D.

dance【ダンス】

新生TPDは最盛期の9人組体制がよりパワフル。ダンスはフォーメーションを重んじるも、指先や角度を完全一致させる迄の規律は敢えて見受けられない。ただそれが強みで身体能力に任せた迸りが、9人皆より見受けられる。とは言え人数の減った6人組体制もより洗練された印象が強く、アイドルグループとは一線画すパフォーマンスを魅せる。



dancesummit-dream-crusaders【ダンスサミット“DREAM CRUSADERS”

~最高の奇跡を、最強のファミリーとともに!~

at 中野サンプラザ 2017.3.26】

都市圏ツアーを経て、2017年3月26日に中野サンプラザで行われたツアーファイナルをBlu-rayに収録。1stアルバム「WE ARE TPD」発売後の大ホールでの収録案件も、全体にお約束を設け過ぎて、そしてノンストップを断行した事で、頭より相応の硬さが垣間見える。このまま演者観客共に緊張したまま終えるかと思いきや。中盤折り返しで「In The Wonderland」のアクター上西星来と脇あかりが静かにも大きく魅せては、一気に会場の停滞した雰囲気を吹き飛ばす素養を発現させる。これこそ新生TPDの9人の強みか。しかし惜しまれるのは、演出の意図とは思えない撮影カメラのズームの倍率が低過ぎては、観客席も映り、Blu-ray化のメリットを大きく損なっている。



dance-summit-the-final【DANCE SUMMIT The Final】

最終公演のラストライブは2021年9月26日(日)東京都 Zepp Tokyoにて。公演は13:30 と18:30の2部制の異なるプログラム。チケットはファンクラブ NINE STARS先行発売で、限定のプレミアムチケットは通し有りきの2万円も特典付きの盛り沢山。

また公演三日前にして各公演タイトルが決まる。「13:30 公演 #1 〜Can’t stop the TALES〜」「18:30 公演 #2 〜Can’t stop dreamin’〜」。楽曲に由来有りのタイトルかと。


公演当日。1部は新生TPDの楽曲とソロとユニットコーナー有り。そのコーナー設ける必要有るかも、次へのステップのお披露的選択肢かと伺える。2部体制で大きく展開かも、1部と2部で被ってる楽曲が有ったり、先代TPDの楽曲メドレーは数あれどかなりコンパクトにまとめられたレポートも見受けられる。そのような扱いはTPDの肩書き名乗る以上どうなのも有るが、先代TPDの横浜アリーナ公演のnon-stopはサビだけで回し切った事も有るので、らしいと言えばらしい。

そしてレポートではZepp Tokyoの雰囲気は至って静かでは有ったらしい。ただメンバーのラストの集合写真見ると1階は漏れ聞いた600人かの程に、2階の関係者席にかなりの人数が収容されていた様子。最後だからこその次へのお披露目公演の様相も有ろうが、最終公演の意味とはが、ファンと関係者のベクトルが違うのが、ここはコロナ禍または東京都の緊急事態宣言中故か。


そして最後だから、全ファンへの当日の配信の恩情は齎される。M-ONでの特別放送もされる。ただBlu-rayにはなるだろうは…世の中そんなに甘くなく。同じレコード会社の9nineの4人組の最終公演のBlu-rayは所属事務所の発売。今の御時世売り上げが期待以上を見込めないなら、良くても所属事務所キューブ発売になるやもか。そうなっては単価も上がるであろうし、Sony Music Shopのオーダーメイドファクトリーの登録してみようかなが過ぎるが、一定数見込めないとお願いのしようが無い。どうしてもと言うべか、後追いの発表でThe Finalのタイトルが付いた以上再結成はほぼ無いの無常を感じる。ここでのボトルネックは2公演と欲張らず、1公演に凝縮した方がBlu-ray1枚に収まっただろうも、もはやか。


