性しょk、ゲフンゲフン、聖職者の爆弾発言

「え。あのう。え?どうしたのいきなりそんなことを言って?俺は確か君と初対面だよね?」

 勇気が珍しくあたふためきながらそう言う。つか初対面なんやな。まあそれはそうか。でも何か勇気という主人公のことだから実はピンチを助けてたりしてるかと思ってたわ。まあ。流石にそこまでご都合主義ではないか。


「はい。そうです。初対面です。だけど私は勇気様にお会いして一目惚れしました。勇気様に全てを捧げたい、勇気様に服従したい、勇気様の為ならばなんだってしていい、そう思いました。だから勇気様、私と付き合ってください。もし付き合うのが無理でしたら、せめて、そうせめて勇気様の子種を下さい」

 爆弾発言を超える。爆弾発言をした。とんでもないなんてレベルじゃあない。お前教室の空気考えろよ。時と場所を考えろ。

 まあ、うん。しかもさあ聖職者が何てことを言ってるんだ。言っていいことと言っちゃダメなことがあるでしょうが。本当にもう。マジで。

 いや。つか何だろう?勇気は神ですか?あの神といっても差し支えないレベルの力を持った教皇の血を受け継いでいるから、まあ、神っちゃあ神かもしれないけど。

 それでもやろ。

 敢えてもう一度言おう、時と場所をマジで考えろ。大切だぞ。時も場所も超絶大切だぞ。


 周り皆引いてるやん。

 絶句してるやん。流石に子種下さいはやってるよ。やらかしてるよ。付き合って下さいまでなら。勇気お前また、股かけるきか、この野郎~~~~。で済むけど。子種はねえ、え。マジでないわ。しかもマリアンヌさん爆乳美少女でクッソ可愛いから余計にたちが悪いわ。

 つか先生今の言葉を聞いて軽く絶句してんじゃん、頭抱えてるやん。誰か胃薬をあげて。

 もしくは禿を心配してあげて。


「取り敢えず。ホームルームを始めるぞ」

 マリアンヌさんの超爆弾発言で空気が完璧に固まった中、胃が痛いだろうに先生がそう言って空気を切り替えた。いやはや流石先生やわ。でもまあ完璧には空気切り替わってないな、まだマリアンヌさんの爆弾発言の余韻が残ってますな。それは残るわな。残らない方がおかしいよ。


 という訳で先生はこの何とも言えない空気を無視してホームルームを始め出した。先生頑張ってくれ。

 いやまあ流石にマリアンヌさんも空気を読んでホームルームは無事終わると思うけどね。

 そんなわけでホームルームは特に問題なく終わり、1限目が始めるまでの休み時間もとい準備時間となった。


「あのう。勇気様、それで付き合ってはいただけるのでしょうか?もしくは子種をいただけるのでしょうか?」

 フルスロットルでマリアンヌさんが爆弾発言を投下していく。因みに先生は別のクラスで授業がある為いない。つまり今現在教室にはクラスメートだけだ。

 とどのつまり何が言いたいかと言うとストッパー役がいないということだ。


「いや、何を言ってるんだ。いきなり、付き合うとかこ、こ、子種とか。少なくとも俺には今付き合ってるかどうかはまだだが。好意を持ってる女子が二人いるんだ。だから君とは付き合う事も出来ないし、その、子種をて、提供することも出来ない」

 おお。しっかりと断るか。やっぱり何だかんだで勇気は良い奴というか責任感のあるやつだよな。うんうん。良かった良かった。ここで無責任な事を言い出してしだしたら。あそこ切り落そうか考えてたよ。(過激派)まあ勇気の性格的にないとは思ってたけどね。


