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2024年5月20日 20:28
完結おめでとうございます!あああああ終わってしまった……これまでの紆余曲折から考えるとかなりあっさりめのラストでしたが、却って酒呑童子戦までの濃さが強調され、松尾が残る人生をどう生きていくのか深い余韻を残しているように感じました。ささが見つからなかったこと、だけど確実にこの場に眠っていることが、今は生きる意味のようになっているのかもしれませんね。そこへ乙姫様が寄り添ってくれていることに、胸が温まりました。それにしても。本当に、ものすごい傑作を読ませていただきました。こんなに的確にしんどさを湧き起こしてくださるとは(何か変な言い回しですが)序盤からの伏線の張り方など、もう鳥肌ものでしたね。何度もコメントに書きましたが、金太郎が本当に好きです。頼光さんと四天王のキャラのバランスとかも、すごく良かったですよね。あとやっぱり外道丸とささですよね。『異説』としてすごく説得力のある存在感でした。もう語り始めたら止まらなくなりますね。本当に素晴らしかったです。すごく濃い読書でした。あああ、面白かった。しんどかった。最高でした。連載お疲れさまでした。ありがとうございました(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
作者からの返信
すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。いつもながら即日に読み続けての完走に大感謝です。自作についてあまり解説めいたことを言うのもどうかと思いましたが、今作はちょっと言いたくなってしまいました。最終話があっさりしたのは、本作において『鬼』とはなんぞや、というところにあります。松尾にとって、外道丸やささにとって、松尾の父にとって、金太郎にとって、乙姫にとって、帝にとって、都に住む人達にとって、荒二郎にとって、渡辺源次にとって、そして文殊丸にとって──鬼とはそれぞれ異なるものだったに違いないのです。そのいちいちまでは、それこそ作者が語れば興をそがれると思いますので省きますが。一つだけ例として言うなら、最後にさらっと登場した乙という尼。はい、お察しの通りの人物で尼さんです。年に一度、誰のものかの碑を拝みに戻る山伏を健気に待っているに違いありませんが、尼さんなのです。(どうかこの辺りが伝わってほしいと、我儘にも願ってしまいます)>ものすごい傑作を読ませていただきました。こんなに的確にしんどさを湧き起こしてくださるとはああぁぁぁ、もったいないお言葉です。カクヨムなどのWEB小説はハッピーエンドが約束されているようなところがあって、もちろんそういうお話を私も好きなのですが、たまには違うものを書きたいし読みたいと思います。で、書くとなったらかなり徹底させていただいたのですが、世にある全滅エンドの物語のほうが、まだ救いのある結末となりました。>序盤からの伏線かなり序盤で外道丸とささの未来を言い当てられて、やっぱり見え見えだったなあと思いながら「正解だったけど、ここまで追い込むのか」みたいな感想を得られれば伏線として成立するだろう、と鬼畜な考えのもとに走りました。どうやら私の想定した以上に受け止めていただけたようで感無量です。>金太郎松尾をダークサイドに堕とす以上、たまには引っ張り上げてくれる誰かが必要でした。昔話では桃太郎や牛若丸なんかのほうがカッコイイような風評被害? に遭っている金太郎にその役目を担ってもらいました。書いていくうち、私もすずめさんの仰るのと同じに「なんだカッコイイぞ」とハマっていったのは内緒です。>頼光と四天王バランスをかなり考えた人達なので、褒めていただけて嬉しいです。お気づきと思いますが本作でのラスボスは、渡辺源次さんです。酒呑童子とは、外道丸に戻ってもらうための対話ということで。源次さんを倒したことで、松尾は非公式ながら日本一の強者となりました。でも金太郎も荒二郎さんも誰彼かまわず言いふらす人でないので、松尾は無名のままです。この辺りのことが分かりにくいだろうというのと、荒二郎さんを掘り下げられなかったのが悔やまれます。>『異説』としてすごく説得力のある存在感まさに仰るとおり、外道丸とささを受け入れてもらえないと本作は根底から覆ります。もしかすると本当の酒呑童子伝説はこうだったのか、それとも並行世界で起きたことなのか。くらいに感じていただけるのを目指して招いた二人です。例によって裏話的に白状しますと、外道丸よりささのほうが悲惨な状況にあって。松尾などはそれを察し、外道丸に寂しいんだろと言ったりしています。これは読んでくださる方にももっとはっきり示したほうが良かったのかな、どうかなと今も悩んでいます。>あああ、面白かった。しんどかった。最高でした。すずめさんが本当に楽しんでくださったと思えるお言葉、ありがとうございます。いつもながら、それそのものが作品のようなレビューもありがとうございます。私が作者でなければ、いえ作者であることを忘れて、このお話を読んでみたいと思わせてくれる文章を感謝致します。毎度、私の作品にお付き合いくださることがこの上なく、途轍もない勇気を私に与えてくれます。最上級の感謝と共に、また性懲りもなく次作を公開の折には読んでいただけるといいなと願って。ありがとうございました。
完結おめでとうございます!