尚最終公演の掲載記事は、GirlsNews/スポーツ報知(Yahoo!トップ歴有り)/ORICON NEWS/音楽ナタリー/BARKS/ザテレビジョン/Cocotameと、タイムラインを見た限りではやや寂しいかも。


そして時間を大きく跨ぎ、10月26日の「M-ON! LIVE 東京パフォーマンスドール 「DANCE SUMMIT The Final」」をHDRの追いかけ再生で見る。いや確かにファイナルらしく、常々思っていたカメラワークも編集のピックアップも素晴らしい。何故これを中野サンプラザからここ迄生かせなかったのが悔やまれる。ですが、それでもBlu-rayの発売は二分八分で無いかと。このM-ON放送を永久保存が良い思い出でも十分の筈。


視聴して中村龍史先生の答え合わせが漸く響く。先生が何故卒業公演も最終公演をしなかったか、少しだけ分かった気がする。一報でいやそうであろうと分かっていたが、公演で止む得ず泣いてしまうのは、他のアイドルグループの公演では有りかもしれないが、TPDだけは涙と別れは全く無縁だった。それはこの最終公演がTPD始めての方も必ずやいる訳で、彼女達の積み重なった思いはファンならば重々承知も。ただ初見の方に切実なMCがあっても、積み重ねてきた全てが伝わるか分からず。それは完成度としてどうかがある。先生ならばもっとゾーンに踏み込んで観客を魅了しなさいかと察するのみと。

それは憶測では無いかも、筆者自身初めての生公演にして先代TPDの実質最終公演「SPEED PER HOUR 270km」が終わり有りきだったら、今も伝説の公演に育ってなかったと今も。本当に冷たいけど、アーティストとしてクオリティーの一定の線引きを超えたなら後腐れ無く次に進むのも成長過程の一つと願うしか無い。

M-ONは第三者的な視線を重んじた丁寧さ故に、貴重なライブはそこそこに、インタビューにMCにの時間を大きく割いた構成になる。バッサリ楽曲のみだったら、編集されたZeppで何の出来事で泣いたかのかと憶測しか生まない故にかと。


公演の一感想は、詰め込みすぎて微かにあの固さが見受けられる。もう一つは無歓声公演での感触を探ぐり過ぎての分かるかなの気後れもやや。それはどうしてもコロナ禍だからと、何故もっと前にオンラインライブの率直な感想の声が届かなかったのかが悔やまれる。

M-ONを見た限りのリレーは全体を通してメドレー的要素。公式のセットリストには先代からの謳い文句であるnon-stopとは掲げられていないので苦慮は見受けられる。先代からのファンにとってはちょっと間が有るかなは、早着替え等々でイントロ・アウトロがやや長めに取られ、演出に大きな舵を切ったかになる。6人だけなら止む得ない。

後は、ジョニーといさきが最後の最後で一線踏み越えて振り切れるかと願うも、思った以上にメンバーを見ての着陸。そこはもっと自由で良かったかもも、同期と親友としての思いが入り混じれば、和を取ってしまうのが適正かと。


そして見終えて、どの感情が一番近いかになる。悔しさ辛うじて抜いての切なさか。東京で始まりそして終わる。コロナ禍に関わらず何れもの運営採算を慮れば、ファンは遠征しかないのは分かってはいる。ただ時期が運がと言っては何だが、年末に無期限休止公演だったら、ここまで寂しくなかったかもしれない。執筆程ない今時点ではコロナ禍は停滞しているから言える故に。

当日の東京は未だ非常事態宣言下で、この目で確とが見送るが叶わず悔しんだファンも多い筈。日本国民全てがワクチンを接種してる訳でなく、リモートワークでない職業も有る。また地域によっては仮に東京に出て感染しようものならクラスターでその地域が全滅する可能性も十分に有る。当日は未だ悪化に振り切れるそんな状況だったのは違いなく。振り返った時に時事の思い出補正が入るかもしれないが、ここは記しておくべきと思う。


