04アルゴノート
う…、くらくらする…
私は、何かに揺れる感じに吐き気がした。
「吐きそう…」
気持ち悪い感じに、私は顔をしかめた。 すると、そばで、腹が混ざったエストの声が聞こえてきた。
「やっと起きたね。 ばかたれ」
「ここは…どこ?」
私は、うずく頭を手でかばって、周りを見渡した。 雑多な物や箱たちに満ちた空間に横になっていた、私はどこかに移動するようだった。 エストは、周囲をきょろきょろしている私を無視して目をつぶる。
「おお…、気が付きましたか。 勇者様」
「…?」
うん?勇者?
私は、勇者という言葉に首をかしげた。
「あの…失礼ですが、私たちはどこへ行っているんですか…?」
私は、慎重に馬車を運転している老人に声をかけ、彼は軽快な笑い声をたてながら言う。
「ハハハ、私たちは、今『クラナド』という村に移動しています。 勇者様」
「そ、そうですか…ではなく、私は、勇者ではないですけど…」
私は、頭を掻きながら老人に話し、老人は笑みを浮かべて、前にある巨大な赤い色のミミズの頭をなでながら言う。
「いいえ、あなたは勇者です。 このももこがそうだと言ってくれたんですから」
「…ももこ?」
私は、老人が撫でているやつに視線を集中した。 およそ、平凡な野生馬の大きさと似たようなミミズが馬車を引いている姿が見えた。 ミミズが、馬車を運行しているのを目撃した私は目が丸くした。
「み、み、ミミズ!?」
私は、巨大なミミズを見てびっくり仰天した。 驚きのあまり目が、飛び出るほどのところだった。 巨大なミミズは、私の視線を感じたか首を回して輝いた表情で私を見つめた。
「わん!」
「う、うわっ! み、ミミズが! ミミズがほえた!— 犬みたいに、ほえたよ!」
「うるさい! うるさい! うるさい! 私が、寝る時はどうかほっといて!」
私は、子犬のようにほえるミミズを見て身震いをして後ろに転びまして、エストに、胸ぐらをつかまれた。 エストは、気が立っていたかどうか、顔をしかめながら、殺気が盛り込まれた目で私をじっと見つめた。
「ケケッ! ケッ!み、ミミズが! ケッ!…」
「だまれ! ばか、ハル!」
エストに、胸ぐらをつかまれた私は、息がつまっても僕を見て、目を輝かすミミズを指差してエストに話し、エストは、殺気がみなぎったまなざしを吐きながら私をじっと見つめた。
「おぉ…、やっと、着いたな!」
馬車を率いていた老人は、高さ避けている塔がある村を指しながら言った。 私は、高く飛び上がった塔を見上げながら、つぶやいた。
「大きいな…」
てっぺんが、見えないほど高く飛び上がった塔は、すべてのこれらの視線を注目するほど、大きくて美しい塔だった。 エストは、塔をきょとん眺めている私を、情けないというように眺めた。
「あの、塔は神の塔だよ」
「神の塔?」
「そう」
高くそびえて上がった塔を、私は依然として見上げて彼女の言葉に首をかしげた。 私たちは、ももこが運行する馬車に乗って『クラナド』という、村に到着することができた。 エストと私が、村に入ろうとしたところ、それを遮りいた兵士が、私たちに歩んできた。
「おはようございます。 身分確認を、受けてもよろしいでしょうか」
「お…、も、もちろん」
老人は、兵士の言葉通り、コインと思われることを見せた。 それを確認した兵士は、老人に礼儀が人事を渡しており、その次が馬車の中にいる私たちに、やってきた。
「身分を確認いたします」
「「……」」
兵士は、馬車の窓越しに私たちを見ながら話し、私は、兵士の言葉に唾を飲み込んで隣にあるエストにささやいた。
「どうしよう? 身分証明書といえば、学生証だけなのに…」
「……ちぇっ、面倒なことになったな」
私は、不安な目つきに私たちを受賞している兵士を横目でちらっと見た。 エストは、この状況をどう解決すれば良いか悩み中にいた頃。 老人は、私たちの状況を気づいたか、冷や汗を流しながら兵士を眺めた。
「ああっ! 急にお腹が…! お腹が!…」
老人は、急にお腹を抱えながら、痛いふりをした。 老人の反応にももこは、心配そうな視線で老人を眺めながら、 心配なうめき声を出した。
「……」
あの、私たちのために、そうしてくださるのは、ありがたいけど。 演技が、とても下手じゃないですか!
「だ、 大丈夫ですか?! 大変だ! 早く、出入口を開けろ! 早く!」
「…え?」
あり得ない…、 こんな、粗末な演技にだまされるって?
