    >大人の男の人が怖いのでしょうか
    今のところ松尾と海賊たちへの態度しか分かりませんが、どうも何らかの強い警戒があるのは間違いなさそうですね。
    またお察しのとおり、二人の故郷はドイツ(当時は神聖ローマ帝国)です。
    かなりの事情があるはずですが、さすがにジェスチャーなどで説明できるとは思えません。
    うーん、どうしたもんでしょうか。

    言葉が分からなくとも通じ合えることもあるんですね。お父さんの言うように、長く付き合っていくなら話せるようになりたいものですね。

  • 第13話:外道丸(八)への応援コメント

    銀髪で若いこといえば、東洋にしては珍しいですね。どこを辿ってこちらまで来たのでしょう。陸路海路が気になります。外道丸とささ、本当の出自が名にも隠されているようですが。憶測ですよ。桃太郎などの鬼をよくモデルは海外からの人であってあやかしではない説もありますよね。清水玲子先生の漫画で月の子をはじめとするかぐや姫伝説を下地にした物語が面白かったのですよ。竹取物語とは異なりますが。浪漫があってハラハラして、そういうものに憧れます。

    作者からの返信

    こゆきさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    牛の乳の色の肌、ということで白人に間違いないですね。この兄妹の出身地がどこなのかは、物語の大筋を動かすものではありません。ので明かしてしまえば、途中までは陸路ですね。

    お頭も言っているとおり、兄妹ともに鬼ではなさそうです。見たことのない風貌に松尾が驚いて先入観で言ったようです。

    輝夜姫でしょうか。存在を知っているだけで、読んだことがないですね。
    ざっとあらすじを見ますと、かなりの長編かつ込み入った作品みたいです。
    古典を下地にうまくオリジナルにされていると、読者が元のストーリーとの違いを独自の解釈で楽しめますね。
    私の酒呑童子もそうなっていればいいんですが。

  • 第13話:外道丸(八)への応援コメント

    なんと。外国人の子供たちでしたか。
    異邦人を「鬼」と呼んだという説もありますが、このいたいけな兄妹はそんな恐ろしい存在ではありませんね。
    二人とコミュニケーションを取ろうとする松尾、優しくて微笑ましく感じました。
    外道丸とささ。どんな怖い目に遭ったんでしょうね。元気になって、心を開いてくれると良いなぁ。
    また一段と物語に引き込まれました。続きも楽しみです!

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    はい、どうやら”牛の乳の色の肌”、白人の兄妹のようですね。どう見ても鬼ではないですが、見たこともない風貌に松尾が勘違いをしたのは仕方ないだろうと思います。

    >二人とコミュニケーション
    先入観があったはずですが、どこへやらですね。ある種、自分本位ではあるのかもしれませんが、松尾は感情が傾くと理性より行動が先に立つのかもしれません。もちろんそれが彼の優しさの顕れですよね。

    >元気になって、心を開いて
    言葉が通じず、故郷とは全く違う場所ですし、時間がかかるかもしれませんね。
    どうにか意思疎通ができるようになって、仲良くなることを私も祈ります。

    >また一段と物語に引き込まれました
    ありがとうございます! また私も救われた心地がします。続きを楽しんでいただけるか、最終話までドキドキが止まりませんけれども。

  • 第12話:外道丸(七)への応援コメント

    すっぱいのですね。面白いポイントでした。時化があると、船を沖に出すと聞きます。そんなことをしているのでしょうか。六艘あったので、それなりに人が要りそうですね。で、お土産も。そうだ。松尾が酒の味を知るのはもっと後でしょうね。どぶろくって今の時代でも作られている方おりますね。

    作者からの返信

    こゆきさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    松尾が仕返しに使ったのはスイバという実際に存在する野草ですね。
    時化で沖に出すのはうねる波に飲まれないような大型船の場合が多いかなと思います。
    また岸に近いと引き波で水深が浅くなり、また押す波との高低差が生じやすくなること、さらに水底に着いてしまう可能性があること、高波で堤の意味がなくなった時に岸壁や他の船と衝突する可能性が高まること、などを避ける方法の一つとして小型船でも行われることはあるようです。
    今日のお話の場合は「お頭は稼ぎに出た」、つまりどこかへ海賊行為に行って帰ってこない状況ですね。

    現代のように飲酒は成人してから、という法はないので、松尾も舐めたことくらいはあったりします。
    まあ美味しくなかったので当分はまた飲んでみようと思わないでしょうから、そういう意味でのお酒の味はかなり先になるでしょうね。

    どぶろくは現在の清酒の作り方と基本は同じです。私はそもそもお酒が飲めないのでよく分かりませんが、ある種ジュースのような甘さがあるとか。
    今もどぶろくを好む人も多いそうで、地酒として生産しているところは結構あるようですね。
    ちなみにどぶろくは個人でも作ろうと思えば作れる物ですが、実際に行うと酒税法に触れてしまいます。

