23 Wild Seven②

ウェイドは、 真剣な目で私を見ながら話を続けた。


「前にいた、 二人の奴らも、 前Sランク7位、 そして9位だったな。 しかし、 相手との出会いが悪かった。 最初は7位のやつが手首を切られ、 数日後、 次の試合で9位のやつが足首を切られたんだ。 だが、 もっと驚くべきことは、 その試合は1分も経たないうちに終わった」

「……」


一体、 どれだけ強敵なの? レギルスってやつは…


ウェイドは腕組みをして、 楽に椅子にもたれた。


「ふぅ、 レギのやつ… 私たちギルドワンを2人も引退させたのよ! ちくしょう、 ずっと考えるとムカつくんだよ!」

「……ウ、 ウェイドさんはレギルスという人と、 知り合いですか?」

「もちろん、 あいつとはちょっと複雑な関係だから」

複雑な関係?


私は、 ウェイドの言葉に首をかしげた。 初めてはただ平凡なおじさんだと思っていたが、 見れば見るほど疑問がいっぱいなおじさんだ。 7人の人員でSランクまで上がったほどば、 大きな実力者だと思った。 しかし、 今見た時は、 そのような感じが全くかからなかった。 本当に、 平凡なおじさんを見た感じかな?


ウェイドと私が話を交わしている途中、 両方の肩に重い感じがした。 私は、 重たい感じに「なに?」しながら周りを見て回り、 案の定違うのだろうか、 エストとヒカリが私の肩にもたれて寝ているのだった。


エストは私の肩に頼り、 静かに寝ている反面、 ヒカリは口から唾液までこぼしながら、 幸せな表情で寝ていたのだ。


「すやすや…」

…うっ!汚い!


私は顔をしかめて,私の肩によだれを垂らすヒカリを眺めた。 ウェイドは寝ている残りのエストとヒカリを見て、 「後でもう一度説明してあげないと」と言ってあくびをした。


私はできるだけ肩からよだれを垂らしているヒカリと距離を置こうとした、 その瞬間、 さっきのように玄関の戸がぱっと開かれ、 多くの人たちが入ってきた。


「にゃはっ! マスター!ただいま!」


その中のリーダーとみられる男性がギルドの中に入り、 その後もいくつかの人員が入ってきた。 金髪の男性は灰色の包帯で目を覆っていた。 いずれも5人の人員は男性3人の女性2人の構成でチームが行われていた。


そのうち、 最も若く見える中学生くらいの体格の男の子一人と女の子一人、 あとは成人たちだった。 男の子と女の子はお互いにとても似ているのを見ると双子のようだった。


彼らは「ああ~ 疲れた~ 疲れた~」と言って、 古いですが、 広いソファーに倒れた。 どうやら、 自分たちがいることを気づかなかったようだ。 ウェイドは首をちょっと回し、 そのうちリーダーとして見せた金髪男性に「結果はどうなった?」と聞き、 金髪はウィンクをしながら親指を立てた。


「見事に敗れた!」

「…情けないやつ」


いや、 敗れたのに、 堂々としすぎだろ…。どれだけ肯定的なの?


ウェイドは、 首を振りながらため息をついており、 金髪男性は悔しいというように状況を説明し始めた。


「聞いて! マスター!決して、 今回は私のせいじゃないんだよ。 全部、 ばか双子のせいで負けたんだよ!」

「なにが、 ばか双子っていうんだ! この金魚が!」

「な、 何だって? 金魚!?」


金髪の言葉に、 男の子がかっと腹を立てた。 女の子はただ、 泣きべそを浮かべながら、 男児の後ろに隠れた。 多分、 女の子が弟で男の子が兄のようだった。


「貴様らが、 ずっと、 相手の奴らの攻撃と俺らの攻撃までカウンター(反射)するから。 私たちまで被害を受けるんだろ!」

「能力がカウンター(反射)能力なのにどうしてほしいわけ?」

「じゃあ、 魔法攻撃だけカウンター(反射)すればいいじゃん!なんで、 物理攻撃までカウンター(反射)するんだよ!」

「妹一人で戦わせておけないだろ!」

「お、 お兄ちゃん、 リカは大丈夫だから…。 け, けんかはダメだよう…」


どうやら、 双子の能力は男の子が相手の物理攻撃をカウンター(反射)する能力、 そして、 女の子は相手の魔法攻撃をカウンター(反射)する能力のようだった。 つるはしだけ使用できる私としては本当にうらやましい能力だった。


「ねえ~ ねえ~ マスター~ 今日は、 あたしとデートはどう?」

「…煩わしい」

「あ~ なんでだよ~ あたしみたいな美女とデートはすごいことだ

よ?」

「ふん、 美女じゃなく魔女だろう」

「あっ!ひどい! こんなにきれいで、 美しくて、 高貴な魔女を見たことある?」

「見たことある」

「もう~!マスターひどい!」


ウェイドは、 とてもいやそうな表情で女性の視線を無視したが、 そばでは陰険な表情で彼にすがって愛嬌を振るっていた。 魔女の帽子をかぶっている女性は、 外見と体つきがとてもすごいな美女だった。 ウェイドは女性の誘惑にも彼女の視線を無視し、 女性は陰険な視線で継続してウェイド眺めた。


「あら? そういえば、 新入が来たね」


女性は、 私たちを気づいたか、 少し驚いた表情で私たち3人を見て回った。 私たちを見て回った女性はにこにこ笑って私と目を合わせた。


「新入は、 最初からすごく人気があるんだな~? 両方に美少女が二人だなんて~ 本当に、 すごいね~」

…いいえ、 大したことより。 とても不便です。 この二つのばかのせいで…。


そうだ。 私は今とても不便だ。 普段のエストを管理することも大変ですが、 これはヒカリまで含まれてしまった。 これは、 本当に最悪の最悪だ。 「こいつらをどのように管理をすれば?」という考えをすることになれば、 この世界を脱出したい気がする。 いや、 もし、 脱出することさえできるなら本当に脱出したい。


金髪男性は依然として男の子と口論をしていて、 魔女帽子をかぶっている女性はウェイドを誘惑し、 「あの、 新入みたいにあたしもマスターの肩に寄りかかりたい~」と愛嬌を振るっていた。 そして残りの人員をソファーに座って疲れた顔にいた。


これから先の私のこの世界生活が心配になる。

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