新生東京パフォーマンスドール事典2013-2021 -AtoZ-

判家悠久

A to Z 事典

A.

agehasprings【agehasprings】

元ミュージシャンにしてエピックレコードジャパンのプロデューサーから独立した玉井健二が主宰しているクリエイティブカンパニー。独立後はソニーを超えて幅広いレーベルに関わる。新生TPDは関連会社含めて山﨑佳祐「MY UNIVERSE」作曲編曲/吉野貴晴「DREAMIN’」作曲/秋浦智裕「TALES」/作詞作曲での3曲参加位。ソニー関連と言うよりもagehaspringsのクオリティーの高さから、もっと関わって欲しかった。

またプロデューサー玉井健二のミュージシャン時代の「愛しているんだ」は、豪華過ぎるクレジットの作詞: 秋元康/作曲: 原田真二/編曲: 西村麻聡で名曲。機会があったら聞いて欲しい限り。今における音楽の潮流の全てが氷解する筈。



ai-wo-kimi-ni-ai-wo-boku-ni【愛を君に、愛を僕に】

2022年3月24日午後20:30にSKE48 OFFICIAL YouTubeで、SKE48のチームSオリジナル新公演『愛を君に、愛を僕に』発表。プロデューサーはTK事小室哲哉のSNSでが務めるとの事。秋元康色は無く、小室哲哉に木根尚登も参加とTMN色がかなり濃い発表。公演初日は2022年5月28日。アルバムは2022年6月8日。全16曲はCDサイズにしては多いもの、インスト含めたらこの曲数かも。ティザー予告のサビフレーズは、TPD楽曲のより踏み込んだ感じがするので、どうしても期待感は生まれる。それはそうだ本家本元ですもの。

何故TPDに関連かは、今公演の新規構想は昨年10月にスタートらしく。つまり9月末の「DANCE SUMMIT The Final」をTKが見守った後の義理を果たしてキックスタートにも思える。その事前交渉は当然あるだろうから、昨年5月末の無期限活動休止宣言辺りの会談で、何かが流れたはぼんやり伺える。以前からTMNの楽曲をカバーをすればの発言をしていただけに、何かが歯がゆい。とは言えSKE48はフィジカルが傑出したグループなので出会うべくして出会ったの賛辞は送るべき。

そして。

「愛を君に、愛を僕に」はうら若きSKE48チームSの公園及びCDアルバムのタイトルとして、2022年5月28日に初公演を迎えるも、表題曲は先駆けてYouTubeで公開される。ここでの衝撃は流石小室哲哉で、TPD全世代が探求し続けていたボーイミーツガールの全てがここに有る。新生TPDこそがエバーグリーンと思われていたが、表題曲たった一つで他のグループに更新される。

表題曲は聞き手に委ねる困難な曲。楽曲も歌詞も印象に留まる筈が、きっちり聞こえるのはしっかり小室哲哉曲を咀嚼した結果と言える。その努力たるや、YouTubeのドキュメントを見ると、自然に涙を伝うしかない。敢えて難易度の高い楽曲群を容認したSKE48運営の手腕も恐るべきか。

ここで何故「愛を君に、愛を僕に」を扱うかは、そう浮かんで来るキーワードがある。流星、universe。楽曲によってはオリエンタル間奏の強いShapelessが、ダンスミュージックになるのならこうかとも。小室哲哉を求め続けた結果、本家の引き出しとぶつかってしまったとは思います。



aka-no-ryusei【赤の流星】

新生TPDのグループ内ユニット。成り立ちは先代TPDのユニット:原宿ジェンヌ(篠原涼子・川村知砂)を大きく踏襲する。公式の赤の流星名義は2017年9月13日にTPDのミニアルバム「Summer Glitter」収録曲の「紅 ~beni~」より。メンバーは上西星来と脇あかりの二人組。デジタルアルバムは1枚も、赤の流星と上西星来・脇あかり名義の曲も合わせればワンマンライブは十分こなせる量に匹敵する。特徴としては得難い二人のハーモニーと流麗なダンス。新生TPDが無期限活動休止に入り倣ってもの包括契約を鑑みるなら、まずはインディーズデビューして着実に実績を重ねていればとも思うばかり。

とは言え、デュオとしてとても得難い混声を持つので名義替えでも活動して欲しい限り。結成に至るユニットは初期TPD内でひたすらトライ&エラーと思われるが、あかりのアタックとリリースが同じのストレートな音程と、星来の音程が上がる程リリースで潜る傾向が、唯一無二のコーラスを形成する。大凡のボイストレーナーなら星来を矯正したがるのは深く察するが、そこは大いなる個性なので、ソロで活動をするにしてもどうかこのまま残して欲しいもの。

そして「DANCE SUMMIT The Final」を受けて、SNSの赤の流星アカウントでは、二つの流星は飛び立ち永遠の時空で会いましょうとポエムで締められ。やはり終了路線かと。



akimbo-yasusi【秋元康】

現段階での日本屈指の作詞家で有り辣腕プロデューサー。一つのエピソードとして、秋元康の読書量は半端では無いらしく寝る時間を惜しむ位と。それは本当かは夥しい本の帯の書いてるのでそうでしょうと。これは何を意味してるかは、インプットとアウトプットに誤差の少ない、秀才とも天才とも取れるハイブリッドの才能を示す。現代の荒野的な日本だからこそ、そのただ幅の広さは必要とされた才能としか言えない。トライ&エラーが若い頃から許される社会的環境の復調が変化しなければ、秋元康の独断場は当分続く筈。



anai-yuuko【穴井夕子】

先代TPDの元気っ娘。どんな表現もそのままに。TPDを越えてJ-POPSにシャッフルハウスの楽曲を積極的に取り入れた一人者。バラエティーが強い印象で「笑っていいとも! 金曜日」「うるとら7:00」が特に。「ズームイン!!サタデー」前身番組の「うるとら7:00」では、穴井夕子の手持ちコーナーとして視聴者から送られた葉書のフレーズ繋ぎ合わせた「LEGACY -君の愛を抱いて-」がトピック的にもシングル曲としても秀逸。

