応援コメント

第75話:鬼退治(十一)」への応援コメント

  • >己の立ち位置を見失った者
    この時代の社会では、自分に選択の余地は少なく、生きづらい思いを抱える人も多かったでしょうね。
    ある意味での「服ろわぬ者」と言えるかもしれません。そういう人々をこの村は受け入れていたんですね。というか、元々そういう場所だった……

    鬼になっても、みんな幸せに暮らしていたんでしょう。それを、松尾たちが踏み込んだことで荒らしてしまった。
    メタな感想になるんですが、ものすごく綺麗な悲劇の構造だなと思います。因果が苦しい。
    誰が悪いわけでもないんでしょう。それぞれに正しいと思うことがあるだけで。かつてのお父さんの言葉が思い出されますね。お父さんんん……(´༎ຶོρ༎ຶོ`)

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

    >ある意味での「服ろわぬ者」
    感じ取っていただけたのかなと思います。今作に於いて服ろわぬ者とは、幾つもの種類があります。
    最初に定義されたのが文殊丸言うところによってですが、それ以外にということです。今日すずめさんの言ってくださったのが、その一つですね。

    盃浦の人々は自身が服ろわぬ者であって、同じような仲間を受け入れ、鬼となってもまた──
    文殊丸のような人達からすれば極悪人ですが、救われる人も間違いなく居ます。
    >綺麗な悲劇の構造
    と褒めていただいて、我ながら酷い運命を紡いだものだなと戦慄しております。
    タダマア,コノインガハマダ,シュウタンニタドリツイテイナイノデスケレド

    >誰が悪いわけでもないんでしょう。それぞれに正しいと思うことがあるだけで。
    松尾の父ちゃん、たしかにそんなことを言っていましたね。
    そうなんです。だから立ち位置が違うと衝突してしまう。
    松尾の慟哭も、ただこのまま霧散させるしかないのでしょうか。