第12話 海の親
何億年探しつづけ
あの億深く青い透明なブルー
底なし沼にはまった
横丁通りの食堂の看板娘
青森の田舎町から 一歩 も出たことない あの娘
籠の中から出れない いつまでも
わたしたちの産みの親を憎むことはない
「もう こんな遠くまで来ちゃったんだ」
深海探査機やGPSSX100000号の窓から見える光景
「見て 見て あれが母なる海底?」
~~~~~~
あれは、砂だから
波が親
.......................
砂は先祖
積み上げて来たものが崩れ落ちる。
海はいつも僕に墓無さを教えてくれる。
「これで海洋深海葬を滞りなく終了します」船長がポツリ言う。
愛する母との別れが終わった。
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