第55話 おあなた
080-XXXX-XXXX日曜の朝から固定電話に着信表示される
「どちらさまですか…」
「おあなたさまは、只今、おあなにおられますか」
理不尽な頑張りを電話アポ要求されている人に理不尽積み上げ方式で激高をぶつける
「そもそも、日曜の朝から何考えてるの、あなたどういう神経してるの」
「おあなたさまの逆鱗に触れ、おわたしはどおしてよろしいのか」
ブチッ切りする
壁時計はもう13:20を指している。もう、こんな時間だったのかぁ。少し後悔
080-XXXX-XXXX
「だから、しつこいなーー」
「もしもし、もしもしーー」
連続ブチ切りする
その後、その2回目の電話は2年前にフラれた憧れの彼からの久しぶりの電話だったのを知る
数日後、
080-XXXX-XXXX。
彼とはもう会えないと激高している私におあなた様は優しく話しかける
「おあなたさまに、一度お会いしお説明したいのですが…」
「いいわよ おあなたなら」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます