美しく不気味な民俗学ホラー

 個人的に民俗学が好きなので、キャッチコピーに惹かれて読み始めました。
 読みやすい文体でサクサク読み進められましたが、決して軽い表現ではなく、残酷場面もしっかり物語として楽しむことができました。

 長すぎず、短すぎずちょうどいい長さと感じましたが、個人的にはカンナノカミの起源と過去(過去にはどんな人物の身体を借りていたのか?)や、これから先の展開が気になったまま終わってしまいました。(それだけ物語に大変魅力があったということです。)女王を軸に、様々な物語の想像を掻き立てられる終わり方でした。