エリー


「そうね…まずは何でわんちゃんが喋れるのか…って事かな?」






神官


「ほぉー、それは私も知りたいな。」







「違うだろ、今、剣士は大変な事になっている。」




エリー


「ハルーが…確かに凄い血だったけど、ハルーはそれほど怪我をしてなかったわ、あれぐらいなら魔法で治せる…」





「ハルーと言うのか…


ハルーの腹には、妖魔人の腕が刺さっていた、そして同化が始まっていた。」






エリー


「…同化?…」






神官


「エリーさん…妖魔人を知っているかな?」






エリー


「はい、魔王時代の魔物で、現在最強の魔物だと…」






神官


「はい、エリーさん実は、妖魔人は邪教によって利用され化け物が作られているんです…妖魔人の血肉を移植して同化させるんです。」






エリー


「ハルーは化け物になってしまうの?嘘ですよね。」







「……同化が始まり、めが覚めたとき分かる…妖魔人の浸食に打ち勝ち人として目覚めれば、半妖魔人状態となる…だが目が覚めた時、意識をのまれていたら…巨大な化け物に変身する。」






エリー


「巨大な化け物…」






神官


「今、私たちが必死に魔法等で人になるようにしていますが…助かる可能性は…50%、50%…」






エリー


「意外に高い可能性ですね…」







「ああ、でもそれは邪教がおこなうときで、今回の妖魔人自身が無理矢理血肉を埋め込むのは聞いた事がない…」






エリー


「…ハルー…」







「後…皮肉な事だがこれから、この場所に多数の冒険者が集まる…君のハルーが巨大な化け物になったときに殺すために……


だが君はいなければならない、巨大な化け物になる前に殺してしまえと言う冒険者をとめるために…」






エリー


「そんな…神官さま中にいれてください。」






神官


「大丈夫だよ、エリーさんちゃんと見届けてから、判断するから人の内に殺されたりはしないよ。」

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