「じゃあ。あのう、付き合うのではなくて一方的な片思いは駄目ですか?」

 そう自分の最大の武器であるおっぱい、ゲフンゲフン。素晴らしい双璧、ゲフンゲフン、御胸様を寄せて、そう言い放つ。

 うわ。凄いわ。凄いわ。凄いおっぱいやわ。もう勇気の目も完全におっぱいに釘付けだわ。ついでにクラスメートも釘付けだよ。いやはや凄いなおっぱいわ。語彙力死ぬよ。死にましたよ。ええ死にますとも。

 男の夢と希望が詰まってるわ。何を食べたらあんなに大きくなるんだ。生命の神秘だよ。

 というかあれだな、まあ、一方的な片思いは拒否できないからな。これはなし崩し的にハーレムメンバーに加わりそうだな。


「それは。まあ大丈夫だ」

 案の定というべきか勇気はおっぱいに目が釘付けになりながらもそう言った。うん、男だからしょうがないですね。

 本能ですよ。本能。愛ですよ愛。知らんけど。


「そうですか。それは良かったです。では勇気様これからもよろしくお願いします」

 そう言ってマリアンヌさんは可愛らしい笑顔を見せて笑った。


「ちょっと待って、勇気君は私の者よ。誰にも渡さないわ」

 白木さんが勇気の所まで小走りして腕を抱くようにそう言った。

 まあそりゃ牽制するわな。しかしあれだなマリアンヌさんがあまりに大きすぎて白木さんが可哀想に思えてきた。そして一番猫子がってゲフンゲフン。あまり考えすぎるのは良くないな。それは不可侵略の領域だわ。触れてはいけない何処までも広がる深淵だわ。


「誰にも渡さないは困ります。もちろん独り占めするつもりはありません。勇気様は偉大なる存在ですから。ですから貴方も含めて皆で一緒に勇気様から子種を貰いましょう」

 おい。誰かこの聖職者の皮を被った性食者の口を塞げ、いや無理だけど。

 でもお前3P宣言はアウト寄りのアウトだろ。大アウトだろ。勇気の初体験3Pとかどうなってんよ。いやまあ俺が意地で猫子も投下するから4Pになるだろうけど。初体験が4Pの主人公か。何か嫌だな。凄く嫌だな。いや一部俺のせいにもなるけど。

 でも。ヤベエ。なんか笑えて来た。ちょっと新しいな、高校生でありながら初体験が4Pの学園バトル系主人公って。

 いや待てよ、エロゲ主人公だったら、さして問題ないんじゃないか?初体験が4Pの学園バトル系エロゲ主人公。

 なんかこう違和感が消えたぞ、やったねって。俺は馬鹿か。勝手に勇気をエロゲ主人公すな。ごめんなさい勇気。許してくれ。


「ちょ。皆でって。いやそういうのは早いんじゃないかなって何を言ってるの私。というかさっきからその胸で勇気君を誘惑するのは止めなさいよ」

「え~、そんなこと言われましても、でも取り敢えず。勇気様が私の胸を魅力的に思ってくれるのは非常に嬉しいです」

 そうするとそれに対抗するかのように白木さんも胸を寄せて勇気を誘惑しようとする。しかし、白木さんの胸は何ともまあ残念で合った。いやもちろんないわけではない、しかし、そうしかしマリアンヌさんの胸が圧倒的であったのだ。

 白木さんの装甲のレベルが10とすれば、マリアンヌさんのは100だ。その差は実に10倍、いや経験値的な意味で言えば10倍じゃあすまない、何百、下手をしなくとも何千倍だ。

 つまり圧倒的な敗北である。


「ちょっと、二人とも私を忘れては困りますよ」

 猫子がドアを豪快に開けて入って来た。おい、更に圧倒的に残念なお胸の人来たよ、装甲レベル1が来たよってこれは不可侵略の領域だったな。やめておこう。後で怒られそうだ。深淵に触れてはならない。


