イトと一緒の楽しい学園生活

 というわけで勇気をそれはもう楽しく煽った後にイトとの楽しい楽しい学校生活が幕を開けた。


 といっても問題がというか今からどうするべきか悩むことが一つできた。

 それは俺がどれだけ活躍するかだ。


 ちょっと何を言ってるか分からないかもだが、別にそれはそれでいい。

 ようは、俺は超凄いって話だ。


 まず前提条件として俺はやろうと思えばありとあらゆる全ての分野でトップクラスに近い成果、というか世界新記録を余裕で塗り潰せる程のポテンシャル、いや、実力がある。

 まあ、ぶっちゃけた話をすれば何千・何万という大量の眷族の情報にいつでもアクセス出来るうえに、陰陽師・聖職者そして【怠惰】の力を自由に扱えるのだ。


 それはまあ、無双できるわなって話だ。無双できない要素がないくらいだ。

 そんな俺だが学校では怪しまれない為と面倒だからという理由で自分の本来の実力を出さずにいた。

 だがしかし今現在はイトがいる。


 イトの前でカッコイイ姿を見せたいというのは当然の摂理であり。真理だ。これは俺の辞書の最重要項目に書いてある一つだ。

 だけど変に目立つのも何か嫌だし。何となく俺が無双して今まで真面目に努力してきた人が馬鹿を見るのも嫌だ。あくまでこれは俺のエゴみたいなものだしな。

 いやまあ後者は大会とかに出なければ大丈夫かもやけど。知らんけど。

 となると、どう無双しようかな?


 ・・・・・・・・・

  

 分からん。というわけでよし、ここはイトに聞いてみるか。


「イト。俺が今から学校で無双しまくったら嬉しいか」


「はい。それはもちろんです。大好きな陰晴のカッコイイ姿を見れて嬉しくないわけがないじゃないですか」


「そうか。じゃあ無双するか」

 というわけで俺の学校生活が無双タイムになることが今この瞬間に確定した。


 ――――――――――――――――――

 1限目の授業が始まる。

 授業内容は英語だ。

 英語。普段はマジで一切出来ないが。というか覚える気すらないのだが。本気をだした今は違う。俺の眷族の中には海外で働く人が一定数存在する。また接客業や観光業では外国語を使う機会が増えているというか普通に使う。

 というわけで眷族ネットワークには、様々な外国語が存在しており、眷族はそれを自由に使いそれはもペラペラに外国語を使える。


 それを俺が使えない道理はない。

 俺の持つ脳の処理速度であれば英語を聞き、それを一瞬で眷族ネットワークに通して日本語に変換することは簡単に出来る。

 逆もまたしかりで日本語を眷族ネットワークを通して英語にすることも簡単に出来る。

 つまり何が言いたいかというと俺は様々な外国語を自由自在に聞き取り喋ることが可能という訳だ。


 で、まあ。英語の授業でメチャクチャ無双出来ませんでした。

 まあ、それはそうだ。ぶっちゃけ俺の通う学校は普通の進学校だ。授業の内容は教科書を読み。先生から配布されるプリントの問題を解いて、それを先生が詳しい解説を入れる。

 こんな形態だ。

 それで、どう無双しろと。


 もちろんプリントの問題は簡単に解けたさ。

 でも。頭の良い人なら簡単に解けるし、別段超凄いというわけでもない。


 というわけで次の授業に期待だ。


 2限目の授業が始まる。

 2限目は国語だ。


 ・・・・・・・・・・・


 無双できるかボケ。

 国語と言ってもあれだぞ。やること作者の心情を考えろ的な奴だぞ。


 どうやって無双するんだよ。もちろん人の心を読むとかなら呪術や聖術に霊術等々で様々な技があるが。あるが。それをしてもこの国語という物に置いては役に立たんわ。


 まあ先生の心を読めばこれ絶対に先生の望む答えを求めれる超天才になれるんやね、無双できるんじゃねとか思ったが。まあ、普通に全然別のこと考えてました。


 なんというか、別のことと言うか。普通に今日の昼飯のことだったり。見たいドラマの事だったりとか。今夜のおかずについてだったり。それはまあそうだよなって話だ。

 以上。というわけで3限目に期待だ。


 3限目の授業が始まる。

 3限目は体育だった。

 体育館で隣のクラスと合同でバスケットボールだ。

 ただし、男子のみで。


 まあ、それはそうですよね。いつもそうだし。

 ぶっちゃけもクソも俺はイトにカッコイイ姿を見せたいからという理由で無双をしようとしている、後は俺が学校内のイトに釣り合う男になる為というのも含まれて入るが、何だろう。いや正味体育のバスケットボールで無双してもイトと釣り合う男になれない気がする。だって部活動入ってないもん帰宅部だもん。帰宅部がバスケットボール超上手い。


