09 ももこ

私の攻撃がやつを襲う瞬間、 その時だった。


「町で、 ランカー同士の決闘は禁止されているはずだが?」


初めて会う見知らぬ女性が、 私たちの間を横に立ちふさがった。 彼女は、 鋭い目つきに私たちを繰り返し見て、 ロリコンやつに、 「この野郎!… またかよ!」と言って目を細めた。


「……す、 すみません!」


ロリコンやつは、 彼女の言葉に恐怖に震え始めた。 美しい赤い髪の毛の女性は、 サファイアのような瞳で、 そっとやつを眺めながら深いため息をついた。


「俺が、 何度も言っただろ? また、 このような事態が発生すると、 次の昇給に必要なポイントにペナルティを与えると!」

「…それだけは!」


ロリコンやつは、 彼女の言葉に冷や汗を流しながら困惑した。 どうしても、 次のランキングに昇級するためには、 特別な何かのポイントが必要なように見えた。 ロリコンやつは、 持っていた剣をくにゃくにゃ床に置いて、 女性がこれで、 これ見よがしにひざまずいた。


「師匠! 申し訳ありません! でも、 全部理由があったからです!」

「理由?」

二人、 師匠と弟子だったの?


やつは、 私を指さしてどもった。


「ぜ、 全部あいつが、 言いがかりをつけたからです! 私は、 最大限の防御をしただけですよ!」

「……」

今、 あいつ何をぬかすんだ?


私は、 やつの発言にあっけないて鼻で笑った。 話にもならない発言を始め、 ロリコンやつは、 自分の師匠に、 これまで、 あったことの虚偽の主張を並べ立てた。 そして、 私はぼんやりとやつを眺めた。


「この変態野郎! 盗人猛々しいにもほどがある! そもそも、 お前が、 先にけんかをふっかけたんでしょ! お前、 ぶっ殺したいの!? 本当に、 ぶっ殺すぞ!?」

「ひー、 ひーっ!」


その瞬間、 私の知らないうちに本来の姿に戻ったエストは腕組みをして、 殺気がみなぎった目で、 ロリコンやつをにらった。 エストは、 怒りがこみあげて乗ったのか目には毒気がいっぱいになり、 今にも、 やつをしがむんで食べそうな表情をしていた。


「…はぁ?」


彼の師は、 殺気が盛り込まれた表情をし、 自分のそばにある、 ロリコンやつをにらんだ。 彼女の反応にロリコンやつは、 萎縮して仰天して顔つきに変わっていった。 私たちを眺めていた、 周囲の人たちはロリコンやつを叱っている師を眺めながら、 つぶやきようにざわついた。


「もしかして、 あの、 方… あの、 方だよね? S ランクの…」

「そう… みたいだけど?」

そんなに有名な、 人なのか、 この人は。


私は、 ロリコンのやつの頰を指摘しながら、 小言を言っている赤い髪の毛の彼女を意味深長な表情で、 眺めた。 エストは、 腕組みをして泣き顔をしているロリコンやつを眺めながらはなした。


「もっと、 こっぴどく叱れ! あいつは、 俺をセクハラしようとしたんだよ!」

「その言葉は、 本当か? ラン!?」

「ひー、 ひーっ!ち、 違います! 師匠!ぼ、 ぼくはそんなことを!… 痛! 痛たた!」


正直、 セクハラをしようとしたことはない。 ただし、 エストを見ながら、 変な想像をしていたのは事実だが。


ランというやつは、 涙を浮かべてパリのように両手をもみながら、 師匠に許してほしいと、 ひざまずいている。 しかし、 師は、 ロリコンやつの言葉を無視し、 やつの頬をつねって、 私たちがいる所へ引いてきた。


