稀代のキャッチメーカーを引き継ぐのは誰かと考えましたが、やはり秋元康かなと。

今の若い人は、語学も堪能では有りますけど、その分日本人が心を惹かれる英単語がどれかが、希薄になってる気がします。また、昔に比べれば文系にも造詣が深くなっていますが。Ａメロ・Ｂメロ・サビで一貫した世界観を作るのが主流になっているので、キャッチーさはやや潜めます。ここは時代の巡り合せも有りましょうか。

そうなると、抜群の使い分けが出来る、秋元康は何者なのかが浮かびます。

過去のコラムではこうと。

akimbo-yasusi【秋元康】

現段階での日本屈指の作詞家で有り辣腕プロデューサー。一つのエピソードとして、秋元康の読書量は半端では無いらしく寝る時間を惜しむ位と。それは本当かは夥しい本の帯の書いてるのでそうでしょうと。これは何を意味してるかは、インプットとアウトプットに誤差の少ない、秀才とも天才とも取れるハイブリッドの才能を示す。現代の荒野的な日本だからこそ、そのただ幅の広さは必要とされた才能としか言えない。トライ＆エラーが若い頃から許される社会的環境の復調が変化しなければ、秋元康の独断場は当分続く筈。

インプットが多いとどうしても学習能力が高くなります。そう、芸能の世界は、無闇に何でも新機軸を求められないので、踏襲は先輩の芸能継承としての美技として体系づけられます。賢いに越した事は有りません。

TPDで成功した、定期公演、専用劇場（ＡＫＢは、のみのマネジメント）、公演的ＣＤ等々。ただ、おニャン子の方が早い、リレー歌唱、一般人からのオーディショングループは、TPDにおいてもで、相互作用は有ります。

この辺は誰が先とか後とかではなく、お互いにマネジメントの予算内で取捨選択していると思います。ＡＫＢＧのアイドルグループマネジメントの成功は、日本には伝わって来ない世界各国のＡKＢＧの人気を見ればですので、遥か上の成功を行った感は有ります。

その要因として、一定のアイドル予備軍数のリサーチが出来ていれば、アイドルグループマネジメントも成功するという事を、世界市場で新たに証明しています。

それでは秋元康の作風とはで、作品をピックアップして行きます。

■AKB以前のピックアップ作品

・稲垣潤一　ドラマティック・レイン　　Junichi Inagaki https://youtu.be/ywq4nQj1axw @YouTubeより

・おニャン子クラブ　セーラー服を脱がさないで https://youtu.be/b80aqRCrFdA @YouTubeより

・とんねるず　雨の西麻布 https://youtu.be/4dTYn7tauZg @YouTubeより

・美空ひばり　川の流れのように M/V https://youtu.be/st-E1t_HQgI @YouTubeより

逸話としては、作詞家初期の秋元康がやしきたかじんのところに、作詞の相談に行ったら、作詞になってないと厳しくされたらしいです。ただその辺のイマージナリーは、歌い手次第でエッジが立つものと初期作品でも証明されています。ここを含む、秋元康のヒット曲いくつかを見ても、とんでもなく深いな歌手の世界はです。

■AKBグループからのピックアップ作品

・River MF-AKB48 https://youtu.be/8Eoc6RKH800 @YouTubeより

・【MV full】フライングゲット（ダンシングバージョン） / AKB48 [公式] https://youtu.be/WdhMjzfg6-k @YouTubeより

・青春の稲妻比較 https://youtu.be/81V_HWjO0F8 @YouTubeより

・SKE48 Team KII クロス Cross (Live 2013) https://youtu.be/nujlZvOBLuw @YouTubeより

・誰かのせいにはしない https://youtu.be/lLAQ8iFg1_g @YouTubeより

・山本彩卒業公演「 10クローネとパン」191104 https://youtu.be/WL8w3fzGgT0 @YouTubeより・[HD] NMB48 - らしくない / ベストヒット歌謡祭 Rashikunai MUSIC STATION JAPAN FAIR https://youtu.be/U-2fL1UA7iM @YouTubeより

