21 ランクとギルド③

神の塔の規則を全部説明を受けた我々は、 ギルドが位置している事務所や宿舎に足を移した。 神の塔の規則はこうした。 神の塔は「個人ランク戦」、 「ギルドランク戦」、 そして「ワールドランク戦」が存在し、 簡単な「クエスト」も存在する。 クエストとギルドランク戦はギルドランクを上げるためであり、 個人ランク戦は、 個個人のランクを上げるためという。 個個人のランクとギルドランクは別、 ギルドランクが上昇すれば高まるほど、 チームメンバーの認知度が上がり、 毎月入ってくる給与そしてクエストを進行できる等級も自由になるという。


ギルドは、 EランクでSランクが存在し、 ランクに適したクエストを進行できるという。 ワールドランク戦はここ「クラナド」を除いた「ハイカル」大陸に存在する各国のギルドとランク戦を負う方式という。


「ハイカル」大陸には計12個の国家と12個の神の塔が存在するが、 神の塔は12個の神の名前を模して作ったという。


「クラナド」に存在する神の塔の名前は死後の世界のゴミ女神「マナ」であり、 「カーディフ」に存在する塔の名前は「アデス」、 「サンスル」は「ヘパイトス」、 「フェリス」は「アダム」、 「エデン」は「イブ」、 「アリス」は「ヘスティア」、 「アドゥセル」は「ハーデス」、 「エルティボ」は「アレス」、 「オランヌ」は「ポセイドン」、 「チェパス」は「ゼウス」、 「リモナード」は「アクア」、 「ケルティ」は「マギー」という名前を持っている。


かなり、 多くの塔が存在するこの世界では各塔の最上のSランカーの中で1位につきてしている者たちが戦って勝った相手がここハイカル大陸、 全体を管理することができる特別な権利が与えられるという。


そして今現在、 ハイカル大陸を全体的に管理している主要人物がまさに、 ここ「クラナド」に存在する神の塔のSランカー1位が管理をしているという。


最初の勇者、 最初のSランカー、 そして初のソードマスターという称号を持っているレジールースというSランカーが、 「イタニア」という所属のギルドマスターとして活動をしているという。 当然、 彼女が運営するギルドはハイカル大陸の最高の上位Sランカー1位を占めているギルドであり、 ほとんどのランカー勇者たちが入団したいギルド1順位という。 ここに入団することになれば、 恩恵が本当に多いという。


「こ、 ここかな?」

「…そうだと思うけど」


エストと私が、 到着したのは大きくて古い木で作られた家がいるところだった。 4階の大きさの大きな家は、 とても長くなったのか、 木材が腐って今にも崩れそうに、 した。 私は、 地図と私たちの前にある古い家を代わる見ながら汗を流し、 エストも少し戸惑ったかどうか大きく見開いた目の瞳孔は微細に揺れていた。


「本当に、 ここが俺たちの所属するギルドなの? 誤って訪ねて来たとか、 そういうことじゃないよね?…」

…どうか、 そうなってほしいな


エストは震える声で、 疑いが満ちた表情で指導をあちらこちら、 見回し、 私は深いため息をついた。 苦労して、 トーナメントで優勝までしたのに! 結局、 我々に返ってくるのは最下位ランクのEランクとEランクギルドとは…、 これは、 本当にひどいんじゃないの!


エストと私は緊張したようで、 唾を飲み込んでギルドに見える家に入ることにした。


「お、 おじゃまします…」


私は、 小さな声であいさつをしながらドアを開け、 エストは私の腰を抱きしめ、 緊張した表情をした。 家は散らかっている食べ物とごみたち、 そして人の気配が全くなかった。


「は、 ハル… あの、 本当に、 間違いないの?…」

「そうだと思うけど? あの、 ギルドの名前も刻まれてるみたいだし…」


広い居間に見せる所はごみたちに汚くなっており、 中で大きな壁には「ワイルドセブン」というギルド名が刻まれていた。 どうしても、 私たちがまともに訪ねてきたようだ。 私はエストを見ながら「と、 とりあえず入ろうか?」だと述べ、 エストはうなずいた。


私たちは、 心の準備をした状態でギルドの中に入ろうとする瞬間、 見知らぬおじさん声が、 後ろから聞こえてきた。


「何だ? 貴様らは?」

「…へっ!-」

「…うひゃあっ!?-」


エストと私は、 びっくりしながら後ろを振り返っており、 私たちの後には指で耳をほじるている頑丈な体格のおじさんが立っている。 彼は、 「何だ、 このちびたちは?」という目で、 エストと私を眠い目で眺めており、 エストは驚いたのか涙ぐんでおじさんのすねをけった。


「びっくりしたじゃん! き、 急に後ろから話しかけるな! ぶっ殺すぞ!」

「…痛!!」


おじさんは突然のエストの攻撃に悲鳴を上げて向こうずねをかばいながら、 場にへたりこんだ。


◇◆◇◆


「すみません! すみません! 本当にすみません! エスト! お前も早く、 すみませんと謝らなさい!」

「…ふん、 後ろから女を驚かせた人が悪いの!」


エストと私は、 自分をギルドマスターと呼ぶおじさんのテーブルの向かい側に座っている。 そして、 私はしきりに頭を下げて謝罪をし、 エストはふぐのように頬を膨らませ、 頭を反対方向に回していた。


どうやら、 怒ったようだ。


「うーん、 とにかく、 よろしく。 ここのギルドマスターのウェイドだ。 君たちの試合はよく見た」

「あっ、 し、 試合をご覧になったんですか」


私は彼が我々の試合を見たという言葉に驚いた表情をし、 ウェイドは「もちろん」と話しながら、 うなずいた。 ウェイドは眠い目であくびをしてエストと私を交互に見た。


「君たちは僕が選んだ。 何か面白そうだったんだ」

「……」

今、 私たちをばかにしているのか?…


ウェイドは私たちを見ながら話を続けた。


「ここは、 君たちが知っているようにEランクギルドだ。 ギルドメンバーは君たちと他の新入を含めて計7人。 まだ、 その新入は来ていないようだな」

「……私たち以外にもう1人いるんですか」

「そう、 面白そうなやつをもう一人選んだんだ」


ウェイドは私の質問にうなずいて、 意味深長な笑みを見せてくれた。 ずっと見ば見るほど、 怪しいおじさんだ。 それでもギルドマスターとするほどなら、 一斑のランク勇者たちより、 実力があるものと予想する。 ウェイドは全身が傷だらけになるほど多くの努力をしたようだった。 普通の人の何倍も大きな体格と鍛えられた筋肉。でも、 おじさんのようなイメージが強かったせいか、 以前僕の住んでいた世界の隣に住んでいるおじさんが思い出した。


その時だった。 このぎこちなかった瞬間、 玄関のドアがぱっと開かれ、 慣れた女の子が登場した。


「おじゃましますのだ! ヒカリ!~ 登場なのだ!☆」

「…ハッ」

「…うっ」


片手にはベゲを挙げており依然としてパジャマ姿の薄い紫色の断髪美少女。 彼女の名前は、 「ヒカリ—ポンティアック」。 今日、 私たちと会った女の子だった。 ウェイドはぼんやりした目でドアの外に立っている光を見ながら「とうとう、 到着しまたな」と独り言をし、 エストはヒカリの登場に目を細めながら、 片眉をびくびく動かした。


「あれ?あれれ?」


ヒカリは、 エストと私がいるのを見て、 当惑した表情を見せた。

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