第22話 牛乳瓶の底の眼鏡

「おまえの眼鏡、牛乳瓶の底みたいだな」


「牛乳瓶?」


「分厚い、ぶあつい、まる底みたいだ」


俺に対する俺自身のいじめが頭の中で駆け巡る。


「牛乳瓶なんかじゃねぇ。フルーツだ」


「そんなのもうないぞ」


「フルーツ牛乳瓶は底をついて製造中止になっていた」


ぼくに対するぼくの主張が響く。


「だって、君の眼鏡が丸いからさ」


地球2周周って


答えがアンサーバックしてきた。



「だって、君の心も丸いからさ」


丸い眼鏡の縁がキラリと光る☆


白いフレームに黒のマダラ


眼鏡男子に熱い視線がそそがれる

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