 いや、カッコいいけどさ。それ大会とか出んやん。ただ学校の体育のみでしか強さが見れない存在。しかも男子オンリー。


 まあ、もちろん、大会とかに出て無双すれば超カッコいいだろうけど。それは流石に今までバスケットボールの為に努力してきた人に失礼だから絶対に無しだ。


 というわけで、少しだけ身体能力を解放してバスケットボールをすることにしました。

 いやさあ、いつもというか幼少期両親に陰晴の力は強すぎるから学校の体育とかでは相手や味方に怪我をさせない様に気を付けなさいって言われてたんで。力をかなりセーブして体育をやってた。


 でも今日気が付いたんだよね。何かあったら治して記憶を消せばいいと。

 まあ、もちろん勇気の記憶は消せないし。怪しさ満点だが。まあいいだろう。それはそれだ。それにそれはそれで面白そうだしな。


 というわけで身体能力をかなり運動出来る人並まで上げました。バスケットボールがメチャクチャ楽しかったです。


 いや。皆からお前そんなバスケ上手かったのかよって賞賛されてちやほやされて、俺も俺で調子に乗ってスリーポイントをガンガン決めまくって、かなり楽しかったです。


 いやまあ、いきなり身体能力が上がってバスケットボールメチャクチャ上手になったら不自然の塊じゃねと思ったが。落ち着いて考えれば俺この学校にご都合主義結界張ってた。それはまあご都合主義が働いて皆何の違和感なく受け入れた上で俺を賞賛してくれるわけだ。いやはや。やっぱりご都合主義結界は強いわ。凄いマジで凄い。


 そんなわけで今後体育は結構楽しく出来そうです。何か趣旨変わってる気がするが、まあいいだろう。よくあることだ。


 次4限目、授業は数学。

 無双は無理以上。

 といいたいところだけど、無双できました。


 珍しく先生の授業の時間が余ったので先生としてもおふざけ的な感じでかなり難しめの問題を出してきて、これ解ける人ってのをやった。ほんで解いた。いや簡単に解けたわ。


 まあ、俺自身数学の出来る人間ではない。でも眷族の中には数学の出来る眷族も多数存在する。というわけでそいつの知能を眷族ネットワークを使って拝借して簡単に解いた。


 その姿を見た先生はかなり驚いとったよ。クラスメート皆も驚いてたよ。


 まあ、普段。そこまで勉強出来る方じゃない俺がいきなり皆頭悩ますような難しい問題をすらっと解いたんだものそれは驚くよな。


 そんで皆から、賞賛の嵐さ。いやはやここでも多分というか確実にご都合主義結界が発動しているから。皆一切違和感を持たず、俺を賞賛してくる。


 何だろう。思った以上に皆からの賞賛が心地よかった。もちろんイトからの賞賛というか、褒めてくれる言葉が一番ではあるが。

 それにご都合主義結界便りな所はかなり大きい気がしなくもないが、まあ上手いこと俺が無双というよりかは普段以上の力を発揮しても疑われずに済んでいる。このまま結構力を出しながら楽しく学校生活をしても多分大丈夫だな。多分。知らんけど。


 そんなことを考えていたら。いつの間にか4限目が終わり昼休みとなった。


 そう皆大好き昼休みとなったのだ。


 ―――――――――――


 小話

 今の陰晴はイトだけを大事にしている純愛?ルートですが。この、イトだけを大事にしてた状態で陰晴がハーレムルート行くと、イトが嫉妬してってルートが起きて、強制的にハーレムルートは打ち止めとなります。

 陰晴にとってイトが絶対ですから。

 ただ、最初からハーレムルート突き進めば、イトは何もいいません。

 つまり、一度純愛ルートで進めてしまうと、以降ハーレムルートに行くのは至難の技というわけです。

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