概要
私の家には〈あれ〉が居る。
明治維新で解体された某藩の家老の末裔、松埜《まつの》家。
この家には〈外の世界〉に決して知られてはならない、厳格な掟が定められた秘密がある。
後継ぎである本家の長女、華蘭は、その掟にガチガチに縛られながら高校生活を送っている。
決して漏らしても漏れてもいけない秘密、それは〈あれ〉の存在。
松埜家の奥深くに居る存在──
【おのろし様】
口外厳禁。
そして何より1番大事なこと、それは──
【おのろし様を怒らせてはいけない】
この家には〈外の世界〉に決して知られてはならない、厳格な掟が定められた秘密がある。
後継ぎである本家の長女、華蘭は、その掟にガチガチに縛られながら高校生活を送っている。
決して漏らしても漏れてもいけない秘密、それは〈あれ〉の存在。
松埜家の奥深くに居る存在──
【おのろし様】
口外厳禁。
そして何より1番大事なこと、それは──
【おのろし様を怒らせてはいけない】
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ある神を祀る旧家の謎
おのろし様という神を祀る松埜(まつの)家。十八歳を過ぎるまでその存在に関するあらゆることに触れることを禁じられている少女の物語。
ある事件をきっかけに彼女は自分の家が祀るおのろし様の秘密に迫るために調査を開始していく。
といった幕開けから事態は一気に進み息つく暇なく読者を謎の渦中に巻き込んでいく。
グルーブ感のある文章はするすると読者を引き込む力があると思います。
民俗学的な謎へのアプローチはミステリ要素が強く、禁忌を破ってでも真実を知りたい、という気持ちを揺さぶります。
最後に現れるであろう、おのろし様の姿とは如何に?
民俗学ホラーの醍醐味が詰まった作品だと思います。
ラストまで目が離せま…続きを読む