兵士たちは、船を抱えながら苦痛に満ちたふりをしていた老人を見ながら、まさに、村で入場させてくれた。 私は、とても私もお粗末な方法で、村内に入った私は、口がふさがらなかった。 私が、不安な目つきで、高齢者と目を合わせると、老人は、私を見てウィンクをした。
「……」
どうやら、この世界の人たちはウインクをすることが、習慣になっているようだ。 女でない老人に、ウィンクをされると妙な気分だ。
私たちのために、こうしてくれるのは、本当に、ありがたいですが、もし、後に無断侵入で、発覚された時には、どう収拾しなければならないかそれも悩みだ。 どうであれ、村に無事に到着した私たちは、ももこと老人の親切さに感動を受けた。 「赤いミミズ」ももこも、私たちに向かって挨拶をするように舌を出し、笑顔で眺めた。
「わん!わん!」
「ありがとう! ももこ! そして、おじいさんも!」
「勇者様! これからも、なにとぞいいことがありますように!」
私は、明るく笑って私たちから遠ざかっていくももこと老人に、向かって手を大きく振った。 すると、そばで、私を情けないというように眺める、エストは深いため息をついた。
「おい、ばかたれ」
「うん? なに?」
私は、依然として手を振りながらエストの問いに答えた。 エストは、私に手を出す。 私は、そんな彼女の突然の行動にきょとんと、エストが差し出した手を見つめた。 そして、エストと目を合わせた。
「私、お金ないよ…?」
「……」
エストは、予想しなかった私の答えに下唇をかんだ。 さっきのように腹が混ざった表情で、私をにらみつけて,顔をしかめた。
「この、ばかたれが!誰が、お金をくれと言ったの!? 本! 本を出せ! マナ様が、くれた、あの本を出せよ!」
「ああ、そっか…。わ、わかった」
私は、さっきのようにエストに胸倉をつかまれるか怖くて、ポケットに入れておいた手のひらサイズの小さな、本を取り出してエストに譲った。 気が立っているエストは、本を大きく広げた。
私も、それとなくエストの横に近づき、一緒に本を読んだ。
平凡な子がいました。
彼は肝が小さくて、何のわだかまりも多くの子供でした。 しかし、彼には、誰のためなら、何でもできる勇敢さがいっぱいの子でした。
神は、彼に言いました。
「君は、選ばれたんだ。 この、世界に行くなら、君は立派な勇者になれるんだよ」
「ぼくが、できましょうか」
少年は、不安な目つきで神を見上げながら言いました。
「ちょっと待って! エスト!」
「なに、いきなり」
エストは、首を回して私をにらみつけた。 私は、冷汗をかきながら唾を飲んだ。 これどこで見たような、内容だ。 エストは、そんな俺を無視して再び読書を始めた。
「君に、プレゼントを一つあげるよ」
そう言った神は、子供に武器をプレゼントしました。
「この、武器は神の武器。 神の武器は、ひたすら信心。 その、気さえあればこの武器の真の力を発揮できるよ」
「……」
おい、ちょっと待って、 待って、待って!
私は、あわてて読んでいた本をエストから奪った。
「何してんの! 本返して!」
私は、慌てて本を閉じた。 そしてそばで、私をじっと見つめているエストと目を合わせた。
「これ、俺たちの話だろ!」
「早く、返して! 今から、面白くなろうと思ったのに!」
エストは、期待感に満ちた目つきに私を見上げて、腹を立てた。 結局、この、本にいた内容は俺とゴミ女神の話を美化したことだけだった。
少々、そうなら、この、本にこれまであった話が書かれていたら、これから、先のある話も書かれているのではないかな? 私は、もしかして知らない心に素早く本を開いた。 しかし、結果は悲惨だった。
「…何もないじゃん」
ももこと老人を、会った話の次からは、何も書かれていない白紙でいっぱいだった。 私は、気の抜けた表情で力なく本を閉じたが、そばにいたエストは、私をあきれた表情で私を見つめた。 そして、私の手に入っている本を急速に強奪した。
「この、本の名前は、『アルゴノート』本の持ち主の経験を込めた魔法の本だ。 だから、これから、何があるかは、当然書かれていない。 わかった? ばか」
「そんな…」
私は、エストの答えにぽかんと本を眺めた。 一体、どうして、ゴミ女神は私にこういう本を渡したのだろう? 単に、私を苦しめるために? それとも、私に何かを知らせたくて? それなら、ただ退屈て? 私は、疑問に陥った。
「何だ、これ?」
エストは、本で新たな文句を発見したのか、その、文句を手で指摘し、読んだ。
「少年と、神の武器は各自の目標のために、『クラナド」に位置する、神の塔へ歩いて行った」
「…神の塔?」
文句を読んだ私たちは、高くそびえている神の塔を見上げた。 私は、塔を見上げながらゆっくり唾を飲んだ。
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