ハルーを背負ったまま、凄い速さで走る、銀色の狼。
エリー
「超…加速。」
そのあとを必死で追うエリー。
訳が分からないと言いながらも、大体の察しはついていた、いつも命懸けの戦いをしてきていたから、
あの光景を見たときに、ハルーと魔物が戦って相討ちになったと…
散らばるアイテムを見てタヌミューが命を落としたと、只信じたくなかった、信じられなかった。
狼
「この速さについてこれるとは…悪い事をしたな、あの場所まで妖魔人がこれるとは予想外だった…本当にすまないことをした…」
エリー
「…超…加速…」
エリーが段々と離されていく、その事を知りながら、銀色の狼はさらに速さを加速させる、早くハルーを神官の所に連れていく為に。
空が朝焼けに染まる頃、銀色の狼が神殿の前についていた。
「すまない、誰かー、誰かーいないかー。」
朝早くではあったが、直ぐに人が出てくる。
「何が、あったのです…あれ?」
「頼む、見てくれ。」
「ほぉー、ほぉー、喋る狼ですか!?魔物かな?」
「私ではない、この者を…」
「これは、妖魔人に……皆のものー、誰かーおらんかー。」
数人の神官がやって来てハルーを中に運んだ。
神官
「狼さん、貴方は入られないのですか?」
狼
「もうじき、その者の連れの女魔術師が来る…事情を説明して欲しい。」
神官
「…いや、貴方が説明するべきじゃないのですか?貴方は…確か、妖魔人を刈るものでは?本当に存在していたとは。」
狼
「外れさ、違うから被害者が出たんじゃないのかな?」
その時魔力を使いきったエリーが現れた。
エリー
「はー、はー、わんちゃん!!ハルーは?」
狼
「私は狼だ……分かった説明しよう。」
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