概要
アメリカのある都市、ある晩に天使が殺された・・・・・・。
現場に居合わせたのは、悪魔退治の専門家、連邦捜査官のルーヴィック・ブルーだった。天使・モルエルは死の間際、旧知の仲であった彼に指輪を託し「カギはロンドンに」と告げた。
天使の殺害は、これまで保たれてきた悪魔たちとの均衡の崩壊を意味する。
事の重大さを知るルーヴィックは、天使殺しの犯人を見つけ、さらには企みを阻止するためにイギリス行きの船へと飛び乗った。
船では同じく事件を追いかけるスコットランドヤードを名乗るエクソシストのヘンリー・プリーストが合流。2人がロンドンまでたどり着いた頃には、悪魔たちがすでに動き始めていた。
ロンドンで起きた大学教授の死、
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!エクソシストたちの闘いを見逃すな!
十九世紀のイギリス、ロンドンを舞台としたハードボイルドな作品。
あっという間に読者を引き込む、シンプルでありつつも奥の深い世界観。
ミステリー要素に派手なアクション、そして人物たちのユーモア溢れるやり取り。
小説であり、映画でもある。
一話を読んだ時点で、そんな風に思いました。心地よいテンポで話を進めながらも、小説としての形や雰囲気は崩さない。こうした点は本当に脱帽ものでした。
作風は全体を通して硬派なように思いますが、読者層を狭めない程度の硬さに仕上がっており、普段こういった作品に馴染みのない方でも気楽に読める作品だと思います。腰を据えて挑むというよりも、ちょっとした息抜きや寝る前の読書…続きを読む - ★★★ Excellent!!!見つけました! これぞ小説の醍醐味。読み応え十分です!
インターネット投稿に、転生系や令嬢モノがあふれている中で、いわば30年ほど前に読んだような、骨太のある小説を読ませて頂いたのは本当に久しぶりでした!
(もちろん褒めています!)
読み応えのある文章力は、魅力溢れる物の一つです!
舞台も懐かしのアメリカとイギリス!
今の流行りにあえて骨太作品を書かれている作者様へ、これこそ小説の醍醐味ですね♡と、言わせていただきます!
悪魔退治専門の捜査官ルービヴィク。
彼が、親しい天使の殺害現場に居合わせたために事件の真相を追うストーリー。
スコットランドヤードを名乗るヘンリーも加わり地獄の門の、鍵?をもとめ、イギリスへ…!
是非とも一人でも多くの方に、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!倫敦で渦巻く悪魔の陰謀。霧と闇に紛れた真実にエクソシストの男が挑む。
期待も込めて、序章(7話読了時点)での評価を。
19世紀後半。知己の天使の死を目の当たりにした知る人ぞ知る米国のエクソシストが、彼女の遺言をもとに単身渡航。
途中、そりの合わない相棒とも出逢いながら、目指すはロンドン。背後には、人々の日常の裏で冷戦状態にあった天使と悪魔の戦争が関わっていて…。
この作品の魅力はなんといっても硬派な文体で描かれた、洋画のような世界観。
読み進めていくうちに薄暗いアメリカの貧民用の安アパート、あるいは蒸気を上げる船、教会など、馴染みのない私にも、ホラーらしくどこか“闇”のあるそれぞれの場面が思い浮かびます。
主人公と相棒の皮肉り合いも海外映画を…続きを読む