  • 第12話:外道丸(七)への応援コメント

    松尾、すっかりお頭を好きになったんですね。
    松尾は子供たちの中でもお兄さんで、だけど大人たちから見たらまだ全然子供扱いで。でもお頭はそのどちらでもなく、一人の個人として接することのできる相手なのですよね。
    そんなお頭が持ち帰った荷物、いったい何なのでしょう。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    松尾がお頭や海賊を嫌う理由は、実はほとんどないんですよね。最初に弓を向けられた以外の悪評は全て伝聞なので。
    とは言え、わだかまりのような何かも残っているし、外の世界を知っている人なので話したいし。
    すずめさんの察してくださったような心情の上に、たくさんの心持ちが乗っているのかなと思います。

    梅雨の嵐もひどい時にはひどいものですが、お頭は無事に戻ってきました。そんな中、予定外とは嵐以外のことなのか、そして松尾が目の具合いを疑うようなお土産をどうして手に入れたのか。
    待て次回! なのです。

  • 第11話:外道丸(六)への応援コメント

    海賊はこころから仲間になりたがっているのでしょうか。突然、海原での姿に戻られたら怖いですね。しかし、山にあたっては素人なのかな。案内としても一旦ここでネットワークを持ちたいのかも知れないし。人質とかも。あれ?あたしはなんて疑っていることよ。土地のものしか熊の出そうな所など深くは知らないでしょう。当時発達した地図があったとはあまり思えないですしね。本日にゃんこのひー🐱。出張サービス。

    作者からの返信

    こゆきさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    人の良心を無視できるなら、どんな約束をしてどんな付き合いをしようとも、裏切ることはいつでもできますね。
    同じ意味で海賊の側も、絶対に裏切らないという証明は不可能です。
    時の流れのまま、見守るしかなさそうですね。

    お頭が以前にどんな土地へ住んでいたかまだ分かりませんが、峠道さえない山に囲まれた村の様子を見て、どこから外へ出るのかと問うたようです。
    もちろん道があるくらいで熊は遠慮してくれませんが。

    地図はないでしょうね。あったとして位置関係や概ねの方角の分かる見取り図のようなものかなと思います。
    にゃんにゃんにゃんこ。

  • 第11話:外道丸(六)への応援コメント

    >いつもだよ。雨の日でもなけりゃ、晩の飯は毎日こうだ。

    これが例えば特別な宴だったりしたら、良くも悪くも「お客様」でしょうけど、そうじゃない。
    松尾も同席してのいつも通りの食事。大人たちも、ちゃんと彼らを受け入れようとしているんですね。

    この新たな繋がりが、どちらの方向へ向かっていくのか、続きも楽しみです。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    松尾の住む村の日常。毎日がキャンプファイアーとは豪儀ですよね。仲間というなら、そういう土地の流儀に身を浸すことなのだと思います。
    すずめさんの言う通り、まず土地の側から歩み寄って、受け入れようとしているみたいです。

    このまま平穏にみんな幸せに未来永劫暮らしました、となればいいんですが。それでは困りますね、主に作者の私が。
    海と山に囲まれた村に、次はなにが起きるでしょう。

  • 第10話:外道丸(五)への応援コメント

    やりとりの様子が分かります。知らない土地の名に触れましたが、どうなるのかな。

    全く関係のないところで、ストレス雪だるまになってますよおおお。仕方がない。

    作者からの返信

    こゆきさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    時代的に、しかも庶民で子供でとなると、現代人の感覚からするとなにも知らないですね。
    北のほうと言われて流してますが、北が寒いとかも分かっていないでしょう。まだ松尾にとっての世界地図は、住む村と先だっての町しかありません。

    >ストレス雪だるま
    リアルこゆきさんが、ってことでしょうか。うーん、嫌なこと、面倒なこと、悲しいこと、そういうのが立て続けなのは定番ではありますね。
    簡単に解決することでないなら、他に楽しい(というか気を紛らわす)ことをやるのが処方として正しいのかなと思います。
    まあ落ち込んだり苛々したりという時に、なかなか気持ちを切り替えるのも難しいですが。
    いっそそのことを物語にして書くのも手かもしれません。現代劇ではなく異世界のお話とか、動物などが演者の絵本的なお話とかにして。

  • 第10話:外道丸(五)への応援コメント

    このお頭、意外にもなかなか気の良さそうな人物に思えました。自分たちの立場を弁えている感じ。海賊をやっているのにも事情があるわけですね。
    もちろんお父さんの言うとおり完全に信用しきることはできませんが、上手く折り合っていける相手のような。
    そして少なくとも、お父さんを守るため鍋を持ち出してきた松尾の勇敢さを気に入ってくれるタイプの人ですね。

    ゆきはさん、こういうポジションの登場人物のキャラ造形も毎度めちゃ上手いですよね。ちょっとしたやりとりで、為人などが伝わってきます。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    細々となにもかも聞いたわけではないですが、お頭の話には一貫性がありますね。
    松尾の言うように他人に危害を加える存在なのは間違いなく、しかし休息場所は欲しいと。本当に村へは敵対しないのなら、すずめさんの仰るとおり、折り合うこともできるのかもしれません。

    >鍋を持ち出してきた松尾の勇敢さ
    松尾のことは、ある程度もう気に入ってるように見えますね。その理由がお鍋なのは間違いないでしょう。他にもあるのかもしれませんが。

