15 危機 ③
私は、 エストが看護してくれたおかげで、 傷が少し癒えた。 エストは、 疲れたのか私のそばで居眠りをしていたが、 私は、 火が燃え上がるたき火案を木の枝で、 寝返りを打った。 めらめらと燃え上がるたき火を見て私は、 ぼんやりとした表情をした。
サイコパスやつを、 どう戦うべきかそれが最も悩みだ。 巨大な、 はさみを使用するやつは本気で、 私たちを殺そうとした。 幸いに、 エストの助けで逃げたが。 私たちに残った時間はわずか、 17時間。 17時間以内に、 決着を負わなければならない。 もし、 そうしなければ、 我々は失格処理を受けるだろう。
「…何だ、 寝てなかったの?」
「ああ、 うん…」
エストは、 「ふうにゃ~」と、 可愛い声を出しながら、 背伸びをした。 多分、 狭い空間で、 寝て体が不自由したようだ。 エストは、 眠たい目をこすりながら私に手を広げ、 「それ、 貸して」と言って、 僕が持っていた木の枝を奪った。
エストは、 黙々と木の枝で土の床に何かを描き始めた。 初めてみる文字と魔法陣みたいな絵だった。 私は、 きょとんと絵を描いているエストを見守ったし、 絵を描くことを終えたエストは、 私に木の枝を返した。
「なに? これ…」
私は、 生まれて初めて見る図を指して、 エストに話し、 エストはそんな俺の反応に意味深長な笑みを浮かべ、 私を見上げた。
「あんたのための、 超必殺技」
◇◆◇◆
「準備できた?」
「うん」
私は、 震える心で洞窟の外に出てきた。 昨日は、 暴雨が降ったせいか今日はとても湿った。 太陽はかんかんしてており、 天気はすごく暑かった。 エストと私は、 森の中の周囲を見回した。 私は、 片足を引きずりながら、 エストの後についていった。 エストは、 小さな手で私の手を握りながら、 周囲をとみこうみしていた。
どうやら、 シェポンやつが、 周りにいるかを把握しているようだった。 まだ、 足が完全に回復されない私の橋には、 依然として痛みが少しずつ伝わってきた。 時間が流れて、 私たちは1時間くらい歩いたかな…、 傷で感じる苦痛がひどくなると、 私は、 冷や汗を流しながら眉をひそめた。
「大丈夫? 少し休もうか?」
エストは、 心配な口調で僕を見て述べ、 大きな岩の上に私を就かせた。 エストは、 私の太ももに巻かれている包帯を慣れた手つきで解いて、 水桶に込められていた水で、 血に染まってれていた傷をきれいに拭いてくれた。 私は、 じっと私の看病を助けるエストを眺めており、 エストは私の視線が気になったのか、 目を細めながら、 私を見上げた。
「な、 なによ! じろじろ見るな! ばか!」
「あ、 うん… ごめん」
私は、 エストの言葉にあわてて首を回してエストの視線を避けた。 エストは、 そんな俺を見て、 ツンの表情をして治療を行ってくれた。 表向きには礼儀しらず、 冷たい性格であるエストだったが、 本音は、 そうでないようだった。 私は、 首を少し回して横目でエストを横目で、 ちらっと見た。
一生懸命、 包帯を巻いているエストの姿を見て、 「優しいじゃん」 と思った。 どうしても、 過去、 いじめられていたエストだったので、 他人に、 心を開けてくれなかったようである。
「 !」
ずっと、 考えるほどかわいそうに、 感じられる。
「 ル!」
これから、 エストに優しくしてあげないと。
「ばか、 ハル!」
「う、 うん?」
私は、 エストの叫びにはっと気がついた。 エストは、 目をつり上げて、 私を見ていたが、 私は、 慌てた表情でエストと目を合わせた。 汚れた包帯は消え、 いつのまにか、 傷口にはきれいで、 新たな包帯に変わっていた。 エストは、 腰に手を置いて私をじっと見つめながら言った。
「いったい、 何を、 考えているの? 私が、 何回あんたの名前を呼んだか、 知ってる?」
「ご、 ごめん」
私は、 エストの反応に頭をかきながら謝罪をした。 エストは、 そんな僕を見て 「ぷん!」 しながら、 頭をくるりと回した。 本当に、 暇さえあれば怒るツンデレのような性格に、 ど反応するのが難しい。
私は、 深いため息をついて腰かけていた岩で、 体を起こした。 その瞬間、 昨日のように尋常でないぬ逆風が吹いてきた。 背筋がぞっとする感じ、 そして、 殺伐とした殺気が漂う空気。 エストも、 感じたか真剣な表情で、 周囲を見回した。
「ハル、 気をつけて。 やつだよ」
私は、 エストの言葉に唾を飲み込んで緊張した。 その瞬間、 激しく吹いていた風が止まった。 そして、 私の耳元に殺伐とした声が聞こえてきた。
「見つ~けた~」
「……!」
シェポンの殺伐とした声に私は、 あわてて首を回し、 奴の、 巨大なはさみは、 私の顔を刺そうとした。 すると、 エストは、 体をすばやく回して、 私の後ろの首を引きずり出した。
「う、 うわっ!」
突然のエストの行動に私は、 驚いた表情で床に倒れ、 エストは、 素手でやつの鋭いはさみの日をもぎ取った。 赤黒い血は、 ゆっくりエストの腕を伝って流れ落ちた。
「まったく、 気持ち悪いな登場だね。 お前も、 変態か?」
「くすくす、 僕はただ、 遊びたかっただけだよ~」
エストとシェポンは、 殺気で満ちた目つきで、 お互いを受験した。 床に倒れている私は、 彼らの間で感じる殺伐さに冷や汗を流した。 エストは、 笑っているシェポンの反応ににっこり微笑を浮かべた。
「そう? よかった~、 私も、 遊ぶのが好きだけど」
と言ったエストは、 素手で握り締めていたやつのはさみを手前に引き寄せた。 シェポンは、 エストの急な行動に体が前に引かれて、 エストは、 遠慮会釈もなくやつの額を向かって、 自分の頭で殴りつけた。
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