泣き叫ぶエリーを少し迷惑そうにハルーはなだめた……






神殿に響き渡るその泣き声は、冒険者たちを我に返しその場から離れさせた。






ハルー


「いつまで、泣いてんだよ…て言うか、エリー泣くんだな。」






エリー


「うるさいわよ、今度こそ助からないと思ったんだから仕方無いじゃない…でも、良かった…痛くないの?」






ハルー


「うーん、分からない。」






エリー


「バカなの?」







「…多分…スバーレアケースだな…妖魔人ではなくハルー自信がのみ込んだんだ…」






神官


「こんなことが…」







「神官よ…神はあの二人を助けるように言ってはいないか?


いや、もし言ってなかったとしても、人としてこれから手助けするべきじゃないか?」






神官


「……そうですね、ハルーは邪教の被害者たちの希望になるはずです……私はハルーに何をしてあげれますかね?何もしてはいけない気がします。」







「……ゆっくり、正しい答えを見付ければいい……」






神官


「ハルー、気分はどうですか?


妖魔人の事何か覚えていますか?」






ハルー


「…うーん、少し……あ、行かなきゃ行けない。」






エリー


「どこにいくのよ、まだ目覚めたばかりじゃない体調は大丈夫なの?」






ハルー


「行かなきゃならないんだ、馬車が欲しいな…」







「ほら神官。」






神官


「ハルー、私が馬車を用意しましょう、外にあるのを使ってください。」






ハルー


「ありがとうございます、神官さま。」








白い剣士とカードを持つ男はまだ戦っていた……

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