・Summer, Hurry Up! https://youtu.be/IS66AMGBbyc @YouTubeより

・AKB48 - Sentimental Train ( センチメンタルトレイン ) - THE MUSIC DAY [4K 60fps] https://youtu.be/q87BcaW-rZU @YouTubeより

・【MV full】 Green Flash / AKB48[公式] https://youtu.be/8r7SGQ4c4fQ @YouTubeより

結構な楽曲で時代性反映した名曲も有りますけど、そこを敢えてオミットして、物語と色彩の濃いものを選んだつもりです。そういう曲の後押しもあってか、演者のめり込み度も高いと思います。

いや、もう一つのテーマとしては。先代TPD後期が成功していたら、何かとブレイクビート使用多いのビッグ・ビート、ＡＫＢ的な楽曲になっていたかもしれません。そんな向きも有ります。

■大くくりのAKB関連グルーブ以外からのピックアップ作品

・乃木坂46 『サヨナラの意味』 https://youtu.be/M3eGhMORIpY @YouTubeより

・【乃木坂】インフルエンサー　MF https://youtu.be/fhQ-6zp6Y6g @YouTubeより

・欅坂46 - 不協和音 (Fukyouwaon) - 2nd Year Anniversary Live https://youtu.be/lQk7-ImzP1E @YouTubeより

・乃木坂46 『ポピパッパパー』Short Ver. https://youtu.be/2ymPTm_sGDs @YouTubeより

・日向坂46 キュンバズリズム０２ https://youtu.be/hQoPH4TmC1E @YouTubeより

・欅坂46 誰のことを一番愛してる (3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE in 大阪城ホール) https://youtu.be/AiqtDuAcCaA @YouTubeより

・誰がその鐘を鳴らすのか?247 8月31日欅って、書けな https://youtu.be/2GxRTgTIcxU @YouTubeより

一歩間違えると、大きく外したかもしれない楽曲群。でもそこは秋元康が、各グループのリミッター越えで成立するかで、際どい計算の上かと思います。普通のアイドル運営グループなら選択肢にさえ入らなかった、とは思います。その上で「誰がその鐘を鳴らすのか？」はコロナ禍の上で、この瞬間の欅坂で無いと響かない曲でもあったりします。

・欅坂46 『二人セゾン』 https://youtu.be/mNpPQXMgtmw @YouTubeより

敢えて１曲別けたのは、欅坂でも早い時期の作品。THE YELLOW MONKEYの吉井和哉もシングルを買ったという逸品です。このMVからの溢れるテイストから、秋元康含めて全スタッフが、平手友梨奈がきっと旅立って行くのだろうの意を汲んでいます。それ故の一際の輝きを持っています。それを曲に込められる秋元康も、恐るべきというしかなく。　

AKB以降の仕組みとしては、曲先の楽曲コンペティションを設けて、秋元康がふむとなった作品が、とんでもない作詞を付けられて世に出るシステムを構築します。これが功を奏してか、アイドルソングは楽曲コンペティションが大凡の通例となります。勿論作品発表に至るまで一苦労以上は有りますけど。

コンペティションのそれが成功するのは、ほぼ優れた秋元康がいてこそでもあります。コンペティション過多になると、満遍なく選びたい筈が、ついこれと、聴き馴染んで、マーケティングされた、クリエイターに集まりがちになります。果たしてそれは、クリエイターを育む環境か。次世代に生き残るべき作詞家陣の層は、思ってる以上に少ないとみた方が良いかもしれません。

ただ、歌ってみた作ってみたの配信時代は、まだ飽和していなので。突発的なPV急上昇であっても、日本のクリエイターのアプローチは尽きて無いなが窺えます。そう今はまだ、適度に日本のクリエイターは潤沢と見ても良いと思います。

ただそう。油断していると、００年代のインターネット時代に様に、実は傑出した人材が表に出てこれなかったも有りますので、良いは良いと、ＳＮＳでも言っておくべきと思います。