約一日かけて北へ向かい、小さな森にたどり着いた。






ハルー


「今日はここで野宿にしよう。」






エリー


「まぁー仕方ないわね、この森には悪い気配がないからちょうどいいわ。」






森を少し進み開けた場所にテントをはった、もちろん二つ。






夜になり焚き火を囲む。






ハルー


「エリーは今後どうするつもりなんだ。」






エリー


「何よ、いきなり…まぁー何も考えてない訳じゃないけど…ハルーは?」






ハルー


「俺は…そうだな…やっぱり大陸一周しょうかな?」






エリー


「またそれ…まぁーいいんじゃない!?


約一年かかるわね、でそのあとは?」






ハルー


「…村に帰るかな?」








エリー


「えっ!?


大丈夫なの、私たちは掟を破って出てきてるのよ!!」






ハルー


「新しい何かがあれば、いいけど、俺たちは充分冒険したんじゃないかな?」






エリー


「うん、分かった、大陸一周したら村に帰って…どうするの?」






ハルー


「…それは、その時に…」






エリー


「もうーバカ!!私もう寝るね。」






エリーは何だか怒ってテントに入ってしまった。






ハルー


「…俺何か言ったか?」






タヌミュー


「ミュー?」






タヌミューは分からないと言いたそうに地面を転がった。






ハルー


「俺は村にいた頃と何も変わっちゃいないな…弱虫のまんまだ…」

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