昼休み

 昼休み。

 それはご飯タイム。そして勇気とそのハーレムメンバーを観察する時間。

 しかし。だがしかし、今日は違った。

 今日はイトと一緒にイチャイチャしながら楽しくお昼ご飯を食べれるのだ。いやはやこれ以上に素晴らしいことはない。

 

 そんなわけでお昼ご飯タイムとなったわけなのだが、俺とイトの周りに想像以上に大勢のクラスメートが集まった。大体50人程。


 ・・・・・・・・・・


 は?


 うちのクラスって40人じゃなかったけ?

 いやはやどうやら噂を聞きつけて他の人も来ているよだな。あれだな俺のイトが人気者なのに嬉しいが、少し複雑な気分だな。何だろう。イトを独り占めしたいという欲求があるわ。


 中々に醜い感情かもな。いやでもこれは当たり前の思いだ。だってイトは俺の全てであり、イトは俺の存在意義の一つでありイトは俺の天使でありイトは俺の女神でありイトは俺を救ってくれたかけがえのない大切な人だ。


 つまり何が言いたいかというとイトがいないと俺は狂ってしまう。イトがいるから今の俺がある。イトが俺だけの物にしたい。ずっと俺と一緒にいて欲しいって感じだ。


 でも何だろう、イトが思った以上に嬉しそうだな。クラスや他のクラスの皆に囲まれて。話をしているイトは凄く幸せそうだな。そう、まるで年頃の女の子のようだ。まあ、イトは俺が作ったから精神年齢の方はともかく生まれた年数で言えば5年なのだが。


 ああ、でもあれだな。

 俺はイトに依存し、束縛していたかもな。今でこそ家に閉じ込めるようなことをしてはいないが昔は家に閉じ込めていた。俺が家から出ない様に命令していたし。

 そもそも論としてイトは俺と俺の眷族意外とほとんど関わったことがない。イトという存在を知ってる者は多分俺と俺の眷族しかいないようにしたからな。

 一応理由はある、俺がまだ中学生の時はイトが俺の心のほとんどを占めていた。イトの事を四六時中考えて。イトがいるから復讐も止めて生きて生きた。

 だからイトの存在を他に知られたくなかった。

 イトがいなくなれまだ100%俺の精神は崩壊する。

 イトがいるから俺は俺として生きている。

 だからイトを守るためにも俺自身を守るためにもイトを絶対に誰にも会わせたくなかったのだ。その存在を知られたくなかったのだ。

 まあ、もちろん今は俺自身が強くなったし。イトも俺が結構強くしたし。余程なことが起きてもイトを守れることは出来るから、だからイトと一緒に外に出てワイワイしている。楽しんでいるけど。

 

 「陰晴。あ~ん」

 そんなわけで俺がイトの事を色々と考えていたら、イトが俺に卵焼きを食べさせてくれる。

 

 パク


 うん。美味しい。


 「どう?美味しい?」


 「ああ。美味しいよ。やっぱりイトの作ってくれた卵焼きは美味しいね」


 「そうか。フフフ、嬉しい」

 ああ。やっぱりイトは可愛いな。


 「じゃあ。イト。あ~ん」

 お返しに俺もイトに卵焼きを取り出してあ~んさせる。

 

 パク


 「うん。美味しい」


 「そうか。フフフ」

 そうして俺はイトと一緒に超絶甘々空気を出しながらひたすらにイチャイチャした。


 それを見たクラスメート&他のクラスの人達は、あまりの甘々空間にお邪魔したらいけないなと思い。自然と散っていきました。

 めでたしめでたし。

 

 いやはや。皆空気を読んでくれた優しいなぁ。まあ、確実にご都合主義結界のおかげだろうけど。ご都合主義結界万歳ですな。

 じゃあ。取り敢えず、イトと一緒に楽しく昼飯食べますか。

 そうして俺はイトと一緒にイチャイチャしつつ美味しく楽しくお昼ご飯を食べました。


 ――――――――――――――――――

 昼休みが終わり5限目となる。

 5限目は社会だ。

 授業内容は歴史のビデオを見てレポートというか感想を書くという内容だった。イトと一緒にイチャイチャしながら歴史ビデオを見てレポート(感想)を書いた。


 6限目は科学だった。

 イトと一緒にイチャイチャしながら科学実験をしました。

 え?実験中にイチャイチャとか危なくなのかって?お前この俺とイトが怪我するって天変地異とか起こってるぞ。それこそ台風や津波や地震程度ならば俺の力で簡単に鎮めれるし。それこそ俺とイトが怪我ってなると巨大隕石が落ちてきたり、封印されている厄災級悪魔・七つの大罪が目覚めたりとかそのレベルだな。

 少なくとも火の中に手を突っ込んでも硫酸に手を突っ込んでも、なんなら浴びても平気だ。全然大丈夫だ。なんなら塩酸とか王水とかも炭酸水感覚で飲めるよ。

 でまあ、先生に怒られました。科学実験は結構危ない物なのだから。そんなイチャイチャしながらやるんじゃありませんって。


 うん。ごもっとも過ぎて何も言えませんでした。だから止めようかと思ったが。止めようと思って止めれる物でもないし、で、まあ悩んだすえというか特に悩まずに権力を使いました。

 権力というかこの学校の全支配権は俺の眷族に存在するしね。つまりこの学校は俺の支配下にあるという事だ。だから校長に理事長にこの先生に命令を下させればいい。俺とイトを注意するなと。


 うん、これで完璧だな。今日はまあいいけど。これで次の科学の授業からは注意されなくなるだろう。科学の先生ごめん、後でボーナス+で50万あげるから許して。


 さて、そんなわけで学校の授業が終わり、帰り道となった。楽しい楽しい帰り道だ。いつも一人で寂しくの帰り道だったのがイトと一緒だ。いやはやこれほど素晴らしいことはないな。

 

 「さて。じゃあ家に帰るか、イト」


 「そうですね。陰晴」

 そうして俺はイトと仲良く手を繋いで帰りました。


―――――――――――


 次回から戦闘シーンというか無双描写?やらが増えます。

 というか正確に言えば、少し小話を挟んでから・厄災級悪魔・七つの大罪・【嫉妬】との戦いになります。

 なお、戦うのは主人公ではなく勇気とそのハーレムメンバーです。

 主人公はそれをイトと一緒に見て、裏から手を貸すって感じです。

 お楽しみに。


―――――――――――


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