概要
宗看と看寿……今から三百年前に実在した、将棋の天才兄弟の物語
藤井聡太、谷川浩司など現代も数多くの天才が活躍するプロ将棋界。
今から三百年前、彼らに匹敵する天才がいたことをご存知ですか?
これはその天才たちの物語。
『鬼』の字を与えられた天才。
『神局』と讃えられた天才。
江戸時代中期に実在した、天才たちの生き様を追いかけます。
(あらすじ)
時は江戸時代。天才少年二人による『争い将棋』が行われた。天才の名前は伊藤印達と大橋宗銀。印達は天才と呼ばれる宗銀を圧倒する鬼才だった。印達には大きな目的があった。祖父、宗看の名を継ぎ、将棋の名人になるという目的だ。
しかし、印達は病魔に侵される。争い将棋により命を削りながら戦い結果を残すが、道半ばにして倒れる。印達の弟――印寿が覚醒し、一心不乱に将棋に打ち込む。
印寿は成長し、宗看と改名する。三代目
今から三百年前、彼らに匹敵する天才がいたことをご存知ですか?
これはその天才たちの物語。
『鬼』の字を与えられた天才。
『神局』と讃えられた天才。
江戸時代中期に実在した、天才たちの生き様を追いかけます。
(あらすじ)
時は江戸時代。天才少年二人による『争い将棋』が行われた。天才の名前は伊藤印達と大橋宗銀。印達は天才と呼ばれる宗銀を圧倒する鬼才だった。印達には大きな目的があった。祖父、宗看の名を継ぎ、将棋の名人になるという目的だ。
しかし、印達は病魔に侵される。争い将棋により命を削りながら戦い結果を残すが、道半ばにして倒れる。印達の弟――印寿が覚醒し、一心不乱に将棋に打ち込む。
印寿は成長し、宗看と改名する。三代目
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!鬼の泣く声
将棋を縁側で指しているうちに、近所のもの好きがいつの間にか集まってわいわいと騒いでいる、指すたびに楽隠居のお爺さんがにやりと笑うそのプレッシャーがたまらない、そのような風景は娯楽の多様化、家の構造の変化などでめっきり見なくなってしまった。今や将棋人口は減り続け、ニュースでも天才の出現か、AIと棋士の比較でしか報道はされないのだ。地方紙でも詰将棋のコーナーはいつの間にかなくなってしまった。しかしそれは将棋の魅力が衰えたわけではない。AIと棋士との戦いに技術的な進化を楽しむ面があったとしても、そこに人と人のドラマはないのだ。村山聖、小池重明、大山康晴、升田幸三、羽生善治、藤井聡太など棋士のエピ…続きを読む
- ★★★ Excellent!!!これぞ“将棋”の大河ドラマ
時は江戸時代。
将棋を愛好したという徳川家康が俸禄を与えたことで、将棋を生業とする家元が始まり、それと同時に「名人」という称号も生まれた。
家元同士の戦いは、まさしく家の名誉を賭けた戦いであり、その熱量は現代に生きる私たちには容易に想像ができないものだ。
当時の「名人」は現代とは違い世襲制(推挙制)であり、純粋な将棋の強さだけで決まるものではなく、当然のことながら様々な思惑が渦巻いている。
そして、世代を超えて引き継がれる将棋への想い。
それはまさしく大河ドラマと呼ぶにふさわしい。
「棋士は死んでも棋譜は残る」と言うが、まさに現代に残った資料は彼らが生きた証そのもの。それらの史実をベー…続きを読む