考えると沼る。それが死。

死について考えることって、そんなに怖いことだろうか。忌避することだろうか。

大切な人に会えなくなることを想像すると、誰だって怖くなる。それは当然の心の動きだが、「死」そのものをただ考えてみる――「死って何? 死ぬってどういうこと? そもそも死とは誰のもの?」ミクロじゃなくてマクロで死を考えてみる。すると何故か、死に対する恐怖感は漠然性を薄くする……ように感じると主張すると共感は得られないかもしれないけれど、本作を読んでいて、そんな風に思えました。

興味深い視点から死を描いている作品です。
読みやすく、深い考えを提示してくれます。
おすすめです。