第51話 ボイン

「あーーーー いわゆる うーーー」


「えーーーー えーーと A----」


「おーーーー あ お あーーー つまりーーー」


我が社の会議のプレゼンテーションでは、おやじたちが流暢にボイン語で語る。



「いーーー いわゆるマーケティングソシヤパ銭ジャー的にいいーーーマスト」


「うーーーー そこらへんは悩みの種 えーーーーですが あーーーーー」


「そのおーーーーー うん

   わかった あーーーーーーーーーーーー」



(こいつら母音がすきなだけじゃねぇ)私はつまらなく話を聞く



「うーーーー その 君」


(プレゼンしてるおやじが私の胸を見ている。私貧乳なのにぃーーーーーーーー)



彼らは決してボイン好きな訳ではない。


ただ、ただ、引き伸ばしているだけ


のぺらーーーーっと


貧乳好きである。僕もぉーーーーーーー

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