「猫子、いや。あのうこれは違うんだ」

 お前、勇気言い訳の仕方が不倫した男やん。家で不倫して事後の完璧に言い逃れできない状況を偶々帰ってきた妻に見られた旦那やん。

 いや勇気はそこまで悪くないけどね。どちらかというと被害者だからね。大分可哀想だよ。

 でも美少女3人に好意を持たれてる時点で男子的にはギルティです。多分クラスの男子全員同じ意見のはずだ。まあ、それはそうだよねって話さ。

 

「おいおい。勇気、彼女に浮気の現場見られたぞ」

 つまり俺は盛大に煽るってことですね。我ながらいい性格をしてると思うわ。


「そうだぞ。勇気」「お前、恥ずかしくないのか」「いやでも、男ならあの胸にくいつかずにはいられないから。分かるぞお前の気持ち」「そうだそうだ。勇気の気持ち分かるぞ」「お前は悪くない。男の本能と下半身の本能に従っただけだ」「そうだそうだ」

 流石のクラスメイト達。

 男子一同一致団結して勇気を煽る。煽ってるのかちょっと微妙なラインだが、


 さて、猫子はそういう反応をするかな。


「まず、第一に勇気さんは私のものです。それに勇気さんはそんないきなり初対面で付き合って下さいという、何か裏がありそうな女性に付き合う程、馬鹿ではありません。後、おっぱいはこれから勇気さんに揉んでもらって育ててもらいます」

 おいおいおいおい、それ猫子。お前が一番大ブーメランだよ。お前裏しかないやん。俺に命令されて付き合いに行った裏の塊やん。墓穴やって。

 ついでにいえばなんだよ、最後のとんでもない発言は、何だかんだで、そのレベル1の装甲気にしてたんだな。何か、ごめんなさい。


「何を言うのですか。裏なんてありませんよ。失礼な。というか貴方は誰なのですか?」

 そりゃそうだわな。マリアンヌさんからしてみれば完全にいきなり湧いて出てきた謎の女だもんな。

 つか落ち着いて考えたら猫子一切なんいアレもなく嘘ついたな。お前演技の天才かよ。女優なれるよ。


「私は勇気さんの彼女です」

 お前、言いきりやがった。いつから彼女なったんだよ。やっぱり演技の天才だよ。


「ちょっと、猫子さんいつから勇気君の彼女になったの、彼女は私でしょ」

 お前白木さんもそれ言いきっちゃうか。越田がその言葉聞いて気を失ったぞ。なんかもう越田辛いって。泣けてくるって。越田可哀想だって。そんでもって白木さんに片思いしてた男子全員の心がハートブレイクしてるって。

 かなりの男子が膝から崩れ落ちてるぞ。

 あ、周りの男子が慰めてる。

 マジでうちのクラスの男子一致団結してんな。仲良すぎだろ。


「彼女が二人ということは三人でも大丈夫ですよね。さあ勇気様私と付き合って下さい、そして子種を私にください」

 地獄のような天国のような修羅場起きてるぞ。ハハハ、草生える。お前ら今高校生だよな?凄いな会話が。

 もう控えめに言ってド下ネタだぞ。


「皆、ちょっと待ってくれ。俺の為に争わないでくれ。だから三人とも彼女にはしない。でも三人とも振りもしない。これでどうだ。もうそろそろ授業も始まるし一旦落ち着いてくれないか」

 男が俺の為に争わないでくれって、需要。需要がない。いやまあ女性にはあるかもだけど。少なくとも俺にはないぞ。


「そうですね。確かに勇気さんの言う通りです。では私は授業があるので教室に戻ります。あ、でも休み時間は絶対に来ますからね」

「猫子さんがそう言うなら私もそれでいいわ」

「そうですね。ようは全員にチャンスがあるという事ですね。私は勇気様の子種が貰えればいいので、それでいいですよ」

 そんなわけで何とか一旦場は収まった。うん、勇気凄いな。よくあの場を収めたな。流石主人公。流石勇気だ。


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 勇気頑張ってと思って下さったらハートを。勇気よ爆発しろ、何ならイネと思って下さったら星をお願いします。

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