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urauti-de-hi-wo-sakebu【裏打ちでハイを叫ぶ】

新生TPDの楽曲で聞き取れたのは「FIRE」等々の適時合間にと、やや強引にもが散見。ウン、ハイ、ウン、ハイの裏打ちでハイを叫ぶのも、ここは観客のノリをキープをするのに大切なレスポンス。日本の文化は表打ちが多いが通説に、ジャストの表打ちに乗れる絶対リズムの観客はごく稀。むしろ音を聞いて裏打ちにインパクト持ってきた方が観客のグルーブ感が出る。

日本で裏打ちでハイを叫ぶのコールを聞こえ始めたのは、ミレニアムの頃のロックライブかと。立ち会ったライブハウスで、そのサビのシャウトが裏打ちでハイを叫び、ライブも観客が同様です。或いは時期未確定の長渕剛のコンサートでも、コール&レスポンスで裏打ちでハイを求めている。現代に至って定着してるのは、音を聞いての反応なのでシャウトの失敗が極端に少ないが故にと考察。

とは言え、新生TPDの楽曲ってスクエアな曲が多く、クラブハウス的な裏拍に秀でた楽曲あるかななので、もっと観客の反応見据えての楽曲作成に取り組むべきだったかもしれない。TPD初心者がライブでやや乗りにくいは、意外とそんな塩梅かもしれない。



urino-masao【売野雅勇】

作詞家の大巨匠。先代TPDでは「キスは少年を浪費する」「ダイヤモンドは傷つかない」「Sanctuary〜淋しいだけじゃない〜」「涙のパラダイス」を作詞し、耽美で高貴な世界を描写しては全世代TPDの竜骨を表現し、先代TPDを質と実で躍進させた。新生TPDではカバーはあるものの新曲は無く、本当に悔やまれる。

それならば売野雅勇の耽美的な世界観は、消え去ったのかと思えばそうではなく。先代TPDを離れた後、中谷美紀のソロ作品で坂本龍一プロデュースの元存分に進化しノーブルなアーティスト性を確立しては、その時代のグローバリズムの中でも天使絵図は見事に展開している。その線が長く繋がれば全TPD通じてのあるべき可能性が確かに垣間見え、あるべき世界観の確立が現在進行形だった筈。これは実現して欲しかったIFの最優先事項。「ダイヤモンドは傷つかない」が気になって仕方なかった皆々、その本能は確かと言えます。

また売野さんは、新生TPDの「東京号泣教室 ~ROAD TO 2020~」に講師として出演している。若い時に窺われた才気溢れる印象が、出演時には本当の良き先生になっていたのに驚く。売野雅勇はただ業績多く深く語りたいも何れまた続くに。

尚、売野雅勇作家活動40周年記念 コンピレーション・アルバム「MIND CIRCUS 午前0時のLOVE STORIES」にはTPDの曲は収録されていない。そもそも12曲+1曲の名曲揃いに食い込めるかがある。


・売野雅勇 作家活動40周年記念 コンピレーション・アルバム「MIND CIRCUS 午前0時のLOVE STORIES」

https://www.vap.co.jp/masaourino40/

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