これはの一曲は卒業後のカップリング曲の「星座の下で」。歌詞が地球規模のラバーズソングで兎に角スケールが大きい。そういえば、ソロライブの時のアンコール曲ではなかったかと。それ位に完成度が高いと伺える。



anata-ni-aimashou【あなたに逢いましょう】

赤の流星の楽曲。新生TPDのシングル「Shapeless」の初回生産限定盤Cに収録。クレジットは作詞:kent/作曲:Jzo/編曲:RED-T。憧憬な程のボーミーツガールストーリーが70sディスコで足取りも軽く。ライブMVではディスコティーク故に観客がフォーと雄叫ぶのはかなり了解。



akb48【AKB48】

AKB48は日本若しくは世界で確固としてソフィスケイテッドされたアイドル集合体である。2005年からの今日迄で飛躍したのは、良きを学びトライしたからに他ならない。ただ賛否両論の握手会付きCDはやや別として。

劇場ロングラン公演は、先代TPDの初期の原宿RUIDO時代に近きものを感じるも、AKB48は勝算有りきで劇場を準備している。またチーム制も、同様に先代TPDの原宿RUIDO時代に根付いた舞台アイディアかでも有り、AKB48はより効率的な自家製世代交代でビジネスに直結している。それはパクリかとでは一切無く、ビジネスモデルの体系化としては真っ当な答えでもある。そう言うTPDのユニット多発も、おニャン子クラブ派生のユニットにも模してもいようから、貸し借りは大いにあって良いと思う。

世間ではビジネスモデル的なAKB48の取り上げられ方が多いも、音楽面での普及も大いに有る。ブレイクビーツにエレキギター多めに、何より80年代90年代的シンセブラスのやもすればチープさを、大ヒットによっては世間の耳を馴染ませてしまった。生ブラスとシンセブラスの質感は全く違うのだが、この耳馴染みによって、昨今のロックバンドでは本来生ブラス隊が入る所をキーボード奏者が一手に担っている事が多々ある。音楽性は大衆の馴染みによって大いに変化してる事を、聴衆も細心の注意を払うべきと証明している。



ano-kanban【あの看板】

ライブになると掲げられるあの看板、TPDの看板。変遷はあれどネオンをコントロール出来るが概ね。アイドルライブならば大型モニターではないかも。会場がややコンパクトが多い傾向もあるが、ここは先代よりどんな会場でもモニターが使われた形跡がほぼ無いので、まずパフォーマーを見てもらうが伝統の様である。



apple-music【Apple Music】

2015年頃からAppleのサブスクリプションサービス。先代TPDは2014年にiTunes Storeに大量約600曲置き始めたのでほぼそのまま移行している。その昔は中古CD屋を巡りに巡っての状況だったので、現代はもはや楽園とも言える、それだけは敢えて言いたい。ただ米光美保のインディーズ時代に、篠原涼子の東芝EMI時代の作品までは網羅されていない。



anti【アンチ】

定義としてファンの対義語。しかしSNS上で忖度無しで率直な発言すると、アンチと見なされるので気を付けるべき。筆者は某アカウントから完全スルーされている感じ。

ただ全盛期のAKB48はカスタマーセンター部所を設けていては、全方位で配慮を怠らなかったので成長戦略まっしぐらで、大きな波の何れも超えて来た。今後もの筈。



a--ru【ar】

ar(アール)は主婦と生活社のファッション月刊誌。ふわりガーリー系で都市圏の20-30代前半がターゲット層。

そして2024年6月号(5/11発売)にて、上西星来がカバーガールとなる。新生TPDの無期限活動休止から3年で、実質出世頭に。特集の中のプロフィールは若干薄いものの女性の共感を考えると、ある程度の抑制はある様子。実はモンスターバレエダンサーでは引くの理性的な編集判断。またロンドン短期留学報告も4Pに掛けて特集してくれる破格さ。この円安で海外に夢はあるのかの冒険。ここもar編集部の意気を感じます。やはり次期ミューズ候補何だろうなと。



are-you-with-me【Are you with me?? 】

ミニアルバム「Summer Glitter」の収録曲。クレジットは作詞:Kurio・LAB.A.M/作曲:SiZK・Stephen McNair/編曲:SiZK 。所謂タオル回し曲で、盛り上がるかどうかライブその場に立ち会わないと実感出来ない。筆者は受け身の方なので、タオルに当たったら何か嫌かなが過ぎる。タオル回しの成り立ちとしてはミレニアム以降レゲエ界隈を超えて定着する。ライブMVでは浴衣姿で初々しいも転換期で複雑な思いが去来する。



avex【エイベックス】

新生TPDのクレジットを調べて気になったのは、何かエイベックスのお仕事してる方が多くないかと。直接的なエイベックス・マネジメントからは渡辺徹/ats-/leonn/Mio Aoyama。所属はしていないものの岡嶋かな多/☆Taku Takahashiも、エイベックスのお仕事が多い傾向。何故にソニーでは無くエイベックスの音源に偏るのは、新生TPDは多くのコンペ音源からこれはと拾う傾向らしく、ここが実に大きい。ミレニアム以降はエイベックスの音源が世間全般に浸透し、日本国民総出で通過している事から、耳なじみの良い曲をとチョイスしたら、エイベックス流派が多くなっても止む得ない事。

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