感染配慮故の配信とM-ONの全国放送も、ここに一昔前であれば都道府県ツアーもあって思い出も振り返して確かであった筈。活動期間は先代以上にあったのに、個人の活動も重視してもの大きなifは、正直何が正解かどうしても受け入れがたいものが心に有る。地方在住者にとっては、始まっても終わってもいない真のもどかしさが去来してしまう筈。それでも彼女達とファンの皆に、思い出と受け入れ難い試練として、次への大きな一歩がある事を願って止まない。また未来で、きっとお会いしましょう。


あれから1年。中野サンプラザあたりからスクエアに徹しようかの固さがどうしてもの中、ジョニーといさきが会場全てを把握しきれている感覚はどう言う訳かを考えていた。改めてTwitterのかっつさんのレポを読むと、1部でいさきはコンテンポラリーダンスで余韻を打ち、ジョニーは赤の流星で早くも燃焼していたのかの発見。1部のステップから、コロナ禍故にオーディエンスの反応を待つより、脈動打つのはまず自らと悟る。ここで自らを開くのはどうしてもの運命しかないかと。



dance-summit-the-final-memorial-book【DANCE SUMMIT The Final Memorial Book】

2021.11.25発売の無期限休止に伴う記念メモリアルブック。発売はsony系列のReaderStoreの電子書籍のみの様子。メンバーそれぞれで単独販売あるものの、コンプリートセットはセット値引き有りで19,800円。内容は撮り下ろし写真と独占インタービューとスペシャル動画コメントのメディアミックス仕様。その価格からコレクターには相応と思われる。紙媒体の発売は東京パフォーマンスドール(編) とcube inc.が編集の為恐らく無い筈。



dancesummit2018-wanna-be-shiny-lady【ダンスサミット2018 ~Wanna be SHINY LADY~】

「Shapeless」の初回生産限定盤のDVDとして収録。2018年4月19日の渋谷WWW X にて、桜子・沙紀・晏夕の退団する公演を抜粋しては6曲収録。桜子の「皆に出会えて、本当に良かったです」のMCがただ胸を打つ。こんな切ない別れ方があるのかと、今でも切ない。



dancesummit2020-no-live-no-tpd【ダンスサミット2020 ~NO LIVE,NO TPD.~】

「20 BEATS 20 TALES」の初回生産限定盤のBlu-rayとして収録。2020年6月30日のどこかのライブハウススタジオからかの6人組新生TPD楽曲のみを収録。コロナ禍を受けての初の無観客配信と有ってステージでの戸惑いは禁じ得ない。所々で見える不思議な間は、ここで観客のレスポンスが入ったであろうなので、そこは視聴の際に各自で咀嚼して欲しいところ。またスタッフが見切れてしまうのは、素に戻ってしまうので、くれぐれも編集出来なかったかなが悔やまれる。ただ無観客という事の強みは、観客の雰囲気に流されず、楽曲の良質さが浮き彫りになるので、突き詰めれば進化は出来た筈。



darlin'【Darlin'】

高嶋菜七のソロ曲。アルバムでは限定盤「WE ARE TPD」に収録。クレジットは作詞:山猿/作曲:山猿・川口圭太/編曲:川口圭太。普段は律して素顔を中々見せないリーダー高嶋菜七の切ない楽曲。このテイストがグループ曲でももっと反映されればは、菜七色がより濃くなってしまうでしょうも、いやそれも長き活動においては伸び代にはなったと思う。



diamond-ha-kizutukanai【ダイヤモンドは傷つかない】

先代TPDのカバー曲で、シングル1枚目「BRAND NEW STORY」のカップリングにもなる。アルバムでは限定盤「WE ARE TPD」に収録。クレジットは作詞:売野雅勇/作曲:小室哲哉/編曲:江口亮。TPDがもっともらしい曲の一つで、ボーイミーツガールの中にもTOKYO的「ベルリン・天使の詩」を感じてしまう、奥深い一曲。故に歌い手次第で如何様にも振り切れてしまうのが、ただ奥深い以上にこれも時代性かもしれない。ライブMVは新生TPDの初期の映像があるも、皆が見たいのは「TPD誕生30周年キックオフ DANCE SUMMIT with the 1st Generation」時の先代と新生が先代の振り付けで踊ってと聞き及ぶ映像。言わないと届かないのももどかしいもので、どうか届く事を願う。

