第47話 鉄則

今は亡き父からの手紙の結びの段を見直した



PS



鉄則

その1:手に入れたければ、追うな。追えば逃げる。


感想

(それはよういわれていることだよなぁ)


その2:逃げるとは、避けることではない


感想

(それって好き避けするなということ?よくあるあるなこと×るよなぁ)


その3:引き算する男より、足し算や翔け算できる男になれ


感想

(翔ける!?)


僕の頭の中ではあらゆることが駆け巡り、ある一定の鉄則を導きだす。



打算や予測、妄想はあてにならない、ありのままが一番


ぼくは女王蟻の餌食になりに行く


蟻の巣天国



鉄則

最終章(第7章)

「落ちるとこまで落ちれば底はタブン ヘブン」ぼくの落とし文句、口説き文句


(決まった)


「それが、何?それで私の悩み解決する?」


(あれ)


「じゃあ さよなら」


鉄則はある。諦めが肝心。きっと1ケ月後に連絡が来る。追うと逃げる。


「ああ さよなら」





2年後、ぼくは妻と子を持ち、幸せに暮らしていた。


「もしもし、〇〇くん!?今夜、暇?」


(これが鉄則か…妻に同窓会と偽り、会いに行く)


「君はまだ結婚していないの?」


「ええ あなたのことが忘れられないの」


「ほんと?」


「ええ ほんとなのよ」


その言葉を聞き、ぼくは駆け足で立ち去る。どこまでも遠くへ翔ける。×××





ぼくの亡き後、息子はぼくの鉄則を読むことになる。


鉄則

序章

その1:自分のしたくない人と結婚し、したくない事を職業とすれば成功する


息子の未来は明るい






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