『つるはし勇者』~ 最下位の武器で最上位の勇者になりたい！

27 ダンジョンで行こう！①

「あら~結局、 Eランクになられましたね」

「は… はい…」

Eランクという言葉で周りにいた冒険家が私たちに視線を集中した。 私は彼らの視線に恥ずかしさを感じ、 頭を下げた。アイリスは周りの人の視線を感じられなかったのが、 にこにこ笑って私の手を取り合ってくれた。

「Eランクになられたことをおめでとうございます！」

…お祝いされることですか！？ むしろ、 恥ずかしいですが！ それより、 笑いながらそんなことを言うと自分自身が限りなく恥ずかしくなりますけど！

私たちを眺めていた冒険者たちはお互いに耳打ちで「「うわぁ、 本当にEランクだ」、 「私はEランクが実在するものか知らなかった」、 「Eランクは可能なの？」とし小さな声でぶつぶつ言っていた。

「……」

あのう…全部聞こえてますけど？

私の顔はだんだん暗くなり始め、 私の心が重い雰囲気になっていった。 ヒカリは、 隣で膨れっ面をしている私の姿ににっこりと笑って私の肩に軽くたたいた。

「心配するな！ 肩くん！ランクはすぐに上げられるはずだ！」

「ヒカリ…」

わたしは感激の涙を流しながらヒカリを見ていた。 ヒカリは「大丈夫だ! すべて、 うまく解決できるのだ!」と言って親指を立てた。 そう、 ランクは掲載すれば、 ついだ。 むしろ、 実力がよくなくてランクの格付けが下がることより、 落ちる所がないEランクが一番心が楽だと思う。 ヒカリのおかげで不自由していた心が少しでも楽になった感じがした。

私は浮かべた涙を拭いながらヒカリに笑いながら言った。

「本当にありがとう、 ヒカリ」

「ふふっ！とんでもないのだ！」

「ところで、 ヒカリ」

「なんだ？」

私は知りたいという顔にヒカリを見てヒカリは私の言葉に首をかしげた。 今までヒカリについて知りたかったのは、 「果たして、 ヒカリのランクは何だろう」だった。 きっと、 超能力を使ったから。 かなり、 高い等級を受けているんじゃないかな？という気がする。 その時も、 早く試験を終えた8人の一人に属していたからCランクでDランク程度を受けたと予想する。

「ヒカリは何のランクをもらった？」

私はヒカリを見ながら聞いており、 ヒカリは私の質問に変なポーズをしながら妙な雰囲気を見せてくれた。

「ふふふっ！ 肩くん。 とてもいい質問だ！ 私を言うなら！ ハイカル大陸で唯一の超能力者！ そのため、 ピュラを使う必要のない最高のメリットを持っているこのあたし！ ヒカリ—ポンティアック！」

「……」

いやいや、 そんな細かい説明は省略してランクだけ言ってくれよ…。

異様な雰囲気を奪い、 中二病のようなせりふを言うヒカリの行動に私は目をほそくした。 そしてそばでヒカリの行動を見守っていたエストも目をほそくし、 「うわ、 こいつも無理だわ。 完全にバカだ」と語るようにヒカリをじっと見つめていた。は省略してランクだけ言ってくれよ…

やはり、 思った以上に4次元ではなく5次元キャラクターだ。 可愛くて人気が高いような外見の美少女ヒカリ。 しかし、 やっぱり神は公平だとした。 神はこいつに外見とのすべてをあげたが、 性格ではなさそうだった。

ヒカリは指をブイをして、 ウィンクをした。

「あたしも肩くんと同じEランクなのだ！」

「同じEランクだったのかよ！—」

私は彼女の発言に目が飛び出るほど丸くした。 パジャマ姿のヒカリは腰に手を置いて意気揚揚とした表情をし、 笑みを浮かべた。

「ふふっ！人はいつも堂堂であるべきだとおかあちゃんが言ってくれたのだ！」

「堂堂としすぎじゃない？ 誰かが見たら、 Aランクだと誤解するくらいだよ！—」

ヒカリは、 お尻をぴくぴくさせながら、 「関係なし!」という表情で笑っていた。 どのような半面ではとても肯定的な子供と思うが。 一つはっきりしたのはこいつは途方もないバカであることが確かだ。

アイリスは持っていたペンを回しながらクエストの内容が書かれている古い紙を見ながら首をかしげた。

「ん~ でも、 今回のDランククエストをハルさんが承諾したとは~」

「あはは… なんとなく…」

退屈でクエストを引き受けたとアイリスに絶対に言えない。

「まあ、 とにかくクエストを受諾したんだから、 止めはしないけど~」

アイリスは明るい笑顔を見せており、 我々にどっしりして見える中間サイズの鍵を渡した。 ちょっと、 古くて見せていくカギは、 Dランクと書かれている紙が貼られていた。 どうやら、 ランクごとに鍵が分かれているようだ。

「でも、 気をつけてください~ ダンジョンの中には何があるか誰も知らないから~」

「ありがとうございます。アイリス」

私は笑いながらアイリスに感謝のお辞儀をして、 アイリスも笑って「いってらっしゃい~」と言い、 自分に応援をしてくれた。 応援をしてくれるアイリスには感謝の気持ちを感じますが、 エストの調子がよくないので心配だった。 そして、 ちょっとでも信じていたヒカリまでEランクという結果に少しずつ不安になり始めた。

で、 でも何の能力もない私よりは私よりは大丈夫だよね？

鍵を受けて神の塔を出てきた私たちはダンジョンが位置しているところに移動することにした。 ヒカリは何がそんなに楽しいのか、 鼻歌を歌いながら足を合わせて歩いたし、 エストは私の裾を握って苦痛に満ちた顔でかろうじて歩いていた。

私はそんなエストが哀れにすら感じられた。

「エスト、 歩きにくければ、 私がおんぶしてあげるよ」

「…うう、 ち、 ちょっとだけ」

私はしゃがみ込んで体を下げ、 エストはぶるぶる震える手で私の首をかばって私に負ぶわれた。 いったい、 何の病気なので言ってくれないんだろ。もし、 言ってくれれば薬でも求めてくるのに。

「ふむ~」

ヒカリは元気がないエストを見回して、 自分のあごを触りた。 目を細くし、 エストを継続して観察したヒカリは何かが思い浮かべたのか指を弾くながら話した。

「あ！それだ！ 妹君は、 今、 月に一度ある生…ああっ！痛い！目が！ あたしの目が！！」

「…だ、 黙れ！ この生意気なばかが！」

え？なんだって？ヒカリの悲鳴のせいでちゃんと聞き取れなかった。

私はヒカリの苦しい悲鳴に首を回してエストとヒカリを横目でちらっと見た。 すると、 ヒカリは目を手で包みながら苦痛を訴えていたし、 エストは息を急激につめ、 慌てた表情でヒカリをにらんでいた。

「……」

こいつらいったい、 何してるの？

まったく、 こいつらの行動に理解をしなかった私は、 冷汗をかきながらエストを見て、 エストは私の視線に気づいたのか困惑した目で私と目を合わせて顔を赤くし始めた。

「な、 何を見てるの！ じっと見るな！ ち、 ちゃんと歩けないの？」

「ケケッ！ エ、 エスト… い、 息が！ケケッ！息が詰まる！…」

「黙って！ 早く前に歩いてよ！ばかハル」

「ケケッ！ケッ！ た、 助け…」

エストは包んでいた手でわたしの首を絞め、 罪のない私に八つ当たりを開始した。 私は息が詰まって苦しい中でも仕方なくエストを背負ってダンジョンがあるところに向かった。