    キャラ造形、褒めていただけて感動の嵐です! 物語の主役級が大事なのはもちろんですが、それも味のある脇役が居ないと目立たないと思っていますので、お頭を褒めてもらえたのはすごく嬉しいです。
    ストーリーにうまく活かせるかは、また別の問題ですが(苦笑)

    実際こういう人と対峙すると、どこまで信用していいか(どこまで本気でどこまで冗談か)分かりにくくはありますね。
    それがたぶんお頭なりの世渡りであり交渉術の一環なのでしょう。

    とりあえず争いは避けられた様子ですが、これから海賊と村人たちはどう関わっていくんでしょうね。

  • 第9話:外道丸(四)への応援コメント

    おかさーふぁー(海賊やめてね)するってことかな?
    松尾にもお母さんみたいにあったかくしてくれるひとがいて、嬉しいなあ。

    作者からの返信

    こゆきさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    日本には古来よりガタスキー(押し板)による漁がありますね。あれがさーふぃんの原形となった──事実はないと思います。
    松尾の母親は出てきませんね。家の様子からすると居ないっぽい感じです。でも隣のおばちゃんが優しいです。

  • 第9話:外道丸(四)への応援コメント

    もしかしたらお父さんとの今生の別れとなるかもしれないのに、一人だけ仲間外れは嫌ですよね。
    しかし、おや、海賊たちは本当に穏便に話を進める気があるんでしょうか。
    私も松尾と一緒に息を潜めて続きをお待ちします。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    現代人の知識(これくらいのことをしたらこうなる、という程度の)はネットのおかげでかなり幅広くなっていますが、そういうもののない時代の人にとって、本編のような命の危険の場面ってどうなんでしょうね。
    なにもたしかな知識がない中、まして子供の松尾は途轍もない恐怖と孤立感を味わったのでないかなと思っています。
    言ってみれば仲間外れに他ならないのですが、今生の別れとなると遠慮していられませんね。

    海賊たちが仲間になりたそうにこちらを見ている!
    ナイフみたいに尖って触るものみな傷つけるしかない生き方はつらいですね。しかし油断させるための嘘かもしれません。
    どうなりますやら!

  • 第8話:外道丸(三)への応援コメント

    この前までもこうだったか。「、」が際立っていますね。リズムを付けているのですね。(^▽^)/。
    それから、農具についてですが、最も古くからいざと言うときの武器となったようです。時代によっては金属部分を欠いた全て木製のものもあったようですが、それでも殴られたりしたら痛いですよね。それから相手は弓をちらつかせた感じがあるので、間合いが難しそうです。接近戦になれば、弓部隊とはやりあえそうですが、そうなると海賊なら持っていそうな各々の武器が怖いです。鬼よりは、なにものか掴めそうですが。
    松尾の父は、本当に「まとも」な感じが好感を持てます。リーダーの風格がいいですね。松尾も学んでいますよね。

    作者からの返信

    こゆきさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    読点の付け方はずっと悩んでますね。作品ごと、ちょっとずつ変えています。

    和洋問わず武器と農具の境は曖昧ですね。純粋に武器として生まれた武器って、銃が最初でないかなと個人的には思います。
    本作の時代設定は、作中ではまだ分かりにくいですが平安時代です。ので、まだまだ木製農具が現役で、鉄の農具は広まりかけたころという感じです。木の棒でも頭を殴れば人は死んでしまいますね。

    相手には弓がありますね。見たところ村人の側に飛び道具はないようです。
    仰るとおりに接近すれば弓も意味を為しませんが、接近するのに犠牲が必要になりますね。
    相手は海賊ですから、それ以外の武器も当たり前に携えていることでしょう。
    鬼よりは与しやすいのかもしれませんが、戦えば無傷とはいきませんね。

    リーダーは村長で、お父さんも含めた他の誰も役職などは持っていません。が、それでもリーダーっぽくなる人って現実にも居ますね。
    そういうところを学べれば松尾も成長できますが、今日のお話のような場面では目立つことが危険に自らを晒すことにもなりますね。

  • 第8話:外道丸(三)への応援コメント

    松尾はちゃんと村の男たちを集める役目を果たしたと思います。上手く説明できなくても、ここからは大人たちの仕事です。
    大丈夫、だと思いたいけど、恐ろしいですよね。まともな交渉になるのか。
    お父さん、どうか無事で。ハラハラしながら次を待ちます。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    いつも松尾は自分のできることを最大限にやろうとしていますね。仰るように
    >ここからは大人たちの仕事
    で、残念ながら彼にできることはありません。
    でも、自分が必要条件を満たしていないと理解していても、役に立てないのは自分のせいだと思ってしまうこともありますよね。
    ましてそこに尊敬するお父さんや、仲のいい人々の命が関わっていたら。

    海賊は普通に交渉してくれるんでしょうか。お父さんがどれだけ「大丈夫だ」と言ったとしても、安心なんてできる状況ではないですね。
    海賊と村人との全面戦争、なんて事態は避けたいです。