「ばかみたいな弟子に代わって、 謝る。 こいつが、 どんなに、 間抜けなやつだけど悪いやつは…」

「師匠! ぼくが、 どうして間抜けなんですか! いつも、 ぼくを天才だと…」

「静かにしろ。 ラン! 恥ずかしくもないのか!」

「…うっ」


師匠は、 ランを向かって目をひからせて彼をにらみつけ、 欄は、 彼女の反応に 「申し訳ありません」 と言って、 首を垂れた。 最初は、 私たちにすべての罪を被せようとしたやつの行動に、 許してくれたくなかったが。 師匠が、 直接的に私たちに謝罪をする姿に気が弱くなった。 私は、 エストに静かな声で耳打ちをした。


「…エスト、 許してあげようかな?」

「はぁ?」


エストは、 そんな私の言葉に目をつり上げて、 私を見上げ眺めた。 私は、 エストの殺伐とした反応にドキッとした。 しかし、 私は努めて笑顔で話した。


「で、 でも、 いきなり攻撃を受けたわけでもないし、 決闘を受け入れたのはうちの方だろ」

ただし、 受け入れたのはエスト一人だったが。

「うぅ…」


エストは、 私の言葉に目を細めて、 唇をかみしめた。 悔しいのは知っているが、 ロリコンやつの師匠が、 私たちに、 頭を下げて謝罪をするのに無視できないことだった。


「…じ、 じっと見るな! そう見ると私が悪い人みたいじゃない!」


エストは、 腕組みをして頭をちょいと傾けた。 私は、 エストのそのような反応に小さな笑みを浮かべた。 それでも、 表現する方式が違うだけで、 思う心だけは善良なやつだから幸いだと思った。


「ありがとう、 エスト」


私は、 エストの頭をなでながら、 笑みを浮かべた。 エストは、 私を無視しながら、 黙々と口を閉ざし、 私の視線を避けるように頭を他の方向に回していた。


「頭を上げてください。 戦いを受け入れた私たちも過ちがありますから」


私は、 依然私たちに頭を下げているロリコンやつの師匠に話し、 彼女は、 私の言葉にしきりに申し訳ないと何度も言った。 私は、 大丈夫と主張し、 継続して彼女を慰めた。 そんなに時間が流れ、 我々の周りを囲んでいた人たちは、 一つずつ消えて行き、 お互いの感情も消えていなかった。 自分を 「エルザ」 と紹介してくれた、 ロリコンやつの師匠は明るく笑いながら両手で、 私の手を取り合いながら、 話した。


「ばか諸子を許してくれて、 本当に、 ありがとう。 少年」

「あはは、 どういたしまして」


私を見て明るく笑っているエルザの反応に、 私は笑みを浮かべながら軽く笑った。 それでも、 こんなに、 早く仕事がうまく解決されて幸いだと私は思った。 万一、 エルザが登場しなかったら、 二人、 中韓名は、 大きな重傷を負ったことが明らかなためである。


私たちは、 互いに和解をし、 別れ際にその時だった。


「わん! わんわん!」

「…ん?」


その瞬間、 どこで、 慣れた声が聞こえてきたし、 私は、 ゆっくりと首を回して、 私を覆う巨大な影がいる所を眺めた。 私は、 私のそばに立って立っている巨大な物体に仰天した表情で、 それを見上げ、 その物体は、 他ならぬこの前に会った、 赤いミミズももこだった。 ももこは、 依然としてあほらしい表情を浮かべながら、 舌を長く差し出していた。


「わん、 わん!」

「う、 うわっ!」

「…ももこ?」

エルザは、 私のそばに立っているももこを見て、 不思議な表情を浮かべた。


「ほぉ?… ももこが、 人に近付くって?」


エルザは、 興味が満ちた表情であごを触りながらの我々を眺めた。 ももこは、 あほらしい表情に出していた舌で私の顔をなめた。


「ああっ! 汚い! 近寄るな!」

「わん! わんわん!」

「うわぁっ! え、 エスト! 助けて!」

「ふん、 知らない」



私は、 躍起になって、 私の顔をなめ始めたももこから、 脱しようとしたが、 とてつもなく、 大きいな大きさを自慢するやつに押された私は、 やつの力に押され、 抜け出すことができなかった。 私は泣きべそを浮かべながら、 エストに助けを求めたが、 帰ってきたのは、 冷ややかに背を向けるエストの反応だけだった。


