第13話 ハエ

映える

「昨日見た映画、既視感がある」


聴いたことがある

「おととい、聴いたMUSIC、既聴感ある」


この香、味

「1週間間前、食べた味、懐かしい…なんだか」


この町来たことある

「BOKUは長い旅の末、ついにこの地に辿りついた」






BOKUNOリュックには常に一匹のハエがついている。


「お前、背中にハエついてるぞ」


学校で友人が、からかってくる。


「なんだよ、今日 丙、ふざけるな」


プロ的思考には誰にも敵わない。



「明日、ないぞ」


「お前馬鹿か」


「明日 はぁ きっと 乙」


BOKUNO部屋の中を情緒豊かなハエが舞う


時の流れはエアー


未来は 甲


どうとでもなると「ハエ」はくっついて離れない。


ハエ晴れの天気のいい公園で映えショットを卜る。


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