妖魔人
「グハ、手負いじゃなければ…」
妖魔人は左腕以外にも幾つもの傷痕があった。
ハルー
「考えるんだ…(妖魔人は手負いだ、今なら倒せる…いや、ここは早く逃げるんだ、勝てる相手じゃない、エリーは結界を張っている…出来るだけここから離れよう…エリーだけでも、守るんだ。)…妖魔人!!かかってこい。」
妖魔人
「ふふふ、手負いの今なら…倒せるとふんだかバカめー。」
全身にピリピリとした魔力が走る。
ハルー
「何て…魔力だ…」
妖魔人
「違うんだなーこれが、妖力というものさ、俺は邪教に無理矢理妖魔人にされたからな、人の気持ち少しは分かるぜ…まぁー妖魔人にした邪教グループは俺自ら始末したけどな…今はありがたく思うよ、この力…この寿命…人としてはいきられないが、魔物としては最強で最高に楽しいぜ…」
ハルー
「元…人間…」
妖魔人
「ああ、無力を思いしれ、人よ!!」
ズバッン。
妖魔人の鋭い爪が切り裂いた。
「ミュー。」
タヌミューは空中に魔力を散乱させ…消えた…そして、飲み込んでいたアイテムが回りに散らばった。
ハルー
「タヌミューーーー。」
タヌミューはハルーを庇い、消えた。
妖魔人
「くそ、邪魔しやがって。」
ハルー
「きーさーまーーーーがぁーーー。」
ハルーの力が跳ね上がる!!
妖魔人
「ふふふ、勝手に飛び出して来たんだ、ふふふ、そう怒るなよ、ガハハハ。」
ハルー
「うぉーーーー、なんだとーーーーー。」
ハルーが渾身の力を込めて剣を降り下ろしす。
ガシ。
妖魔人が剣を掴む。
「だから、怒るなって、仕方無いだろ?邪魔だったんだから、ガハハハ。」
ハルー
「きーさーまー、きーさーまー。」
掴まれた、剣はびくともしなかった。
ハルー
「くーそー。(何で、動かない!!何て無力なんだ。)くーそ。」
妖魔人
「おっと、しまった。」
妖魔人は掴んでいた剣を地面に放り投げ、同時にハルーの腹に腕を突き刺した。
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