主人公を助ける最強キャラってカッコ良くない?
朝起きてふと、うめき声がするなと思い窓の外を見たら町がゾンビになってた。
いや、何を言ってるんだと思うかもしれないがその通りで、町にゾンビが溢れていたのだ。
・・・・・・・・・・・・
「うん。バイ〇ザかな?
いや、まあ原因は多分三つのうちどれかだろうけど。一つ目はマジで未知なる薬品が開発されてリアルバ〇ハザになってる。
二つ目は人間をゾンビにする、もしくはゾンビを生成する能力者がいてゾンビをこの町に溢れ返させてる。
三つ目は呪術者が呪術・死肉体行進等の技を使いゾンビを作ってる。まあ、多分三つ目だろうな。というわけでバトラー。何故このような状態になるまで俺に報告をしなかった?」
「はい。それは主様が9時間程前に何があっても俺の邪魔をするな。何か報告をするな、勝手な行動もするな。俺は今からイトと盛大にイチャイチャする。もし邪魔するようであれば殺すとおっしゃたからじゃないですか」
少しやつれた様子を見せるバトラー。
「あああああ。言ったなそう言えば。そんなこと」
凄く身に覚えがある。シチューを食った後にイトと遊んで遊んで遊んでピザをデリバリーして食べて遊んで遊んで、そっから大分あれが元気になってきてベットで激しくイチャイチャしてたな。そんで。そん時に眷族からの報告が入ったりするとマジで萎えるから止めさせたな。マジで覚えしかないわ。
「うん。これは俺が悪いわ。マジで俺が悪いわ。まあでもイトとのイチャイチャは何においても優先されるしょうがない。しょうがない。だね~イト」
「そうですね陰晴。はい、ぎゅ~~~」
「ああ、イト。ぎゅ~~~」
俺はイトを抱きしめる。うん。やっぱりイトは可愛い。この世界はイトを中心に周っているといっても過言じゃないよ。
いやはや。いやはや何だろう前以上にイトに対する愛情が深まった気がするわ。もうイトと離れたくないわ。今は土日だからいいけど。学校とかマジで苦痛だわ。学校辞めてしまおうか。いやでも流石にそれは駄目だよな。どうしようかって、待て。良いこと思いつた。イトを編入させればいいんだ。
あ。いいね。それ最高の案だ。設定は普通に俺の彼女にすればいいし、それに制服姿という最高に可愛いいイトが見れる。
ああ。いいねいいね最高だ。本当に最高だ。
「というわけでイト。俺の今通ってる高校に編入しようか」
「編入ですか?いいですね。そうしたらずっと一緒にいれますね」
どうやらイトも同じ思いのような。嬉しい。最高に嬉しい。
「ああ。そうだな。ずっと一緒に入れるね。今まで編入させなかったのがアホだと思うよ。というか何で俺イトを編入させなかったんだろ。不思議でしょうがないよ」
「本当ですね。陰晴、何ででしょうか?」
そう言って可愛く首をかしげるイト。ヤバいこれは可愛すぎるわ。抱きしめたい。というわけでギュッと抱きしめる。そうして俺がイトを堪能していたら。
「あのう。すみません。主様確か編入させなかった理由は主様という学校では失礼かもしれませんがモブのような存在がイト様という超絶美少女を連れてイチャイチャしたら明らかに不自然過ぎるという理由ではございませんでしたか」
バトラーが水を差してくる。まあいいけどね。バトラーらしいし。
「ああ。確かそんな理由だったね。いやはや、そんなくだらない理由でイトを編入させてなかったのか。ナンセンスだな。別に不自然だろうが怪しがられようが俺はイトと一緒にいたいからな。何も問題はない」
俺はそう言いきった。何故ならそれだけ今の俺に取ってイトは大きな存在だからだ。
「主様がそうおっしゃるのであれば。今から編入への手続きを行います」
「おう。よろしく」
「じゃあイト。一緒に朝ご飯でも食べようか」
「そうだね。えっと陰晴。何が食べたい?」
「う~ん。イトと作るご飯なら何でも」
「もう。それじゃあ分からないよ。じゃあそうだね鮭とご飯と卵焼きとみそ汁に納豆にサラダでいいかな?」
「うん。いいよ。じゃあ一緒に作ろうか」
「そうだね」
そう言って二人で台所に向かおうとする。
「ちょっと待ってくださいよ主様。ゾンビは町にゾンビが溢れかえっているという。この異常事態は放置でいいのですか?」
バトラーが俺をいきなり引き留めてきた。
「ああ。そう言えばすっかり忘れていたよ。あ、でも待てよ。もしかしなくても今勇気とハーレムメンバーが何か解決に向けて動いてるんじゃないか?」
「あ。はい。確かに今現在勇気とハーレムメンバーがこの異常事態解決に向けて動いていると監視の者から報告が入っていますが。でも今の勇気の実力から考えて解決は難しそうです」
「じゃあバレないように手助けしてやれ。お前らなら出来るだろ。いや、待て手助け。そう手助けだ。お前ら実行犯をフルボッコにして適当に成りすまして勇気をピンチにさせろ、そんで変装した俺が颯爽と登場して勇気を助けてあげよう。そしたら何かモブじゃなくて隠れた実力者みたいになるだろ」
「主様。私が言ったモブという言葉気にしてらしたのですか?」
「あ。まあ、少しは気にしてたな。それにさあ、あれじゃない主人公を陰から助ける存在ってカッコよくない?」
「はい。そうですね。確かにカッコイイですね」
バトラーが何か渋々そう言ってくる。だけどイトは満面の笑みで。
「うん。超カッコいいよ。陰晴」
と可愛く言ってくれる。ああ、最高だ。
「そうだろ。イト。というわけでよろしく頼むよ」
「はい。分かりました。主様。では準備が整いましたら連絡を入れます」
「分かった。じゃあイト朝ご飯を作ろうか」
「そうですね」
かくして二人でイチャイチャしながら朝ご飯を作って食べて眷族の報告を待った。
――――――――――――
面白いと思って頂けると嬉しい限りです。
自分の住んでる町にゾンビが溢れてるのに、さして興味がなさそうな少々あれな陰晴君。
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