『つるはし勇者』~ 最下位の武器で最上位の勇者になりたい！

19.ランクとギルド ①

「痛い！ 痛いって！ エスト…！」

「静かにしてくれる？ 治療の邪魔になるから」

エストと私は、 塔の控え室に座っている。 そして、 今はエストの治療を受けている。 試合終了6時間を残して、 シェポンが棄権をしてエストと私がトーナメントの勝利することになった。 シェポンは、 我々にやってきて何度も頭を下げて 「すみません! すみません! すみません!」 と謝罪をしたが、 私は笑いながら 「大丈夫だよ~」 と彼を慰めてくれた。

現在、 待合室にいる人員はエストと私を含めて計8人の人員がいた。 脱落者たちは、 塔の外に出、 シェポンは我々に手を振りながら 「次にまた会おうよ。 そして、 本当に、 ありがとうございます!」 と言って悠々と消えた。 少し、 あっけなくトーナメントが終わったようであったが、 それでも、 より大きな被害なく、 無事に終わって幸いだと考えられる。

「あんたはどうして、 こんなにだらしないの？ 顔に傷跡ができたらどうするのよ！」

「で、 でもね、 エスト。 トーナメントで優勝したじゃ… ああっ！ 痛ってぇ！」

エストは、 私の言葉に目を細めて私の手の甲を皮肉った。 私は、 肉が裂かれる苦痛を感じながら苦痛を訴え、 エストは、 そんな僕を見て 「ぷん! バ—カ!」 と言って首をさっと向けた。

「……」

私が…、 何か間違いでも？…

私は、 手の甲をなでながらエストを眺めておりエストは依然として私の視線を無視して、 顔をそむけている。 本当に、 エストは把握が困難な性格のようだ。

私たちを含め、 計8人の人員たちはお互いの個人整備をしたり、 熟眠を取るやつたちが大多数だった。 しかし、 彼らの中でちょっと変わったやつがいた。

「すやすや…」

「…何だ？ こいつ？…」

「……?」

パジャマの女の子が、 私の肩にもたれて寝ていた。 いや、 それより。 いつ私のそばに来たの? 少し前まで、 しても誰もいない空席だったけど? エストと私は、 慌てた表情で私のそばで眠っている女の子を見て、 女の子は依然、 深い眠りに落ちていた。

単発の薄い紫色の髪の毛の美少女は、 星の模様のヘアピンをしていて、 ピンクのふんわりとして見えるパジャマを着ていた。 女の子は、 私と似た年代の美少女だった。

「…あ、 あの」

私は、 指で女の子の頬を突いた。

「すやすや…」

「……」

何の反応もない。 微動だにしない。

私は、 冷汗をかきながら肩にもたれて眠っている美少女をぽかんとと眺めており、 エストはひくひくさせ、 けいれんする笑顔で私のそばで寝ている女の子を恐ろしい目で見られた。

「ハル、 横にどいてくれる？ あんたも一緒に、 ぶっ殺す前に……」

「…え？」

先ほど、 危険な発言を聞いたような気分が？…

エストは、 指の関節を下して殺伐とした表情で、 傍で眠っている女の子に近づき、 「危ない!」 という直感を感じた私は、 慌てて席から立ち上がって両手を広げ、 エストを妨げた。 私が席で起きた瞬間、 女の子の体は横に傾いて椅子にぐんなりと倒れた。

「すや…」

…まだ、 寝てるのか！

依然として目覚める気配が見えない女の子の反応に、 私は背筋がぞっとする感じを受けた。 エストは、 自分を妨げている私を見て、 表情が急激に暗くなり始めた。

「…どけよ」

「ち、 ちょっと、 エスト？ とりあえず、 落ち着こう。 うん？」

「…どけ」

「……」

こ、 こわい！ 超こわい！

私は、 殺伐とした表情をしているエストの前で、 泣きたい気持ちだった。

「早く、 どけ！ 二人とも、 ぶっ殺す前に！」

「エ、 エスト！ お、 落ち着いて！…」

エストが暴れ始めた。 どうして、 こんなに興奮するのかは分からないが、 私は理由も分からない状態で、 興奮しているエストをつかまえがら、 いすに寝そべって寝ている女の子から遠ざけた。

エストは、 「浮気者、 変態、 ぶっ殺す!」として、 理解できないな単語を言いながら私の胸でじたばたしながら腹を立てた。 そのおかげで、 個人の整備をしていた残りの冒険者らも、 私たちを面白い視線で眺めていた。

「エスト！~」

私は、 半分か泣き顔になってしまった顔でエストの名前を叫び、 エストと私の小さな騒ぎにパジャマを着ている女の子は、 眠りから覚めたのか目をこすりながら体を起こした。

「ふにゃ…」

女の子は、 眠い目でエストと私を見ながらきょとんと眺めた。 そして、 眠たい目をこすりながらゆっくりあくびと一緒に伸びをした。

「ふにゃっ！~」

猫のように、 かわいい声を出し、 伸びをしている女の子は、 精神が入ったか両腕を上げ、 笑顔で言った。

「やっぱり、 昼寝はいいのことだ！」

エストと私は、 眼中にないのか、 とても幸せな表情をしている。 エストは、 女の子の反応に額に小さな筋が飛び出るほど怒っていた。 私は、 冷汗をかきながらエストに耳打ちをした。

「エスト、 いったん、 落ち着て。 うん？ 周りに見てる人も多いから…」

「……」

そうだ。 周りに私たちとパジャマを着ている女の子を除いた6人は私たちに視線が集中している。 本当に、 恥ずかしいほど、 どこかに隠れたい心情だ。 パジャマを着ている女の子は、 きょとんとエストと私を交互に見て、 とうとう私に指で指しながら言った。

「おお！ きみ！ ほんとうに、 いいの肩をもっているんだな！ まるで、 今にも眠れそうな肩！ もしかして、 私の隣に座ってみる気がないか!?」

「……」

こいつも、 正常ではないようだ。

にこにこ顔で、 自分の隣に座りなさいと言いながら、 椅子を手で軽くタブをする美少女。 私は、 女の子のそのような反応に私の背中は次第に汗がぬれて行き始め、 エストの表情は暗くなり始めた。

「……」

やばい。 このままじゃ、 エストに殺されちゃうよ…。