「それでは、神官たちが唱えているのは回復魔法ではなく、浸食を遅らせる魔法か…」






神官


「すみません…今はまだ浸食を遅らせることしかできず、今のうちに取り除けば…あるいは…」







「よし、可能性があるなら、それにかけよう。」






エリーが台の前にたち他の冒険者を威嚇する。


「ハルーは渡さないわ、化け物何かにさせないんだからーーわんちゃん!!手伝ってー。」









「おう、今行くぞ。」






大斧の戦士


「させるかーもう、化け物になるのを待ってる暇はない、首をはねて妖魔人の腕をいただくぞー。」






「おー。」


「いくわよー。」






神殿内が騒がしくなる、台の前に立つエリーに冒険者全員が襲い掛かる。







「ばかどもがー金に目がくらんだかー。」






神殿


「ホールド、発動。」






狼の回りに魔法が張り巡らされて、身動きを封じた。







「何故だ神官!?エリーやハルーは知り合いなんだろう?」






神官


「確かに、だがしょせん冒険者は使い捨て…いつ死ぬか分からない……そして、代えは直ぐに現れる。」







「神官……恥を知れ……」






女魔術師


「エネミーファイアー。」






鳥の形をした炎が神殿を飛び回る。







「動けん…まさか…」






神官


「その通り、会って直ぐに何重もの束縛魔法をかけておいた…」







「く、腐っても神官だな…」

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