女魔術師
「愛する人を守りたい気持ちは、分かるわ…でも、もう妖魔人に浸食をされているのよ…助からないの、だったら人の姿のまま…」
エリー
「分かったような事言わないで、何度も死にそうになっているわよ、それでも、諦められないの!!最後の最後まで足掻くのよ。」
女魔術師
「…そう、仕方無いわね…」
女魔術師は呪文を唱え始めた、強力な魔法を使うには、長く呪文を唱え魔力を高める必要がある。
エリー
「く、私も魔力を高めるわ!!」
細い剣の戦士
「させるかー。」
杖で細い剣を弾く。
エリー
「邪魔されて…呪文が…」
女魔術師
「さあーいくわよ。」
その時。
狼
「ワウーー。」
パリンと女魔術師の詠唱がキャンセルされた。
女魔術師
「何!?なんなの?」
狼
「動けなくても、詠唱キャンセラーは使えるみたいだな。」
神官
「詠唱を止める遠吠え…何て力だ…」
全員の視線が狼に集まった時、一人だけ違う行動をするものがいた。
大斧の戦士
「もらったー。」
大斧がハルーの首をとらえた。
エリー
「ハルーーー。」
大斧の刃がハルーの首すれすれの所で止まる、何故かハルーの腕が大斧を掴んでいた。
ハルー
「あぶねーな、殺す気か?」
台の上で起き上がり大斧を離す。
エリーが泣きながらハルーに抱き付いた。
神官
「これは……」
大斧の戦士
「どうなってんだ、目が覚めても、変化なしだぞ…偽ものか?」
女魔術師
「偽もの?じゃあ、間違いだったの?」
細い剣の戦士
「おいおい、危なく人殺しになるとこだったんじゃないか?」
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