「恋しさとせつなさと心強さと」

ユニット：篠原涼子 with t.komuro

全作詞・作曲・編曲: 小室哲哉

発売日：1994年7月21日

「「恋しさとせつなさと心強さと」、いい曲だよね」。

これは私が、当時情報機器メーカーのサービスマン達の集いに呼ばれ、二次会三次会終わって、終電もないので会社の更衣室に泊まった時、やや面識になったサービスマンの方の言葉だ。

「ええ、」

当時の私は、すでに篠原がツボで有り、ついでにTPDのファンでもあった。まさか一般の方から、篠原の存在ではなく、楽曲を褒められようとは思わなかった。軽いまどろみがなかったら、200文字の解説は出来たのに悔しい反面、今でもTPDファンと自ら誇っていいのかに繋がる。

社会人数年目。私は逞しい体調ではなかったので、庶務に配置される。所謂内勤全般で、修理の電話も取る。

当時からややギークで有り、大体の通報内容は判別して、電話でこういう手順踏むと復旧出来るのレクチャーは出来た。もっとも、怪しいエラーコードや、復旧手順に難があるなと思ったら、サービスマンに後でユーザー先に寄ってとコールは入れる。

まあ、その辺の一時対応采配が上等だったようで、ごく自然とサービスマン扱いされて、何かの集いには呼ばれる。信頼とは積み重ねる以外ないということですね。

ああ、その褒められた「恋しさとせつなさと心強さと」ですけど、最終的にはダブルミリオンのメガヒットを決めます。本体のTPDはメガヒットないのに、TPD扱いするのは、取り敢えずTPDのレーベルから出しておこうかの、篠原涼子、そこ迄期待されていませんでした。

「恋しさとせつなさと心強さと」の良さとは何だろうは。篠原涼子の為だけに作られた楽曲なので、劇的な転調を、篠原本来のセンスである、場面場面の切り替えが上手くハマった様だ。

後に女優としてなり切れるのは、こういう確実な切り分けが、歌番組をこなしたおかげで、コツを掴んだ感はある。激しく、優しく、語りかけたり、この「恋しさとせつなさと心強さと」に凝縮していると思います。

ああでも、カラオケで誰かが歌っているのは聞いたことないかな。いやあるかも知れないけど、普通の歌唱に収まってるので、忘れているかもしれません。すいませぬ。

再起動した新生TPDでもリアレンジドされましたけど、ごく普通でした。ここは最終アップの時にでも、テンポチェンジしてでも、聞かせるパートは聞かせるべきかなと、今もまま思います。もう篠原その方に勝てる筈ないので、アレンジで勝つしかありません。

そして、2022年9月17日に篠原涼子のセルフカバー「恋しさとせつなさと心強さと 2023」がavex trax レーベルより配信され、その年の紅白にもでます。

よくある経年あるかなでしたけど、力強さがより溢れていたので、人生と歌って同体なんだなと思います。

というべきかですよ。新生TPDの低調で、次の再起動はないなと噂されてますけど。いっそ篠原涼子が、SKY-HIのようにプロデュースプロジェクト立ち上げれば良いのですよ。篠原涼子のエッセンスを引き継げないの惜しすぎます。

そんなこんなで、篠原の曲がもっと聴きたくなったら、次は「a place in the sun」をお勧めします。ヒットはしなかったけど、篠原涼子のひたむきさが通じる曲の筈です。

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