村長


「皆の衆ー、倒れた村人たちをこっちに避難させるのじゃー。」






「村長ー巨大イカが暴れていて、近付けませーん。」






村長


「おお、皆の命がー。」




ヤルモ


「僕が隙を作ります、助けてあげて下さい。」






ヤルモが巨大イカの真下に飛び込む、食腕をひらりとかわし、ゲソに直接魔弾を放った。




「ゲソーゲーソー。」




巨大イカのゲソに風穴をあけた!!


しかし、ヤルモの真上から食腕が降り下ろされた。






魔銃を頭上で交差させ受け止める。






ヤルモ


「ぐわー。」






ヤルモが襲われている隙に村人たちは運ばれていった。






何度もヤルモに食腕が降り下ろされる。






ヤルモ


「ぐわーぐわー。」






ヤルモの体力が限界をむかえそうになる。






ヤルモ


「ネコミュー…逃げるんだ……」








ネコミュー


「やだミュー。」






他の巨大イカたちもヤルモの回りに集まり出した。






ヤルモ


「…ネコミューー。」






ネコミュー


「やだミューー。」






ネコミューがヤルモの肩に乗る、すると何故か二人とも光り出した。






ヤルモ


「……………」






ヤルモとネコミューの心が一つになり、共鳴し始めた……






ヤルモが構える魔銃の銃口に魔力の玉が出来る、みるみるうちに大きくなりヤルモと同じ位の大きさの魔球になった。






ヤルモ


「………ぐぐぐ…ぐぐぐ…」








ズッドーン…ズッドーン…ズッドーン…ズッドーン…








大きな魔球は放たれて巨大イカを一撃で粉砕する、そして、直ぐに魔球が作られ放たれた。






「ゲソーゲーソー。」






一瞬にして十数発の大きな魔球が放たれ、約半数の巨大イカたちが消えていった。






村長


「なんという、力だ……」






だが、ヤルモはそのまま倒れて気を失った。






ネコミュー


「ヤルミュー。」




ネコミューがヤルモを心配し突っつく。








だが、無情にも残った巨大イカたちは逃げ帰ること無く、ヤルモに襲い掛かった。






ネコミュー


「ミュー。」

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