また先代TPDの「ダイヤモンドは傷つかない」の発売時期は1993年5月で、インターネットはまだ普及しておらず慣習が辛うじて残る時代で、天使はいるかもしれないの可能性が見えた世界。そして新生TPDの時代、インターネットの大普及でリアリズムが突き抜けてしまい、メタファーとして現代ファンタジーの分野が許容されては、天使はいるけど記号化されており、先代の天使の言い回し程グッと来ないのはやむ得ないも、先々の活動できっと新生TPDらしい解答をきっと見つけた筈。



domobics【Domobics -どーもびくす-】

新生TPDの変名東京パフォーマンスどーも (TPDomo)名義の作品。音源としては未収録もアルバム「WE ARE TPD」の限定盤AのBlu-rayにMVは収録される。クレジットは作詞:カワムラユキ/作曲:☆Taku Takahashi(m-flo)/編曲:☆Taku Takahashi(m-flo)。NHKのキャラクター:どーもくんとのコラボで、日本語単語有るもののオール英語のエクササイズ曲。NHKワールドとのコラボで新生TPD上では最大のタイアップ。オンタイムではNHKのスポットでも見たし、NHKの歌番組出演も有り。そして公式MVも有り見かけたものの現在は削除。どーもくんのNHKとの権利関係か、脱退メンバーとの兼ね合いか、或いはキャンペーン期間の単純終了で削除かはただ不明。



dongaragachan-daikousin【どんがらがっちゃん!大行進】

新生TPD DASH!!の曲。ミニアルバム「Summer Glitter」に収録されるTPD DASH!!名義の唯一の楽曲。クレジットは作詞:森雪之丞/作曲:渡辺徹/編曲:渡辺徹。正直に言うとiPodの新生TPDのプレイリストを聞く時、きゃりーは無いかなと高い頻度でスキップしていた楽曲。ただ改めて聞く程に歌詞のここはの単語の輪郭が際立ちが普通ではなく、作詞家は誰かは森雪之丞であった。全ての言葉を際立たせるのでは無く、曲先であろうのフレーズに合わせたインパクトはただお見事です。しかし尚更このフレーズだったら、森雪之丞・布袋寅泰の黄金コンビに思いを馳せれば、最終イメージはBPMの早いガバの方が新生TPD DASH!!のスキルがより際立ったとお見受けする。尚MVはTPD公式では無く、キューブ公式に有り、曲想通り思いっきりはじける。



dream-trigger【DREAM TRIGGER】

2014年のシングル2枚目「DREAM TRIGGER」の表題曲。クレジットは作詞:Mio Aoyama/作曲:渡辺徹/編曲:江口亮。よりデジロックな傾向になり、後のアルバム「WE ARE TPD」の根幹を司る楽曲。同じく編曲:江口亮のLisaの「紅蓮華」を鑑みるに、もっと世間では激しく再評価されても良いアクティブな楽曲ではある。MVは印象をある程度固定化したいのか、またも白のペンギンスーツが新調される。



dreamin’【DREAMIN'】

2015年のシングル3枚目「DREAMIN'」の表題曲。クレジットは作詞:藤林聖子/作曲:吉野貴晴/編曲:江口亮。ミドルテンポのロッカバラードテイストも、等身大の歌詞に合わせて新生TPDらしさがただ溢れる。MVでは各人のオリジナルカラーがモチーフになった衣装が採用される。真骨頂としてはBlu-ray「ダンスサミット“DREAM CRUSADERS”」で見せたアカペラが、彼女等の一アーティストとしてのスキルの高さを果てしなく裏付ける。

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