あああああ終わってしまった……
これまでの紆余曲折から考えるとかなりあっさりめのラストでしたが、却って酒呑童子戦までの濃さが強調され、松尾が残る人生をどう生きていくのか深い余韻を残しているように感じました。
ささが見つからなかったこと、だけど確実にこの場に眠っていることが、今は生きる意味のようになっているのかもしれませんね。
そこへ乙姫様が寄り添ってくれていることに、胸が温まりました。
それにしても。
本当に、ものすごい傑作を読ませていただきました。こんなに的確にしんどさを湧き起こしてくださるとは(何か変な言い回しですが)
序盤からの伏線の張り方など、もう鳥肌ものでしたね。
何度もコメントに書きましたが、金太郎が本当に好きです。頼光さんと四天王のキャラのバランスとかも、すごく良かったですよね。
あとやっぱり外道丸とささですよね。『異説』としてすごく説得力のある存在感でした。
もう語り始めたら止まらなくなりますね。
本当に素晴らしかったです。すごく濃い読書でした。
あああ、面白かった。しんどかった。最高でした。
連載お疲れさまでした。ありがとうございました(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
作者からの返信
すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。いつもながら即日に読み続けての完走に大感謝です。
自作についてあまり解説めいたことを言うのもどうかと思いましたが、今作はちょっと言いたくなってしまいました。
最終話があっさりしたのは、本作において『鬼』とはなんぞや、というところにあります。
松尾にとって、外道丸やささにとって、松尾の父にとって、金太郎にとって、乙姫にとって、帝にとって、都に住む人達にとって、荒二郎にとって、渡辺源次にとって、そして文殊丸にとって──鬼とはそれぞれ異なるものだったに違いないのです。
そのいちいちまでは、それこそ作者が語れば興をそがれると思いますので省きますが。一つだけ例として言うなら、最後にさらっと登場した乙という尼。はい、お察しの通りの人物で尼さんです。
年に一度、誰のものかの碑を拝みに戻る山伏を健気に待っているに違いありませんが、尼さんなのです。
(どうかこの辺りが伝わってほしいと、我儘にも願ってしまいます)
>ものすごい傑作を読ませていただきました。こんなに的確にしんどさを湧き起こしてくださるとは
ああぁぁぁ、もったいないお言葉です。カクヨムなどのWEB小説はハッピーエンドが約束されているようなところがあって、もちろんそういうお話を私も好きなのですが、たまには違うものを書きたいし読みたいと思います。
で、書くとなったらかなり徹底させていただいたのですが、世にある全滅エンドの物語のほうが、まだ救いのある結末となりました。
>序盤からの伏線
かなり序盤で外道丸とささの未来を言い当てられて、やっぱり見え見えだったなあと思いながら「正解だったけど、ここまで追い込むのか」みたいな感想を得られれば伏線として成立するだろう、と鬼畜な考えのもとに走りました。
どうやら私の想定した以上に受け止めていただけたようで感無量です。
>金太郎
松尾をダークサイドに堕とす以上、たまには引っ張り上げてくれる誰かが必要でした。昔話では桃太郎や牛若丸なんかのほうがカッコイイような風評被害? に遭っている金太郎にその役目を担ってもらいました。
書いていくうち、私もすずめさんの仰るのと同じに「なんだカッコイイぞ」とハマっていったのは内緒です。
>頼光と四天王
バランスをかなり考えた人達なので、褒めていただけて嬉しいです。お気づきと思いますが本作でのラスボスは、渡辺源次さんです。酒呑童子とは、外道丸に戻ってもらうための対話ということで。
源次さんを倒したことで、松尾は非公式ながら日本一の強者となりました。
でも金太郎も荒二郎さんも誰彼かまわず言いふらす人でないので、松尾は無名のままです。
この辺りのことが分かりにくいだろうというのと、荒二郎さんを掘り下げられなかったのが悔やまれます。
>『異説』としてすごく説得力のある存在感
まさに仰るとおり、外道丸とささを受け入れてもらえないと本作は根底から覆ります。
もしかすると本当の酒呑童子伝説はこうだったのか、それとも並行世界で起きたことなのか。くらいに感じていただけるのを目指して招いた二人です。
例によって裏話的に白状しますと、外道丸よりささのほうが悲惨な状況にあって。松尾などはそれを察し、外道丸に寂しいんだろと言ったりしています。
これは読んでくださる方にももっとはっきり示したほうが良かったのかな、どうかなと今も悩んでいます。
>あああ、面白かった。しんどかった。最高でした。
すずめさんが本当に楽しんでくださったと思えるお言葉、ありがとうございます。
いつもながら、それそのものが作品のようなレビューもありがとうございます。
私が作者でなければ、いえ作者であることを忘れて、このお話を読んでみたいと思わせてくれる文章を感謝致します。
毎度、私の作品にお付き合いくださることがこの上なく、途轍もない勇気を私に与えてくれます。
最上級の感謝と共に、また性懲りもなく次作を公開の折には読んでいただけるといいなと願って。
ありがとうございました。