概要
【完結】祭り、性愛、共食、贄
冬の寒さが厳しくなる頃、ある大学の調査班が1つの限界集落でおこなわれるという「秘祭」の撮影を計画する。
事前に集落に入っていた大学院生六井絵里と撮影とバックアップのために集落に向かう民俗学ゼミの面々。
彼らはこの地で凄惨な体験をすることになる。
鬼宿し 村のためよと 舞い狂ひ
我が身もろとも 神に捧げん
血と愛と性が混ざり合う。
事前に集落に入っていた大学院生六井絵里と撮影とバックアップのために集落に向かう民俗学ゼミの面々。
彼らはこの地で凄惨な体験をすることになる。
鬼宿し 村のためよと 舞い狂ひ
我が身もろとも 神に捧げん
血と愛と性が混ざり合う。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!どろりと混ざり合う。「欲」の群像劇✕民俗学✕限界集落
民俗学ゼミの調査班は、秘祭の撮影のために限界集落へと向かう。
作者様によるキャッチは「祭り、性愛、共食、贄」。調査に向かった面々が無事で済むはずがありません。
調査メンバーの内面、限界集落での秘祭、深まる狂気。至る所に種々の「人間として越えてはいけない一線」、「禁忌」があったように思います。
実在する儀式や類型などを絡めながらのストーリー。しし鍋や出てくる小道具、村人たちが互いを「○○の誰々」と呼びあう様。そういった細かいところにまで行き届いた描写からは民俗学、限界集落らしさ、作者様の知識の豊富さ等を感じました。
本来プラスと捉えられるであろう「欲」にまでゾクリとできたのが印象的でした。
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