村長


「本当に助かります……」






デジャブ


「…村長…本当は何人もの冒険者が島に向かったんじゃないのか?」






村長


「………」






ハルー


「デジャブ、そんなことはどうでもいいさ。」






デジャブ


「…そうだな、我々で終わらせれば良いだけだ。」






エリー


「私たちが、いない間の町が心配だわ。」






村長


「その間ぐらいは我々で…」






デジャブ


「兎に角、明日の朝、島に向かおう……最近、魔物の動きが活発な気がしないか?」






ハルー


「変わらないんじゃないか?」






エリー


「私も変わらないと思うわ。」






デジャブ


「……考えすぎか…」






村長


「…さぁーヤルモさんも食事を…」






ヤルモ


「ありがとうございます、ネコミューご飯だよー。」






ネコミューが二階から下りてきた。


「ミュー。」






空いている椅子に着地し丸くなった。






ハルー


「お、これがネコミューか?


タヌミューと変わらないじゃないか?」




デジャブ


「…そうか?


猫と狸じゃだいぶ違うだろ。」






ヤルモ


「タヌミューがいるんですか?」




ヤルモがキョロキョロと回りを見る。






ハルー


「今は、居ないんだ……」






ヤルモ


「そうですか?」






エリー


「死んじゃったのよ、ハルーを庇って…ヤルモくん砂浜での事覚えてる?」






ヤルモ


「…少しだけです、無意識状態だったみたいで…」

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