見てるだけって楽でいいわ

「さてと、結界外にいる勇気につけた眷属の視界共有を使ってと。よしテレビに接続終わった」

「じゃあ。陰晴。一緒にポテチとコーラ食べながら見ましょうか」

「ああ。そうだね。イト。さてと勇気とそのハーレムメンバーはどう戦うのかな?実に楽しみだ」

 という訳で俺はイトと一緒に楽しくテレビを見るのだった。


―――――――――――――


「さてと。準備は完璧に整ったわ。結界もよし罠もよし。敵と対峙する気力もある」

「そうだね。猫子、よし4人でこの学校を引いてはこの世界の平和を守るぞ」

「そうだね。勇気君。頑張ろう」

「私も頑張りますよ。勇気様」

 

―――――――――――――


「うんうん。四人とも気合十分だな。それにしっかりと結界も貼ってあるし、俺が作った悪魔の力スイトールもしっかりと仕掛けてある。素晴らしい。あ、一応結界強化しておくか。えっと監視に付けてる眷属に俺の霊力と聖力を流しつつ。発動。結界強化。よしこれでまあ結界が壊れることはないだろう。ついでに認識阻害もつけといたし周りにバレることもないだろう。さてと。じゃあ続きをみていくか」


――――――――――――


「さあ、皆気合は十分だな。さあ、いつでもかかって来い、厄災級悪魔・七つの大罪・嫉妬よ」

 勇気がそう声を上げた瞬間、地面が大きく揺れる。揺れてそして大きな蛇のような存在の首が現れる。そしてその蛇は何処からともなくかなり低い声を出す。


「ふむ。では襲い掛かろうではないか」

と。

 わお。いきなり嫉妬さんの登場ですか。いやはや。なんともまあ、タイミングのいいことで。流石主人公勇気。ご都合主義の加担りやな。


「お前が、厄災級悪魔・七つの大罪・【嫉妬】」

 勇気がかっこよさげに呟いた。

 いや呟くんじゃなくて普通に戦闘態勢をとれよ。まあ、嫉妬さん空気読んで攻撃してないからええけど。でもお前主人公やから攻撃されてないだけであった普通だったら絶対に攻撃食らってデットエンドやぞ。


「ああ。そうだ。我が厄災級悪魔・七つの大罪・【嫉妬】である。といってもこの身は本体の千分の一に過ぎないがな。でもお前みたいな雑魚を捻り潰すには十分過ぎる」


 ドン


 地中から尻尾がいきなり生え、そして勇気達を押し潰した。


 激しい土煙が舞う。

 土煙が晴れた時、そこには無傷の勇気達がいた。


「皆様大丈夫でしたか?」

「ありがとう。マリアンヌ。マリアンヌが咄嗟に結界を張ってくれなかったら俺達は今頃ぺしゃんこだったよ」

 お。マリアンヌさん。ナイス判断ですな。でもそこは避けるが正解だと思うぞ。今から余計に聖力を消費とは少し危なくないか?ついでにいえば相手はあの【嫉妬】だぞ。


「ふむ、聖職者の力か。それは実に羨ましい、嫉妬する。ああ、嫉妬するよ。聖なる力よ、我が前に立ちふさがる敵を滅したまえ・聖光線」

 ほら、見ろ強化コピーされた。ああああ、不味いですね。これが勇気ならいいけど。今のところ勇気よりもマリアンヌさんの方が聖力強いからな。

 これによって実質的に全ての聖力を使う攻撃は無効化されたようなものだぞ。


「守護道・例術式・11式・鏡盾」

 お、白木さんもナイス判断だ。でもそれも悪手なんだよな。いや、まあ、さすがに今の場面はああするしかななかったかもだけど。

 ほんでも今のところ白木さんの方が勇気よりも霊力強いんだから。

 こいつら、嫉妬の使う強化コピーが一つの属性というか系統につき一回しか使えないって知らないのか?


・・・・・・・・・・・・・・


 あ、俺猫子に伝えてなかったわ。やったよ。やらかしてるよ。

 ハア。まあいいか。


「陰陽師の力か。それも素晴らしい。ああ、今の我には使えない力だ。嫉妬する。ああ、嫉妬する。破道・例術式・霊弾」

 ほらみろ強化コピーされた。

 この時点で勝率がかなり下がったな。さて都合よく勇気は覚醒してこの場を切り抜けれるかな?

 

 「うおおおお。霊剣。からの切り裂け」

 おお。霊弾を切り裂いた。凄いな。つかあれだな俺ほど完ぺきではないが微かに聖力も混じってるな。二属性の剣か。それならば確かに自分よりも強い攻撃でも打ち勝てるか。


「何。なんだその力は。ふむ羨ましい。嫉妬する。だがしかし。陰陽術であるため今の我には取れん。クソ羨ましい。羨ましい。妬ましい」


「そうかよ。じゃあ、そのまま大人しく倒れてしまえ。霊剣巨大化からの斬」

 おお、霊力を力まかせにぶち込んで巨大化からの聖力加えての、斬撃か。これは中々に強いぞ。いいぞ勇気。


「グハ。痛い。なんという力だ。クソ、ならばお前ら嫉妬しろ。嫉妬して嫉妬に狂え」

 あ、お得意の嫉妬操作使いやがった、これは負けフラグが凄い立ったな。

 さて、どうなりますかな?


―――――――


 今の所、勇気がピンチになった所を主人公もといお助けマンがちょちょいっと手を貸すルートになりそう。

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陰陽師で聖職者で厄災級悪魔・七つの大罪・怠惰の封印者にして世界最強の力を持つ俺は楽しい日々を過ごしたい ダークネスソルト @yamzio

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