エルザは、 出てももこの関係を眺めながら、 「まさか、 こいつ…」 と話し、 小さく笑みを浮かべた。 私は、 そんなエルザの反応に助けてほしいと言って、 助けを置かれたが、 みんな私を、 熱心になめているももこを見ながら楽しいという表情で眺めた。


「どうか、 誰か私を助けてくれ!」

「わん、 わん!」


ももこは、 ばかみたいに笑う顔で、 嫌がる表情をしている私の顔を熱心になめたし、 私は、 ももこの行動に熱心にばたつかせた。


◇◆◇◆


「た、 助かった…」


私は、 へとへとな面持ちで床に倒れている。 エルザは、 ロリコンのやつの頰を指摘しながら、 悠々と消えたが、 そばで私を舌で、 なめたももこも私の反応が興味が消えたのか、 どこかに消えてしまった。


「うぅ…、 何で、 私にだけこんなことが起きるんだ…」


エストの力を使ったせいか、 指一本も動かすのさえ大儀だ。 エストは、 しゃがんで床に倒れている私の頬をちくちく、 つついた。


「おーい、 ばかハル、 起きろ」

「うぅ…、 少しだけ休んではいけないかな?… 今は、 動けない…」


本当に、 動く力が残っていない。 頭も目まいがして、 おなかもすいたし…。 そういえば、 デートから、 今までご飯を食べたことがなかった。 どうりで、 元気がなかった…。


私は、 おなかを両手でかばいながら空を見た。 ああ~ おなかすいた~。 どこに優しい人が、 「これでも召し上がりますか?」 だとし、 食べ物を渡してほしい。 今、 現在お金もない、 ここに、 不法に入ってきたエストと私はどこで仕事をして、 お金を稼ぐことができる状況でもない。


「ああ~ 不幸だ~ 不幸だよ~ 私は、 どうしてこんなに、 不幸だろ~」


私は、 依然として天を眺めながら、 一人でつぶやきように不幸とし、 歌を歌ったが、 そばで私を眺めていたエストは目を細くし、 「本当に、 こいつは、 ばかだ」 と言って首を横に振った。 村の広場を通り過ぎていた人たちは、 不憫な視線で、 エストと私を見てささめき合っているのが見えた。 その瞬間、 どこかで、 慣れた女性の声が聞こえてきた。


「あら、 ハルさんと、 エストさんじゃないですか?」

「…ん?」


私たちは、慣れた声が聞こえてくるところに目を向けた。


そこには、 噴水台のそばでしゃがみ込んでいる私たちを見ているアイリスだった。 アイリスは、 元気がなさそうな私たちを見ながら首をかしげ、 ちょうど、 私の船では、 ご飯をくださいという信号を送ってきた。


ぐうぐう—


「「「……」」」


アイリスの視線は、 音が聞こえてくる私の船に向かったが、 そばで音を聞いたエストは、 楽しい表情を浮かべて私の頬をちくちくしたの木の枝で、 私の腹部をちくちく、 つついた。


「おなかすいたの? うん? そうなの?」

「……」

どうか、 私を、 ほっといて…


私は、 エストの反応に静かに目を閉じた。 どうか、 知らぬふりをしてくれたらよかったことをよりによってアイリスが横にいる時? こいつの目的はやはり、私をいじめるのが目的で、あることが確かなようだ。


ああ~ ストレス~


アイリスは、しばらくの間も私を見て手で、口を覆って顔をそむけた。 すると、 アイリスの肩は、微細に震えるのが見えた。 アイリスは、 笑いをこらえることができないのか、 「くすくす」 して、 小さな声で笑い始めた。 最大、 限顔を覆いながら笑ってマナーを見せたが、 顔が、赤くなるように笑いを我慢しているのを見ていた私は、羞恥心とともに静かに目を閉じた。

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