『つるはし勇者』~ 最下位の武器で最上位の勇者になりたい！

05 Eランク勇者

私たちは、アルゴノートに書かれていたところに神の塔と呼ばれるところに向かった。 隣にあるエストが、言うことにこの本は絶対的だという。 すべては、この本に書かれたところに行われたり、あるいは、私が、したすべてのことがこの本に書かれとした。

それで、私が、いくら神の塔を登ってみたいなくてもアルゴノートに、「彼らはそこに行く予定だ」という、文句がいるならば、何があっても、私たちはそこに行かなければならないとした。

その意味はつまり、私たちは、何があっても神の塔に入らなければならないという意味だ。

「でも、塔を上がったらなにがあるの？ エスト？」

「…私もやりたくないけど、しょうがないじゃん。 アルゴノートは、絶対的だよ」

エストも、この面倒な仕事に巻き込まれたくないように見えた。 エストは、目を細くして、唇をかみしめた。

「アルゴノートは、神の本だ。 そして、一番大事な事実はアルゴノートは、主人の話が終わってから進行が終わるひどい本だよ」

私は、エストの言葉に背筋ぞっとした感じを受けた。

「もしね、もし、話を進めなかったらどうなるの？…」

「いや、話は進むことになっている。 私たちの話は、もう本の中では始まったんだ。 なにがあっても、話を終わらせないと君も、私も元に戻れない」

「うそだろ…？」

私は、腰に力が解けて床に座り込んだ。

そうだということは、つまり、本の話が、終わらない以上私たちはここにいなければならないって？ 怖い怪物たちと意地悪そうだったミミズたち、そして、身分証もない不法滞在者のように、隠れていなければならないんじゃん!

「それは、いや！ エスト、助けて！」

「あっ！くっつくな！ これ放して！」

私は、涙鼻水を流しながらエストの裾をしがみついてきた。 エストは、そんな俺を嫌悪する目つきで見下ろしながら、私をあしげりした。

「これ放して！鼻水、汚い！」

「私、死にたくない！ 助けて！ エスト！」

「まだ、始めてもいない！ このばかたれ！ 変態！ くっつくな！」

エストは、必死に私との距離を控えようとしたが、私は必死にエストをつかんだ。 エストと私の騒乱に、塔のドアが開かれ、そこで美しい女性の声が聞こえてきた。

「あのう、少し騒がしいですが…」

銀髪のかすかな美少女は、私たちに向かって首をかしげた。 茶色の皮で作った短い前掛けをかけている、女性は美しいなオッドアイでエストと私を、心配そうな表情で見ていた。

私は、彼女の美しさに瞬間気を失った。

「……」

き、きれい…

「あ、あの…?」

オッドアイの美少女は、依然として心配そうな表情で私を見つめた。 心を入れ替えた私は、慌てて席から立ち上がった。

「始めまして！ 武田ハルです！ よろしくお願いします！」

「……は、はい、よろしくお願いします。 武田さん」

「いいえ！楽に、ハルと呼んでいただいても、大丈夫です！ もし、時間があれば、一緒に散歩でも…ああっ！痛！」

私は、対話の途中内の腰で肉が裂かれる苦痛が混ざったうめき声を上げた。

「ばか、変態のくせに！ 髪、大丈夫？ 病院に行ってみたら？ 一生、精神病院に入院していたら？ 私は、それがもっといいと思うんだけど！」

「痛い！肉がむける！ いや、剥がれた！ ああっ！」

エストは、殺気が盛り込まれた表情で精いっぱい私の腰をつねるたし、私は苦痛を耐えられず、痛みを訴えた。

「ふふ、面白い方たちですね。 よかったら、お入りください」

「…はぁ？」

「…痛い」

美少女は、私たちが面白いのか手で口を覆いながら小さく笑い声を出す。 そして、彼女は自然に私たちを塔の中に招待した。

◇◆◇◆

「おぉ、よくやってるね！ ハルくん」

死後の世界の神マナは、大きな玉の中に映し出されたエストとハルの姿を観察していた。 マナのそばで、彼らを一緒に見ていたマナの長年の友人である、アデスは心配そうな表情で、ハルを見守った。

「おい、マナ。 本当に、大丈夫？ ハルという人、間何の能力もないように見えるが…」

アデスは、ハルのステータスを確認して頭をかいた。ハルのステータスは、とんでもないレベル1にも不可能な、数値だったからだ。 マナは、そのようなアデスの反応にもかかわらず、笑みを浮かべた。

「心配するな。 アデス、あいつは私が数億人の人口の中で、選択した唯一のやつだ。 きっと、よくしてくれるよ。 他のことは空くじだけど、犠牲的精神だけは、褒めてあげるに値するさ」

「…ふむ」

アデスは、そのようなマナの言葉にまったく理解できないというように首を振った。

「それでも、それだけでは、限界が…」

アデスは、依然として理解できないというように、マナを見ながら首を振った。 マナは、エストが入っているアルゴノートを見ながら腕を組んだ。

「アルゴノート。あの本は、英雄になる資質を持った者だけが使える本。 あの子は、きっと、『ハイカル』大陸のすべての勇者たちを、驚かせる人物になるさ」

マナは、神の塔の中に入る彼らを見ながら、期待感に満ちた表情をしていた。 そばで、マナを見守っていたアデスは深いため息をついている。

「…そうね、 レギルスに勝てるなら」

アデスは、最初のソードマスター、最初のSランク、そして、初の勇者である彼女を思い、心配そうな視線で、エストとハルを眺めている。

「レギルスなのか、レギンスなのか。 とにかく、あのSランク女に絶対勝てるよ!」

マナは、自信に満ちた目つきでハルとエストを眺めた。

「私は、信じてる。すべてを変えてくれるとさ」