砂浜全体に、狼の遠吠えが響き渡っり、巨大イカたちの動きを遅らせた。






直ぐに、複数の炎のサークルが放たれ、巨大イカを吹き飛ばす。






ハルー


「やるじゃねぇーか、子供一人で化け物たをやっつけるなんて。」






デジャブ


「感心してる場合じゃないぞ!!」






ハルー


「おっと、そうだった、エリー子供を避難させてくれ。」






エリー


「分かったけど、無茶しないでよ。」






ハルー


「分かった。」






炎で傷ついた巨大イカたちがターゲットをハルーにうつす。






デジャブ


「わうーー。」






遠吠えが巨大イカたちを混乱させる。






ハルー


「デジャブの遠吠え凄いな!!」






デジャブ


「いいから早く片付けろ。」






ハルー


「はいはい……じゃあーいきますよー、お前らー全員イカ素麺にしてくれるはーーー、妖刹那!!」






ハルーの剣から幾千もの妖気の刃が放たれる。






「ゲソーゲーソー。」






砂浜に居た全ての巨大イカたちが切り刻まれた。






デジャブ


「こんなぶつ切りじゃあ、素麺とは言えないな。」






ハルー


「……だな。」








宿屋。






ハルー


「エリー子供は大丈夫か?」






エリー


「うん、いま村の人たちが見てくれているけど、魔力の使いすぎで倒れただけで休めば大丈夫みたい……」






デジャブ


「確かに……あれがあの子供の力だとは、少々考えられないな…」






ハルー


「そうか?デジャブの遠吠えの方が不思議だぜ?」






エリー


「わんちゃんなのに、すごすぎるわよね。」






デジャブ


「……(こいつ、名前覚える気がないな)……」








ネコミュー


「ミュー。」






ネコミューは心配そうに、ヤルモの枕元で転がっていた。

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