『つるはし勇者』~ 最下位の武器で最上位の勇者になりたい！

「おーい、ばかハル！ 早く起きろ！」
「うぅ…」

私は誰かが起こした音に寝返りを打った。 あまりにも疲れて起きたくなかった。 私はわざと無視し、枕を抱き抱えて体をすくめた。 昨日の訓練のためにせいか体がとても重くて体全体が筋肉痛で苦しい。 指を動かすだけでも痛い。

「おい！早く起きろって！」

エストは手を腰に置いて半分目を閉じた両目で私を見つめていた。 私は面倒というように眠い目でエストを見上げた。

勇者

彼らは他人のために犠牲したり、勇猛さがいっぱいな者のための称号である。 小説の中の実存しない人物らと戦い、魔王を打ち破るそんな平凡な話。 しかし、その勇者が剣ではなく、つるはしを使用したら?

当然、最悪の話になるだろう。 これ以上の説明が必要なのか。

そうだ。 この話は「…続きを読む