第11話 「37340」

この暗号を解け。速く卜け。早くハヤク卜け。


使命は氏名を超え、もはや使命感はない。



ナンバー37340、んーーーーーーー。


どうだ?


んんんんんん


やる気あるのか?


はぁーーーーーNOが




37340の謎は「南の島」を走る。あてもなく走る。突っ走る。頬にあたる風の感覚で分かる。肌で感じる。数字と感じが漢字る。


「ヒュー ひゅー びゅー VEW」向かい風が顔に当たり痛い。辛い。でも漢字る。射た、板、鋳た、ゐた、胃た、脳みそまで刺さって心が痛い。



こちら本文より37340号へ


聞こえません


聞こえてるじゃないか


こちら港町支部、聞こえますか?


どうした?



(沈黙と静寂)



やりました



遂に解読しました。どうしましょう?


漢字です。


カタカナの「ト」でなく、漢字の「卜」です。


本部に届いたモー留守信号を紙に書き、裏を透かして順読みしてください。


(沈黙と南風)



本部は港町支部の居留守サボタージュを見破れなかった。

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